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薬剤の使用方法について
投稿者:SANZOKU 投稿日:2014/11/24(月) 09:19:44 No.5036 [返信]
角さん
やはりお考えでしたか・・・。在来薬では間欠療法は生存期間の延長は認められませんでしたが、休薬期間の副作用軽減と費用節減の有用性は認められています。これらの事実からして非去勢抵抗性の癌が去勢抵抗性の癌を抑圧する効果はないものと思われます。また去勢抵抗性が非去勢抵抗性の癌がホルモン治療の結果、去勢抵抗性の癌に変性して出現するのであれば、間欠療法によって生存期間の延長が見られても不思議はないのですが、結果事実からすると可能性は低いです。これらの事柄からもっとも自然に考えられるのは、去勢抵抗性は元から存在して居て、それがホルモン治療の有無に関係なく成長し続けるというものです。だとすると間欠療法も悪くはないが、なるべく機序の異なる薬剤(抗癌剤を含む)を循環的に使う方が(間欠も織り交ぜて)効果があるのではないかと思った次第です。

「交差耐性」とは以前ひげの父さんの報告にあったAR-V7の記事のことですね。これが生じる機序は分かりませんが、いづれにしてもAR-V7が生じている人は在来薬を含めて全てのホルモン薬が効かないと考えられます。従って新薬以外の在来薬についても交差耐性が生じるものと考えられます。ですからこれを気にすると目下のところホルモン薬はうっかり使えないことになります。
http://www.nejm.jp/abstract/vol371.p1028

以上のような理由からなるべく機序の異なる薬剤を休薬期間も織り交ぜて循環的に使うのが良いように思うのですが、あくまで何の根拠もない私的な考えですので参考にはなさらないでください。

追伸
ここまで書いて気になることが一つありました。それは以前ひげの父さんがアップされた情報ですが「ドセタキセル併用(ホルモン療法)でOSが延長」という報告です。
http://higepapa.blogspot.jp/2014/06/13-17chaartede3805-asco-2014.html

この報告の趣旨は高腫瘍量の患者には当初からホルモン療法と抗癌剤を併用した方が治療効果が飛躍的に高まるというものです。この報告は以下でも見ることができます。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cancernavi/news/201406/536773.html

これらの報告をよく考えてみると当然の結果のような気がします。何故なら癌の増殖は指数関数で増えるので、薬剤で叩くにしても早期に叩く方が延命効果が高まるからです。たとえばその薬剤で1/10に叩けるとしたら、早期に叩くほどそれが元の大きさまで復活する時間が稼げることになります。しかし同じ1/10にたたくにしても腫瘍量が大きくなってからだと復活に要する時間は飛躍的に短くなります。

この考えを延長すると同じ報告で腫瘍量が少ない場合は当初から併用するメリットが少ないと書かれていることも頷けます。何故なら腫瘍量が少なくなるほど元の大きさに復活する時間の変化は緩慢になるので早期に叩くメリットが薄まるからです。ですがこの場合であっても早期に叩く方が良いことに変わりはありません。

全ての薬剤には耐性があると考えられます。従って全てを駆除することはできません。ですがその耐性部分は薬剤によって異なるので、多剤を使用することによってより小さくすることができます。そして上述の理由でなるべく早期にやることが重要なのではないかと思います。

現実にはそのような事には限界があるので、なるべく多種の薬剤で循環的に休薬期間なども含めて早めに治療するということがベストなのではと考えるのですが、皆様は如何お考えでしょうか?
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