詳細なデータを入手できないので少々強引な推定をします。先のスライドデータを使用すると60~65歳の人が平均寿命まで生きた時を考えます。つまり前立腺癌を罹患する標準モデルとしてこの年齢を取り上げるのです。GS6と7の前立腺癌死の値は平均で30%、GS8~10は80%になります。これらの人は癌が発覚してから何らかの治療を受けてきた人でしょう。
一方日本人の30%は症状が発生してからT4ステージで発覚します。これらの人はかなり強引ですがGS8~10の人だと仮定します。残り70%はその他のステージGS6と7と仮定します。そして50歳で検診を受けていたなら、T4ステージの人はGS6~7で発見されると仮定します。そうすると50~55歳の人が平均寿命まで生きた時の前立腺癌死の割合は多くとも20%と見積もられます。
このような点を勘案すると日本人の1年間の全前立腺癌死数が約1万人であることを考えると、その内GS8~10の人が占める割合は、(30%×80%)/((70%×30%)+(30%×80%))=約50%と計算できます。つまりGS8~10の患者が年に5000人が亡くなられていることになります。
従ってこの人達が50歳で検診を受けてGS6~7で発見されていたとすると、この人達の前立腺癌死は80%→20%に減る訳ですから5000人の3/4の人の命が助かる事になるのです。つまり年に3700人の命です。
この結果を費用対効果で切り捨てても仕方ないと考えるか、多少の費用はかかっても検診をするべきと考えるかの話ですね。ここに書いたストーリーは非常に大雑把な推測に基づいていますが、私はそれほどかけ離れた数値ではないように思います。このような数値は豊富なデータを入手できる立場にある人が計算すれば、もう少し精緻な結果を求めることができるのではないでしょうか?
ここまで考えて考えが及ぶのは他の癌では治療を施して救命できる数値がどうなっているのか、はたまた費用と効果の兼ね合いはどうなのか、どこかに発表されているのでしょうか?
私は現状であってもPSA検診の意義は患者にとって非常に大切だと思います。最近は任意のPSA検査が増えているから、検査を受けるか否かは自己責任の範囲だという考えもあるかもしれません。しかし患者はほとんど専門知識がなくPSA検査のことも知らずに症状が出てから癌が発覚する人が多いのです。私は幸運にもほとんど症状が出ていない時に検査を受けたのですが、D2宣告でした。そして前立腺の存在すら定かに認識していなかったように思います。精巣と精嚢の区別もついていませんでした。知らない者に自己責任を押しつけるのはちょっと酷ではないでしょうか? 少し過激な意見を述べますと、PSA検診は意味がないと主張されて居られる先生方は、任意のPSA検査も受けておられないことを望みます。そうでないとこのような先生方の具申で検診が実施されず(任意は最近増えているが)、症状が出てからT4ステージで癌が発覚した人が浮かばれません。そんな意見を具申している暇があるなら、PSA検査の周知徹底に奔走し(結局は検診に繋がる)、かつ癌の悪性度をつまびらかにする研究に取り組んで欲しいですね・・・。
一方日本人の30%は症状が発生してからT4ステージで発覚します。これらの人はかなり強引ですがGS8~10の人だと仮定します。残り70%はその他のステージGS6と7と仮定します。そして50歳で検診を受けていたなら、T4ステージの人はGS6~7で発見されると仮定します。そうすると50~55歳の人が平均寿命まで生きた時の前立腺癌死の割合は多くとも20%と見積もられます。
このような点を勘案すると日本人の1年間の全前立腺癌死数が約1万人であることを考えると、その内GS8~10の人が占める割合は、(30%×80%)/((70%×30%)+(30%×80%))=約50%と計算できます。つまりGS8~10の患者が年に5000人が亡くなられていることになります。
従ってこの人達が50歳で検診を受けてGS6~7で発見されていたとすると、この人達の前立腺癌死は80%→20%に減る訳ですから5000人の3/4の人の命が助かる事になるのです。つまり年に3700人の命です。
この結果を費用対効果で切り捨てても仕方ないと考えるか、多少の費用はかかっても検診をするべきと考えるかの話ですね。ここに書いたストーリーは非常に大雑把な推測に基づいていますが、私はそれほどかけ離れた数値ではないように思います。このような数値は豊富なデータを入手できる立場にある人が計算すれば、もう少し精緻な結果を求めることができるのではないでしょうか?
ここまで考えて考えが及ぶのは他の癌では治療を施して救命できる数値がどうなっているのか、はたまた費用と効果の兼ね合いはどうなのか、どこかに発表されているのでしょうか?
私は現状であってもPSA検診の意義は患者にとって非常に大切だと思います。最近は任意のPSA検査が増えているから、検査を受けるか否かは自己責任の範囲だという考えもあるかもしれません。しかし患者はほとんど専門知識がなくPSA検査のことも知らずに症状が出てから癌が発覚する人が多いのです。私は幸運にもほとんど症状が出ていない時に検査を受けたのですが、D2宣告でした。そして前立腺の存在すら定かに認識していなかったように思います。精巣と精嚢の区別もついていませんでした。知らない者に自己責任を押しつけるのはちょっと酷ではないでしょうか? 少し過激な意見を述べますと、PSA検診は意味がないと主張されて居られる先生方は、任意のPSA検査も受けておられないことを望みます。そうでないとこのような先生方の具申で検診が実施されず(任意は最近増えているが)、症状が出てからT4ステージで癌が発覚した人が浮かばれません。そんな意見を具申している暇があるなら、PSA検査の周知徹底に奔走し(結局は検診に繋がる)、かつ癌の悪性度をつまびらかにする研究に取り組んで欲しいですね・・・。