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眞さん
投稿者:SANZOKU 投稿日:2014/12/21(日) 09:57:20 No.5138 [返信]
Stone先生の報告には私も興味があります。特に最近の治療実績には・・・。
ですが近々の実績はデータにするには短かすぎて不十分ということで、過去の治療実績も含めた発表をされているのだと思います。機会があれば近々の治療実績を非公式にでも知ることができればと思っています。

さて「エンザルタミドは転移性前立腺癌患者の生存を改善する/NCI臨床試験結果」で少し気になる記載に書かれていることは、ひげの父さんの報告のことだと思います。
https://sen-you.boy.jp/bbs/main/?res=4323

私見ですがこの報告について私は以下のように考えています。よろしければ追記のところを見てください。
アステラスの発表資料をリンクしましたが、海外癌医療情報リファレンスに記事が
ありましたので、紹介します。

http://www.cancerit.com/28699.html

掲示板が真のURLに対して投稿拒否となりますので、投稿できる暫定的なURLを書いています。
com を jp に直してアクセスしてください。

この記事中以下の記述はプラセボ群に対しての処置として当然かと思います。

2013年10月、エンザルタミドを服用する男性で統計的に有意な死亡リスクの減少を示す中間解析が報告されたことに基づいて、独立データ安全性およびモニタリング委員会は、試験を早期に中止し、プラセボ群に割り付けられた男性がエンザルタミドの服用を開始することを許可するよう勧告しました。

少し気になる記載は以下のとおりです。ここで書かれている大規模臨床試験の詳細を
調べる元気はありませんが。

将来、ドセタキセルの投与を受けていない去勢抵抗性前立腺癌患者人口はより少なくなるでしょうとMann医師は指摘しました。なぜなら、最近報告されたNCIの後援による大規模臨床試験によると、アンドロゲン感受性である前立腺癌患者では、ADTの初期にドセタキセルによる治療を行うと、全生存は大幅に改善することが示されたからです。その試験で見られた生存率の改善は、より広範な転移のある患者に主に認められました。

「より多くの患者が早い時期からドセタキセルの投与を受けるようになるので、PREVAL試験の結果をこうした患者に直接適用することはありません」と博士は述べました。


資金に関しては以下のように書かれています。

本臨床試験はOregon Health & Science UniversityのTomasz Beer医学博士が主導し、エンザルタミドの製造および販売会社であるMedivation社およびAstellas Pharma社による資金の提供を受けました。

小線源治療から6か月経過
投稿者:shin 投稿日:2014/12/20(土) 22:46:18 No.5136 [返信]
11月2日に初めて投稿しましたが、ゴナックスを6か月間処方後、6月に小線源、9月に外照射25回を終了したshinです。
小線源から6か月経過した状況を報告します。一つの事例として参考になれば幸いです。

1)夜間頻尿は少し楽になりました。pm10~am6で概ね2回~3回です。
  ハルナールDを服用しています。

2)排便痛は極たまに出ます。処方された痔の塗り薬で対処しています。
  医師からはこれからひどくなるかもしれません、ということです。

3)SEXはOKです。
  年齢のこと(66歳)もあり、シアリス10mgを使いましたが、術前とそれほど遜色はないです。
  このことは小生が小線源を選択した判断基準の一つでもあるのです。先ずはめでたし。
   ただ、精液が出ないので、以前のような爽快感(?)は弱まりました。
  
続:PSA検診
投稿者:SANZOKU 投稿日:2014/12/20(土) 10:59:29 No.5135 [返信]
詳細なデータを入手できないので少々強引な推定をします。先のスライドデータを使用すると60~65歳の人が平均寿命まで生きた時を考えます。つまり前立腺癌を罹患する標準モデルとしてこの年齢を取り上げるのです。GS6と7の前立腺癌死の値は平均で30%、GS8~10は80%になります。これらの人は癌が発覚してから何らかの治療を受けてきた人でしょう。

一方日本人の30%は症状が発生してからT4ステージで発覚します。これらの人はかなり強引ですがGS8~10の人だと仮定します。残り70%はその他のステージGS6と7と仮定します。そして50歳で検診を受けていたなら、T4ステージの人はGS6~7で発見されると仮定します。そうすると50~55歳の人が平均寿命まで生きた時の前立腺癌死の割合は多くとも20%と見積もられます。

このような点を勘案すると日本人の1年間の全前立腺癌死数が約1万人であることを考えると、その内GS8~10の人が占める割合は、(30%×80%)/((70%×30%)+(30%×80%))=約50%と計算できます。つまりGS8~10の患者が年に5000人が亡くなられていることになります。

従ってこの人達が50歳で検診を受けてGS6~7で発見されていたとすると、この人達の前立腺癌死は80%→20%に減る訳ですから5000人の3/4の人の命が助かる事になるのです。つまり年に3700人の命です。

この結果を費用対効果で切り捨てても仕方ないと考えるか、多少の費用はかかっても検診をするべきと考えるかの話ですね。ここに書いたストーリーは非常に大雑把な推測に基づいていますが、私はそれほどかけ離れた数値ではないように思います。このような数値は豊富なデータを入手できる立場にある人が計算すれば、もう少し精緻な結果を求めることができるのではないでしょうか?

ここまで考えて考えが及ぶのは他の癌では治療を施して救命できる数値がどうなっているのか、はたまた費用と効果の兼ね合いはどうなのか、どこかに発表されているのでしょうか?

私は現状であってもPSA検診の意義は患者にとって非常に大切だと思います。最近は任意のPSA検査が増えているから、検査を受けるか否かは自己責任の範囲だという考えもあるかもしれません。しかし患者はほとんど専門知識がなくPSA検査のことも知らずに症状が出てから癌が発覚する人が多いのです。私は幸運にもほとんど症状が出ていない時に検査を受けたのですが、D2宣告でした。そして前立腺の存在すら定かに認識していなかったように思います。精巣と精嚢の区別もついていませんでした。知らない者に自己責任を押しつけるのはちょっと酷ではないでしょうか? 少し過激な意見を述べますと、PSA検診は意味がないと主張されて居られる先生方は、任意のPSA検査も受けておられないことを望みます。そうでないとこのような先生方の具申で検診が実施されず(任意は最近増えているが)、症状が出てからT4ステージで癌が発覚した人が浮かばれません。そんな意見を具申している暇があるなら、PSA検査の周知徹底に奔走し(結局は検診に繋がる)、かつ癌の悪性度をつまびらかにする研究に取り組んで欲しいですね・・・。

Nelson N. Stone氏の論文
投稿者: 投稿日:2014/12/20(土) 10:19:31 Home No.5134 [返信]
外照射が終わり、1か月がたちました。
排尿痛もおさまり、放射線科の主治医が1か月もするとよくなるといったとおり
でした。
また、夜間に起きる回数も2回ほどになり、以前より改善された結果となりました。
(以前は3回起きることもあった)

というわけで、体調戻ったこともあり、掲示板にも頻繁に書き込んでいるかなと
思います。

掲示板でも紹介されている小線源治療の第一人者である米国のMount Sinai医科大学の
Nelson N. Stone医師の論文の紹介です。

PubMedで検索し次の論文をみつけました。
THE JOURNAL of UROLOGY February 2011 Volume 185, Issue 2, Pages 495-500
Influence of pretreatment and treatment factors on intermediate to long-term outcome after prostate brachytherapy.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21167528

2,111人が対象であり、12年PSA非再発率は以下のとおりです。

低リスク  88.1% (964)
中間リスク 79.2% (499)
高リスク  67%  (648)

Full Text は以下のとおり。
http://www.jurology.com/article/S0022-5347(10)04757-9/fulltext

BED200以上の場合は上記より非再発率いいようです。

Mount Sinaiの非再発率の図と先に紹介した
東京医療センターのがんサポートの記事の図4と比較してみました。
...(続きを読む)
エビデンスに基づく治療
投稿者: 投稿日:2014/12/20(土) 07:08:18 Home No.5133 [返信]
てっちゃん さん

「教えて頂いたサイトや映像などを含め、父に説明など行って参りましたが、意思を変えるまでの納得できる説明ができず」
ということで、映像もみていただいての結論ということ分かりました。
私としては、個人の強い意志に対して、なんとも言い難いところありますが、
エビデンスに基づいて、ま、治療はなされるべきと考えます。

ひげの父さんは巷の免疫治療に関連して以前このようにいっています。

「皆さんにも知っておいていただきたいことは、一医療機関のデータとか、院長個人の発言などというものは、科学的証拠のレベルとしては極めて低いものであり、ほとんど意味をなさないということです」




新薬開発に伴う臨床試験において、プラセボ群に割り当てらる可能性あること
を承知で参加した人のおかげで効能がはっきりし、認められ、市場にでている
ということは理解していただきたいですね。

エンザルタミドにしても、薬効として、がんを完治させるということなどは
いってないわけです。
化学療法施行歴のない転移性前立腺がん患者に対しての臨床試験の結果は以下の
ようにアステラス製薬から行われています。

https://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/iiiprevail-asco-gu.html

エンザルタミド群では、プラセボ群と比較して統計学的に有意な全生存期間の延長が認められ、死亡のリスクを29%低下させました(ハザード比=0.71;p<0.0001)。

以下プラセボ群との比較が続きます。

日本では、今年の5月より発売されていたのですが、この第III相PREVAIL試験の
結果を受けて、10月22日に添付文書の改訂ということで、抗がん剤の前でも使用
...(続きを読む)
RE:あぁ、愛しの前立腺
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2014/12/19(金) 23:04:39 No.5132 [返信]
 眞さん
「あぁ、愛しの前立腺」は、私も読みましたが、だいぶ前になるので中身はあまり覚えておりません。
前立腺がんの治療法そのものよりは、その周辺の雑学のほうが面白かったような。

ついでに、私も本の紹介を少しだけ・・・本屋でこんな本を見つけてきました。

●「がんサポート」1月号
元ジャイアンツの角投手の記事が「私の生きる道」というコーナーに掲載されていましたが、
がん関係の本だから多少は詳しく載っているのかと思えば、
その辺の週刊誌程度の中身で、病状や、治療法選択については、何も目新しい記事はなく良く判らないままですね。
眞さんも、角さんのTV番組は酷かったとブログで述べておられますが、そうだろうなと思いました。

●別冊NHKきょうの健康「前立腺がん」~自分の生活に合った治療を選ぶ~
一章「概論」と二章「検査・診断」は頴川先生(慈恵医大)。
三章「治療」では、治療法の選択:頴川先生、全摘:荒井先生、放射線治療:萬先生(東京医療S)、
   ホルモン療法:荒井先生(東北大)、転移・再燃がん:伊藤先生(群馬大)
四章「副作用」の排尿は岩村先生(北里大)、性機能は中島先生(東邦大)
執筆陣が安心できる顔ぶれですね。
まだ、中身はあまり読んでいませんが、チラ見したところ、なかなか良さそうです。
内容は入門編ですが、リスク分類の解説はもちろん、新薬や骨転移にも触れられているので、
がん情報サービス(国立がん研究センター)を見るよりは、このほうがはるかに役に立ちな気がします。
RE:PSA検診
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2014/12/19(金) 23:00:44 No.5131 [返信]
 SANZOKUさん
そのプレゼン資料は、専門家相手の資料なので、やはりちょっと判りにくいし、
論理展開も一部独善的な部分もあるように思うのですが、よくぞ最後まで目を通されましたね。
私も細部は読み飛ばしたので、細かい数字は掴めていないのですが、
PSA検診にも様々な意見があるということだけは、これでも十分おわかりいただけそうなので、
皆さんにも知っていただけたらと思って紹介したまでです。

手遅れにならないように・・・というのが、患者の一番の関心事だと思うのですが、
相手?はそれを承知の上で「なおかつ不要」だと言っているので、
必要VS不要の水掛け論に終わってしまい、話がまったく噛み合いませんので。
経過
投稿者:てっちゃん 投稿日:2014/12/19(金) 17:36:09 No.5130 [返信]
SANZOKU 様
眞 様
GetWell 様


父が、前立腺がんと告知され自分なりに色々調べて参りましたが、この掲示板に出会った事で得られた有意義な情報量は半端なく、非常に感謝しております。
本当にありがとうございます。
教えて頂いたサイトや映像などを含め、父に説明など行って参りましたが、意思を変えるまでの納得できる説明ができず、まだまだ勉強不足なのを痛感させられます。

去勢抵抗性前立腺癌、調べれば調べる程、奥深く、いづれ治療も行き詰まる結果しか探し出せないので怖く思います。
ですが新薬ホルモンが、父が宣告された年に発売されたというタイミングの良さにも運命めいたものを感じます。なんとか新薬を早急に始める方向で進んで行きたいと思います。


抗がん剤は、いくら説明しても、やはり拒否されましたので、するなら元気なうちにといいますが、色々アドバイス頂き申し訳ないですが、最後の手段になると思います。
父の周りで抗がん剤で亡くなっている人が多く、苦しんでいる姿をみてきたので、昔から絶対しないと決めていたようです。
眞 様のおっしゃられた先生の影響は受けてないと思います。私も勉強初めてすぐ目にしましたが賛成できませんでした。


睾丸摘出に関しては、ここまできたら意味なしという事も分かっているのですが、宣告された8月からずっと言い続けてますし、父が一縷の望みを持っておりますのでそこまで言うならとA病院も摘出手術を承諾してくれたようなのです。ただ、PSAが将来的には下がらないと結果が見えておりますので、望みが絶たれた時の絶望感を思うと、もっと副作用やデメリットを説明して止めたいと思います。
・「前立腺癌に対するホルモン療法/NCIファクトシート」とても良く分かりました。ありがとうございます。


病院へは、父の兄弟や家族のものが、時間の許す限り付き添い、嫌がられますが、時にはビデオ撮影などして一緒に話を聞き情報は皆で共有しております。私も付き添うのですが、あくまで主治医はA病院なのですが、二つの病院で治療方針が異なりどちらを信じていいのか不安にも思っております。A病院には、放射線するなら勝手にしなさいという雰囲気を醸し出されてはおりますが、まだ見捨てられてはおらず、抗がん剤をしないのであれば、ステロイドや新薬を使う事もできると提案は頂ける状態です。
難しい言葉を並べられ、ただ事実を率直に述べ、薬の役目や今の治療に対する詳しい説明などがなく不満に思っているのもあります。
でも、家から近くすぐに新薬を始められる(但し症例は少ない)環境ではありますので、父の認識が変わればすぐにはじめる事ができると思います。


私の考えは、一つの病院で柱となる治療方針を提案してもらい、総合的に診察してもらえ、最新設備があり、新薬など情報がすぐに入り、父の希望を含めて話しを良く聞いて下さり、分かりやすい説明をして下さる、去勢抵抗性前立腺癌などに詳しく色々な症例を診察されてこられた先生に主治医になってほしいと考えております。
「前立腺がんを正しく知って、正しく恐れる」いい言葉ですね。
父の認識を正してからでないと、新しい病院を見つけても良い方向には行かないと私も思います。

...(続きを読む)
松本洋ニ郎さん
投稿者:kimimiki 投稿日:2014/12/18(木) 22:35:17 No.5129 [返信]
はじめまして
煙突山談話室の24ページに 夫の初期癌治療記を投稿してあります。
参考になさって下さい。違いは T2 b と PSA 5.8  だけです。
治療後 1年 3ヶ月になりますが 現在 PSA は 0.02 で 健康です。
副作用は 人によって 出る人と出ない人がいます。
どうぞ お大事になさってくださいませ。
頴川晋、石原壮一郎『あぁ、愛しの前立腺』 PSAについて
投稿者: 投稿日:2014/12/18(木) 15:30:12 Home No.5128 [返信]
山城の人 さんの紹介の投稿で知り、頴川晋、石原壮一郎『あぁ、愛しの前立腺』
小学館を読んでみました。



いくつか今まで知らなかったことが書かれていましたが、PSAに関することを
書きます。

PSAを発見したのは日本人だが(1971年)日本語で論文を発表したので、1979年
に中国系アメリカ人が同じような研究成果を英語論文で発表し「アメリカ人が
発見した」ということになってしまったということです。

以下のページにもう少し詳しく書かれています。
http://www.beckmancoulter.co.jp/campaign/blue_clover.html#01

Wangらに先立つ1971年にはHaraらがやはり精漿から分離した物質をγセミノプロテインと命名しましたが、これは後日freePSAと同一物質であることが分かりました。「原先生が発見されたγセミノプロテインをいち早く国際的な論文として発表されていれば、日本人が発見した物質として後世に語り継がれるべき・・・・」と日本人の謙虚さを惜しむ声も聞かれます。

PSA検査の4.0(ng/ml)がどのようにして設定されたかという話も興味深かったです。

もともと、ハイブリテックというアメリカの試薬メーカーが、PSA検査キットを商品化する際に設定した、正常値です。どうやって導き出したかというと、自分のところの社員にボランティアを募ったり、自分たちが保有していた血液を調べたりして、500件弱程度の血液を元に数値を算出したのです。全員が健康という前提で、99%の方が4.0を下回っていました。それで4.0になったのです。  (P.36)

PSA検診
投稿者:SANZOKU 投稿日:2014/12/18(木) 11:33:28 No.5127 [返信]
ひげの父さんお勧めのスライド情報見ました。
http://www.koshu-eisei.net/upfile_free/psa.pdf

全てを理解するのは難しいのですが自分なりの理解をざっくりと述べます。

まず55歳以上の約20%は前立腺癌保有者である。そのうち1/40は前立腺癌死する。現状でPSA検査を受ける人はおよそ全体の20%である。PSA4.0を検査の閾値とすると癌の発見率は20%にしか達しない(逆に言えば80%は見逃している)。

ここら辺で既にちょっとややこしい話になっていますが、さらに一人の前立腺癌死を防ぐために40人あまりの根治療を必要とするという事実があります。う~ん。こうなると現状の日本のPSA検診で防げる前立腺癌死は、20%(検診を受ける人の割合)×20%(PSA検診での癌の発見率)×(1/約40)ということになります。つまり0.1%以下という結果に・・・。これがあちこちで発表されているPSA検査は前立腺癌死を減少させないという怪報告に繋がっていることが分かりました。

さらにこのスライドでは60~65歳の患者の20年後を見ると、GS6でも20%は前立腺癌死し、GS8~10でも20%は前立腺癌死しないという事実が報告されています。またPSAが4.0以下でも既に転移癌であるケースが結構あることも報告されています。このような事情がさらに話をややこしくしていることが分かりました。

自分がはっきり分かったことは、PSA検査4.0以上で生検という方法では80%の癌が見落とされる。PSA値やGS値が思っていた以上に予後を推定できるパラメータになっていないという点です。従ってスライドの最後の方にPSA検診に工夫を凝らす必要があると締めくくられています。このスライドはPSA検診の意義を否定するものではなく、工夫を凝らすことで肯定的に捉えているようです。早期発見方法としてPSA以外に方法がない以上、現実にはその方向に向かって動いている気がしますが、今後癌そのものの悪性度をもっと的確に決める検査も必要になってくるのかなという印象でした。そうなればPSA20以上、GS8以上であっても監視療法なんて時代が来るかもしれません。



お返事
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2014/12/18(木) 01:57:35 No.5125 [返信]
 松本さん
小線源単独(ホルモン療法もなし)でも、行けるのではないでしょうか。
ただし、病院によって多少意見が異なるかも。
直腸や膀胱への影響はさほどないと思います。外部照射よりは副作用は少ないはずです。
治療後数ヵ月は、尿線が細くなったり出にくく感じる状態が、治療後しばらく続くかも知れませんが、
旅行やスポーツへの影響は、ほとんどないと言っても良いでしょう。
シードはチタン製なので空港の金属探知には反応しませんが、
精度が厳しくなった米国では、まれに反応することもあるようです。
小線源のシード治療をしたという証明書を携帯しておけば大丈夫でしょう。
万一1年以内に事故等で亡くなるようなことがあれば、シードを取りだす必要があるので、
治療証明書は1年間は常に携帯しておくようにしてください。
子供を膝に抱いたり、妊婦との長時間の接触は、半年ぐらいは避けたほうが良さそうです。
性交も治療後2~3週間は控え、シードの離脱に備え、始めの数回はコンドームを使用したほうが良いとか。


 トムさん
書き込みありがとうございます。
 >この掲示板を100頁遡って2回も読みました。
恐縮です。
過去の病状を調べるためにアクセスすることはありますが、
私自身は、ほとんど読み返したことがありません。


 眞さん
お知らせ、ありがとうございます。
galeterone以外にも有望な薬があるようですが、
これはAR-V7の遺伝子変異があっても効くようなので、
今後の進展に期待したいですね。

まだフェーズⅡの結果が出たところなので、米国で承認されるのもうまく行って2016年?
日本はそれからまだ3年ほどかかるので(これまでの事例では)、気の長い話ですね。
...(続きを読む)
てっちゃんさん
投稿者:GetWell 投稿日:2014/12/18(木) 00:13:17 No.5124 [返信]
GetWell

てっちゃんさん

薬によってがんが抵抗性を持ち、より悪質なものに変化すると考えるなら、がんに対してどんな薬も使えなくなります。そんなことを心配するよりも、お父様には、このまま本質的な治療をしないことによって直近に起こりえる不利益(痛みが増す・食べたり話せなくなる・認知症になる・寝たきりになる・著しく余命が短くなる・等など)を心配していただきたいです。

それと、悪性度の高いがんに間欠療法をやっている場合ではありません。お父様は悪性度の低いがんに対する治療法をあれこれ持ち出されますが、もはやそういう易しい次元ではないのです。強力ながんを前に最大限の準備と最強の武器を手にして、立ち向かわなくてはならないのが今の状況です。お父様には現実を直視していただいて、危機感を持っていただきたいです。

お父様が拘られている精巣摘出ですが、米国国立がん研究所のサイト(*1)に良い回答があります。精巣摘出がほとんど意味がないことを下記の引用で理解していただけると思います。引用文中のアンドロゲンとは、テストステロン等の男性ホルモンの総称です。

------------引用開始------------
・ほとんどのテストステロンは精巣で産生されますが、少量が副腎で産生されます。前立腺癌細胞もテストステロンを産生することができます。

・ほとんどの前立腺癌は最終的には「去勢抵抗性」になります。それは、体内のアンドロゲン濃度が極度に低いか検出されないレベルであっても、前立腺癌が増殖し続けることを意味します
------------引用終了------------

(*1)「前立腺癌に対するホルモン療法/NCIファクトシート」(エラーでリンクが貼れませんでしたので記事のタイトルで検索してください)

最後に、できるだけでよいので、病院へは前立腺がんや医療について素人なりに勉強されてるご家族の方が付き添っていただきたいです。私も要所要所で私の父に付き添い、医師と父の間に入って、通訳や情報整理をするような役割を担っていたのですが、そういう人が必要だと思います。

病院や医師選びも大切ですが、やはり、お父様の病気や医療に対する誤解を解き、「前立腺がんを正しく知って、正しく恐れる」ことが一番大事かと思います。お父様のように間違った認識から医療に対する不信感でいっぱいの方には、医師も人間ですから、自然と「勝手にすれば」という対応になってしまいます。私も経験したことですが、病気や医療について正しく勉強して、必死に良くなりたい、良くなってほしい、という気持ちが全面に出ている患者や家族に対しては、医師や看護士も対応が全然違います。確かにA病院の主治医の言動には私も疑問に感じる部分がありますが、まずはお父様の認識を正してからでないと、新しい病院を見つけても良い方向には行かないと思います。
galeterone
投稿者: 投稿日:2014/12/17(水) 14:11:15 Home No.5123 [返信]
ひげの父さんは10月9日にAR-V7について投稿しています。



エンザルタミド、アビラテロンとも、AR-V7の発現があれば、PSAの反応(降下)はゼロ、つまりほとんど効果がないということになります。

経口低分子アンドロゲン受容体阻害剤galeteroneがM0期、M1期のCRPCに有効な可能性、特にAR-V7患者に有効か

という記事がありましたので、紹介します。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/news/201411/539541.html
経口低分子アンドロゲン受容体(AR)情報伝達阻害剤であるgaleteroneが、M0期、M1期の去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)に有効である可能性が明らかとなった。特にARのC末端部分が欠失したAR-V7を有する患者で高い効果がある可能性も示唆された。

現在、フェーズ2試験の段階であり、AR-V7を有する転移性CRPC患者を対象に
galeteroneとエンザルタミドを比較するフェーズ3試験の計画が進行している
とのことです。

「前立腺がん」に対していろいろ新薬の開発が行われていて、TAK-700のように、
脱落したものもありますが、CRPCに対して取りうる手段が増えていくということ
ですね。

TAK-700 開発断念


去勢抵抗性(再燃)前立腺がんに対する治療
投稿者: 投稿日:2014/12/17(水) 12:07:16 Home No.5122 [返信]
てっちゃん さん

みなさんいろいろ助言されていて、私のほうから更にいうことも特には
ないですが、角さん が
https://sen-you.boy.jp/bbs/main/?res=5088

で紹介した「Cancer Channel」の「去勢抵抗性(再燃)前立腺がんに対する
新しい薬物療法」はご覧になっていますか。

http://www.cancerchannel.jp/posts/2014-09-29/24057.html

父上にも是非みていただきたいと思います。極めて分かりやすい講演です。
みたうえで下記のような主張をするかどうかというところです。

---------------------------------
今月いっぱいは、リュープリンの効き目あり、A病院にカソデックスは止めても
いいと言われたので飲むのを止めたとの事。
父は、間欠療法というのもあるし、ホルモン療法を一時止め上った所で、
精巣摘出して、PSAが下がるか試してみたいとの事。そもそも、リュープリンが
効いてる中で行った、テストステロンの血液検査結果は、0.03。下がりきってる中、
新薬ホルモンを使用しても効かないのではないか?との事。
父なりに、色々考えてはいるようです。
----------------------------------

先の投稿を引用しましたが、手術で精巣を取ることの徐睾に関しての位置づけは
5分当たりに述べられています。

>テストステロンの血液検査結果は、0.03。下がりきってる中、
>新薬ホルモンを使用しても効かないのではないか?との事。

XTANDI(エンザルタミド) に関しては、18分当たり にそのメカニズムが
...(続きを読む)
情報とその出所-感謝
投稿者:トム 投稿日:2014/12/17(水) 11:18:18 No.5121 [返信]
 体験談は勿論のこと、ご自分の考え方の紹介とその根拠になる内外の学会誌などの情報に助けられております。一つ一つ開いて参考にしております。各位にお礼申します。

 この掲示板を100頁遡って2回も読みました。この病の理解が進み、気が楽になっております。

RE:決断2
投稿者:SANZOKU 投稿日:2014/12/17(水) 10:08:43 No.5120 [返信]
治療は本人が受けるものですから、てっちゃんのご心労は察します。

さらに追い打ちを掛けるようで申し訳けないですが、リューブリンが十分効いてテストステロン値が去勢なみに降下しているにも関わらず、PSAが半月で倍になっていることが去勢抵抗性である証です。お父様はこれがホルモン薬を使った所為だと仰っているようですが、あまり根拠がないのではないでしょうか。それが正しいなら多くの人はホルモン薬を使った途端急速に悪化するはずだからです。誠に失礼ながら、PSA146、GS9、骨転移ありは、決して軽い病状ではありません。何が起こっても不思議ではありません。ですが今なら未だかろうじて打つ手はあるという所でしょうか・・・。父上は基本的には治療をしてでも生きながらえたいとお考えのようなので、このままでは大いなる勘違いで終わってしまう可能性があります。

リューブリンでテストステロン値が去勢なみに低下しているにも関わらず病勢のコントロールができないのですから、精巣摘出しても効果は期待できません。従ってここでも勘違いに望みを託しておられることになると思います。

さらにホルモン治療を十把一絡げにお考えのようですが、去勢抵抗性には様々な原因があります。それを知るのに良いサイトがあったのですが、残念ながら現在見ることができません。ざっくりと要約すると癌を活性化するメカニズムは多数あり、そのいづれかのメカニズムを抑制するのがホルモン薬です。それは薬剤によって異なります。たとえば精巣摘出は精巣からの男性ホルモンを無くしますが、副腎からの男性ホルモンは無くすことができません。(ちなみにこれと同じ機序の薬がリューブリンです。)ですが、それを可能にするのがアビラテロンという薬です。ここに詳細は記すことができませんが薬剤を変えるということは、攻めるメカニズムを変えることであり、その人の癌にマッチすれば劇的な効果が発揮される可能性があるのです。従ってホルモン薬を十把一絡げに考えておられるのは大いなる勘違いです。少々複雑ですが是非、去勢抵抗性について直ぐに猛勉強してください。精巣が産生するテストステロンを抑制すれば良いというような単純な話でないことが良く分かるでしょう。

新薬に対してもすぐに抵抗性がみられ、それだけ癌が悪質なものに変化するのを恐れていらしゃるようです。現状で十分悪質なのですからあまり根拠のないことに拘って、改善の機会を逸してしまったらどうしますか? 試してもまるで効果がないこともあるし、すぐに抵抗性がみられこともあります。ですが試さねば悪化は防げません。角さんも書かれていますが、悪化が進むと急速になりますから、本来効果があるものもほとんど効かなくなります。

今月いっぱいは、リュープリンの効き目あり、A病院にカソデックスは止めてもいいと言われたので飲むのを止めたとの事ですが、PSAが半月で倍化している状況で効き目ありはないでしょう。単にテストステロンが下がっているだけですね。間欠療法はPSAが0.1以下となり、そして比較的低位で長期間安定している方が対象になるものであって、PSAが急速に上昇している方は見当違いも甚だしいです。


この程度の事をお父上に説明できず、除丸手術を勧め新薬の使用を先延ばししているのなら、その主治医は信頼に足りませんから、私なら即刻信頼に足る病院に転院します。診察の際はご家族も一緒にお話を聞かれることを勧めます。病院選びは素人には難しいのでひげの父さんに直メールを出されて参考になされては如何ですか? この段階では放射線に強い病院を選ばれた方が良いように思います。

とやかく申し上げて申し訳けありませんでした。残念ながら果報は自らもぎ取らねばやって来ません。ここにアップされた皆様のご意見を端緒にして頑張ってください。

治療による有害事象
投稿者: 投稿日:2014/12/17(水) 06:50:51 Home No.5119 [返信]
松本 さん

当方はホルモン治療を実施後、IMRTの治療を11月21日に終了したものです。

ホルモン治療に関しては、ホットフラッシュが主な副作用です。夏でしたが、急に汗が
とまらなくなります。
我慢できないほどではありませんでした。
(ただ、終わりがみえていたので、そう思ったかもしれませんが、終わりころはいささ
かイヤになりました)

体重が増加する場合もあるときいていますが、当方は少し食を気をつけ、外照射終わる
ころには3キロほど減りました。

小線源治療はうけていませんが、東京慈恵会医科大学の三木先生の以下の論文が詳しい
です。

治療による有害事象:早期,晩期に発生する尿路と直腸での有害事象の種類とその発生率.また,その予防と治療法
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsejje/26/2/26_182/_pdf


尿に関する障害に関しては、以下のように書かれています。

ブラキセラピー後2週目から尿道への影響が自覚症状として出現するとされている.代表的な症状は頻尿,尿意切迫,夜間頻尿,尿線狭小化,排尿時間延長,尿勢低下,残尿感などがある.これらの症状はブラキセラピー後の6-8割の患者に発生する.

上記症状の予防あるいは治療としてα1ブロッカーが有用であることが知られている.


この掲示板にも薬を処方され、特に問題なく、対処されている例があると
見受けられます。

以上、取り急ぎ分かる範囲で。
...(続きを読む)
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