ひげの父さん、大門さん、漂流さん有難うございます。皆さんに投稿頂き大変心強く感謝しております。これが手術前だったら一入です。今は時計を手術前に戻したい心境です。
今も尿漏れで有りながら尿閉の危惧をしておりますが、現状を受け入れ出来るだけ体を動かしていこうと思っています。願わくは前のようにフルマラソンにエントリーしたいものです。
今後とも新たな情報とう有りましたら宜しくお願いします。
今も尿漏れで有りながら尿閉の危惧をしておりますが、現状を受け入れ出来るだけ体を動かしていこうと思っています。願わくは前のようにフルマラソンにエントリーしたいものです。
今後とも新たな情報とう有りましたら宜しくお願いします。
漂流さんに紹介いただいた論文 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16242258
をできるだけ簡単に説明してみました。
論文紹介では、要点を整理していただくと、どなたにも分かりやすくなりますね。
原文での表記や、内容が複雑かつ長文になる場合は、論文用スレッドを活用していただけるとありがたいです。
対象:1990年~2003年 1377例
内訳:小線源単独:571例、
小線源+ホルモン療法:371例、
トリモダリティ療法:435例
全体のPSA非再発率(10年)は 87%
なお、PSA再発患者の約半数において、がんの存在が確認されています。
日本に小線源が導入されたのが2003年ですから、これはそれ以前の米国でのデータです。
BED* PSA非再発率(10年) 生検陽性率
100以下 46% 24%
100-120 68 15
120-140 81 6
140-160 85.5 6
160-180 90 7
180-200 90 1
200超 92 3
先に添付していただいてる図は、この詳細をグラフ化したものです。
*BED:生物学的等価線量
小線源を用いた治療法と言っても、140Gy前後から~220Gyを優に越えるものまで、
施設(医師)によって幅があるのが現状です。
LDRのように低線量のシードによる放射線が半減期にしたがい低減しながら長期継続するような場合は、
BEDの換算もそう単純ではなく、換算方式に疑義を抱く意見もあるようです。
線量増加の頭打ちについては、昨年、大阪のセミナーの終盤に、溝脇先生も触れておられます。
...(続きを読む)
をできるだけ簡単に説明してみました。
論文紹介では、要点を整理していただくと、どなたにも分かりやすくなりますね。
原文での表記や、内容が複雑かつ長文になる場合は、論文用スレッドを活用していただけるとありがたいです。
対象:1990年~2003年 1377例
内訳:小線源単独:571例、
小線源+ホルモン療法:371例、
トリモダリティ療法:435例
全体のPSA非再発率(10年)は 87%
なお、PSA再発患者の約半数において、がんの存在が確認されています。
日本に小線源が導入されたのが2003年ですから、これはそれ以前の米国でのデータです。
BED* PSA非再発率(10年) 生検陽性率
100以下 46% 24%
100-120 68 15
120-140 81 6
140-160 85.5 6
160-180 90 7
180-200 90 1
200超 92 3
先に添付していただいてる図は、この詳細をグラフ化したものです。
*BED:生物学的等価線量
小線源を用いた治療法と言っても、140Gy前後から~220Gyを優に越えるものまで、
施設(医師)によって幅があるのが現状です。
LDRのように低線量のシードによる放射線が半減期にしたがい低減しながら長期継続するような場合は、
BEDの換算もそう単純ではなく、換算方式に疑義を抱く意見もあるようです。
線量増加の頭打ちについては、昨年、大阪のセミナーの終盤に、溝脇先生も触れておられます。
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Stock氏の論文について (BEDの計算式)
投稿者:眞 投稿日:2017/03/13(月) 11:10:09 No.8398
[返信]
漂流 さんは2017年3月13日の投稿で「具体的に、限局癌を征圧するには、どれくらい放射線量が必要かを勉強しました」と書かれ、次の論文のURLを示されています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16242258
この論文は2015年 4月10日に小線源治療のBEDの計算と題して紹介したものです。
また、サイトにも同様に小線源治療のBEDとして載せています。
PubMed からリンクしていますfull text は有料ですので、別のfull textをリンクしました。
漂流 さん は full text より図を参考にアップロードされたのですね。
BED、BEDとよくいわれ、具体的な計算式はどうなっているのか上記の論文でやっと分かり、ちょっと嬉しくなりました。自分で分かっただけではなく、情報共有のということでネット上にあげた次第です。
懐かしい論文です。
滋賀医科大の岡本氏の論文にも以下のように書かれて参照されています。
The use of prostate brachytherapy provides the advantage of safe delivery of a high biologically effective dose (BED) to the prostate[1,2,3,4].
Google翻訳
前立腺近接照射療法の使用は、高い生物学的有効用量(BED)を前立腺に安全に送達するという利点を提供する[1,2,3,4]。
4. Stock RG, Stone NN, Cesaretti JA et al. Biologically effective dose values for prostate brachytherapy: effects on PSA failure and posttreatment biopsy results. Int J Radiat Oncol Biol Phys 2006; 64: 527-533.
私は2017年3月1日の投稿で以下のように書きました。
「SANZOKUさん
分かりやすい紹介を「論文・詳細スレッド」に是非書いてください。」
SANZOKUさん
...(続きを読む)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16242258
この論文は2015年 4月10日に小線源治療のBEDの計算と題して紹介したものです。
また、サイトにも同様に小線源治療のBEDとして載せています。
PubMed からリンクしていますfull text は有料ですので、別のfull textをリンクしました。
漂流 さん は full text より図を参考にアップロードされたのですね。
BED、BEDとよくいわれ、具体的な計算式はどうなっているのか上記の論文でやっと分かり、ちょっと嬉しくなりました。自分で分かっただけではなく、情報共有のということでネット上にあげた次第です。
懐かしい論文です。
滋賀医科大の岡本氏の論文にも以下のように書かれて参照されています。
The use of prostate brachytherapy provides the advantage of safe delivery of a high biologically effective dose (BED) to the prostate[1,2,3,4].
Google翻訳
前立腺近接照射療法の使用は、高い生物学的有効用量(BED)を前立腺に安全に送達するという利点を提供する[1,2,3,4]。
4. Stock RG, Stone NN, Cesaretti JA et al. Biologically effective dose values for prostate brachytherapy: effects on PSA failure and posttreatment biopsy results. Int J Radiat Oncol Biol Phys 2006; 64: 527-533.
私は2017年3月1日の投稿で以下のように書きました。
「SANZOKUさん
分かりやすい紹介を「論文・詳細スレッド」に是非書いてください。」
SANZOKUさん
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中高リスクの治療には、放射線照射以外には無いとの判断ですが(5年のPSAの非再燃率は、手術に比べて、約2倍の高さ)、具体的に、限局癌を征圧するには、どれくらい放射線量が必要かを勉強しました。照射量が多ければ多いほど、癌は征圧出来ますが、正常組織も放射線障害を激しく受けます。どの程度が良いのかを実験的に示した論文を下記に示します。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16242258
タイトルBiologically effective dose values for prostate brachytherapy: effects on PSA failure and posttreatment biopsy results.
この研究は、徹底した解析が行われています。線量単位としてBEDが用いられています。このBEDは、biological effective dose(生物学的等価線量)です。放射線生物学や放射線腫瘍学のLQモデルに基づき、分割照射による細胞生存率への影響を加味した指標ということになります。異なる線量や照射回数を用いたときの放射線治療の効果や影響は、BEDにより比較可能となります。
BED量による癌の征圧の程度を見るため、線量を変化させています。ところが、外部照射だけを利用すると、前立腺に隣接する正常臓器、例えば、大腸に大きな放射線障害(大量出血など)をもたらす事になります。例えば、BED=200にするには、1.8グレイ/一回照射の分割照射の場合、58回の照射で計、105グレイの照射が必要となります。従って、前立腺内部に、放射線源を留置して照射し、隣接する正常組織の被爆を抑える形で、BED200以上を確保しています。(これが現在の小線源治療につながっています)
その結果、BED200で最もPSA非再発率が高くなっていました。別の論文では(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19879812),更に、BEDを上げて、どうなるかを見ています。その結果、BED >220 Gy以上では、差異がないことが判ったと書いてありました。従って、少なくともBED =220 Gyが求められます。この線量を確保するには、外部線源と内部線源留置の方法しかないと判断されます。
因みに、最近は、外部照射単独でも、出来るだけ線量を上げる試みがなされており、ある論文(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24447404)では、中リスクの患者に対して86.4GyのIMTR(BED164)を行っています。しかし、この論文では、brachytherapy combined with 50.4 Gy of IMRT を行っている実験区ももうけており、その結果、brachytherapy combined with 50.4 Gy of IMRT の方が、IMRT単独よりも治療成績がよいと記載されていました。
これらのことを総合すると、これまで、中高に焦点を合わせて来ましたが、中リスクでも小線源治療と外部照射を組み合わせた治療が優れている様です。
追記: SANZUKUさんは、BEDは220越えの様ですね
ランナ-さん:ホルモン治療は終了してますよね。もう、そのことは考えないで、如何にホルモンから抜け出るかが重要だと思います。また、勉強してお知らせ出来ればと思います。先ずは、血管を強くするために、適切な運動をすることだと思います。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16242258
タイトルBiologically effective dose values for prostate brachytherapy: effects on PSA failure and posttreatment biopsy results.
この研究は、徹底した解析が行われています。線量単位としてBEDが用いられています。このBEDは、biological effective dose(生物学的等価線量)です。放射線生物学や放射線腫瘍学のLQモデルに基づき、分割照射による細胞生存率への影響を加味した指標ということになります。異なる線量や照射回数を用いたときの放射線治療の効果や影響は、BEDにより比較可能となります。
BED量による癌の征圧の程度を見るため、線量を変化させています。ところが、外部照射だけを利用すると、前立腺に隣接する正常臓器、例えば、大腸に大きな放射線障害(大量出血など)をもたらす事になります。例えば、BED=200にするには、1.8グレイ/一回照射の分割照射の場合、58回の照射で計、105グレイの照射が必要となります。従って、前立腺内部に、放射線源を留置して照射し、隣接する正常組織の被爆を抑える形で、BED200以上を確保しています。(これが現在の小線源治療につながっています)
その結果、BED200で最もPSA非再発率が高くなっていました。別の論文では(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19879812),更に、BEDを上げて、どうなるかを見ています。その結果、BED >220 Gy以上では、差異がないことが判ったと書いてありました。従って、少なくともBED =220 Gyが求められます。この線量を確保するには、外部線源と内部線源留置の方法しかないと判断されます。
因みに、最近は、外部照射単独でも、出来るだけ線量を上げる試みがなされており、ある論文(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24447404)では、中リスクの患者に対して86.4GyのIMTR(BED164)を行っています。しかし、この論文では、brachytherapy combined with 50.4 Gy of IMRT を行っている実験区ももうけており、その結果、brachytherapy combined with 50.4 Gy of IMRT の方が、IMRT単独よりも治療成績がよいと記載されていました。
これらのことを総合すると、これまで、中高に焦点を合わせて来ましたが、中リスクでも小線源治療と外部照射を組み合わせた治療が優れている様です。
追記: SANZUKUさんは、BEDは220越えの様ですね
ランナ-さん:ホルモン治療は終了してますよね。もう、そのことは考えないで、如何にホルモンから抜け出るかが重要だと思います。また、勉強してお知らせ出来ればと思います。先ずは、血管を強くするために、適切な運動をすることだと思います。
漂流さんの投稿記事を見て、ホルモン療法が怖くなりました。
以前、スポーツジムで坊主頭のおじさんから「ホルモン注射はとても危険」
と言われたことが有りましたが、こうして、弊害の文章を読むと、ちょっと
怖い気がします。
泌尿器科の主治医からは、日光を浴びたり、筋トレをしたら骨が強くなる
と言われました。
以前、スポーツジムで坊主頭のおじさんから「ホルモン注射はとても危険」
と言われたことが有りましたが、こうして、弊害の文章を読むと、ちょっと
怖い気がします。
泌尿器科の主治医からは、日光を浴びたり、筋トレをしたら骨が強くなる
と言われました。
可愛らしい愛称ですね、ハクション大魔王を思い出しました。大門です。
小線源手術と摘出手術の内容を少し混同されているように感じますので、その説明を少しだけ。
摘出は前立腺と精嚢を取り出し、尿道を膀胱に直結する手術なので、尿漏れの問題がおきます。
これに対し、小線源は何も摘出せず、長さ5ミリの金属を70個くらい前立腺に差し込みます。
これは外から針を刺しながら行います。恐ろしげですが下半身の麻酔により痛みはありません。
副作用として、頻尿や切迫尿、尿道痛がありますが、尿漏れや出血の心配は、まずありません。
小線源の翌週からプールで泳いでも大丈夫なくらいで、多くの方の感想は「楽」とのこと。
小線源手術と摘出手術の内容を少し混同されているように感じますので、その説明を少しだけ。
摘出は前立腺と精嚢を取り出し、尿道を膀胱に直結する手術なので、尿漏れの問題がおきます。
これに対し、小線源は何も摘出せず、長さ5ミリの金属を70個くらい前立腺に差し込みます。
これは外から針を刺しながら行います。恐ろしげですが下半身の麻酔により痛みはありません。
副作用として、頻尿や切迫尿、尿道痛がありますが、尿漏れや出血の心配は、まずありません。
小線源の翌週からプールで泳いでも大丈夫なくらいで、多くの方の感想は「楽」とのこと。
初めまして。
ホルモン療法を続けることのデメリットは、
直近の「漂流さん」の投稿をよく読まれるとわかるはずですね。
ホルモン療法の副作用、数年後にCRPCになる危険性を考えると、
現状では選択肢から外されても良いと思いますね。
全摘手術と小線源、どちらを選択するかですが、
かんちゃんさんの病状では、いずれを選択されても根治を狙えますが、
当たり前ですが、根治できるか再発かは先生の医療技術力によりますので、
慌てて、決める状況ではありませんので、
十分時間をかけて、情報をあつめ信頼できる先生を見つけることですね。
仮に当方が今持ち合わせの知識で、
全摘か小線源どちらかの治療を選択しなければならない状況であれば、
同じ程度の技量の先生であれば、小線源治療を選択しますね。
全摘による尿漏れ等の後遺症で悩まされておられる事例はよく聞きますが、
小線源治療での後遺症は、頻尿が数か月続くことはありますが、
日が経過すれば、徐々に改善され、普通の生活に戻れている方が多いようです。
全摘による後遺症で尿漏れが治らない場合を考えますと、
残された人生のQOLが低下することが不安ですね。
良い先生に恵まれると良いのですが、簡単に摘出手術をして、
生涯、尿漏れの悩みを抱えながらの生活はかなりご苦労があるようです。
何れにしましても、このネット内で患者サイドの生の情報をしっかり集められて、
判断されると良いと思いますね。
ホルモン療法を続けることのデメリットは、
直近の「漂流さん」の投稿をよく読まれるとわかるはずですね。
ホルモン療法の副作用、数年後にCRPCになる危険性を考えると、
現状では選択肢から外されても良いと思いますね。
全摘手術と小線源、どちらを選択するかですが、
かんちゃんさんの病状では、いずれを選択されても根治を狙えますが、
当たり前ですが、根治できるか再発かは先生の医療技術力によりますので、
慌てて、決める状況ではありませんので、
十分時間をかけて、情報をあつめ信頼できる先生を見つけることですね。
仮に当方が今持ち合わせの知識で、
全摘か小線源どちらかの治療を選択しなければならない状況であれば、
同じ程度の技量の先生であれば、小線源治療を選択しますね。
全摘による尿漏れ等の後遺症で悩まされておられる事例はよく聞きますが、
小線源治療での後遺症は、頻尿が数か月続くことはありますが、
日が経過すれば、徐々に改善され、普通の生活に戻れている方が多いようです。
全摘による後遺症で尿漏れが治らない場合を考えますと、
残された人生のQOLが低下することが不安ですね。
良い先生に恵まれると良いのですが、簡単に摘出手術をして、
生涯、尿漏れの悩みを抱えながらの生活はかなりご苦労があるようです。
何れにしましても、このネット内で患者サイドの生の情報をしっかり集められて、
判断されると良いと思いますね。
小線源永久挿入療法の後遺症
投稿者:かんちゃん 投稿日:2017/03/11(土) 15:57:07 No.8393
[返信]
私は今月末小線源挿入療法を用いて,前立腺の手術をするようにしていますが、その後遺症がどんなものかよく分らないので迷っています。6年ほど前にPSAが5程度で、生検を10本したらがんが1つ見つかりました。これまで監視療法ですごしていましたが。PSAは少しずつ上がって、8.1まで上がりました。2ヶ月ほど前にホルモンを打って、前立腺を小さくする治療に入りました。おかげさまでPSAは0.093まで下がり、前立腺の大きさも小さくなりました。今月24日に小線源手術をすることになっていますが、後遺症が心配です。先生に聞いても前立腺の手術で一番安全で、後遺症が少ないといわれました。ホルモン療法でずっと行ってもいいけれども、年齢が72歳で余命が10年はあるので、思い切って取ったほうがいいといわれました。経験者の方アドバイスをお願いします。
手術の後、炎症が出ており、肛門の痛みや尿漏れがあったのにも関わらず、
再発の確認もしないまま(PSAが0.2を越えない時点で)、早々とホルモン療法と救済照射を行っています。
もう少し様子をみてからでも良かったように思いますし、はたしてこの時点で
ホルモン療法をする必要があったのか・・・これでは救済照射をやっても結果はまったく闇の中、
効果のほどは読めませんから。
担当医は、PSAが下がり切らないことにおそらく心当たりがあってのことでしょう。
70Gyの照射と言えば、救済照射としては線量が多いほうなので、IMRTなどの手法を用いて、
照射に弱い臓器を避ける必要があり、かなり自信のある施設でないとやらないと思うのですが・・・
手術と放射線が重なると、どうしても副作用は強めに出てしまうことが多いようです。
安定状態でもそうなりますから、炎症、痛み、尿漏れが残っている状態のまま放射線を照射すれば、
症状の悪化が懸念されるし、事実、そのような流れになっているようです。
しかし、現時点ではそのような経緯を振り返ってもしかたがありません。
500ccの尿漏れというのは、そうとう多量であり(いわゆるゆるゆる状態)尿道括約筋がその機能を果たしておりません。
手術時のダメージと思われますが、これでは骨盤底筋の強化運動などは焼け石に水でしょう。
対処法としては、人口尿道括約筋ぐらいしかなさそうですが、(他に名案は思い浮かびません)
これについては普段から人口尿道括約筋を扱い慣れている医師に聞いて見るのが一番ではないでしょうか。
現時点ですぐに装着可能かどうかの判断はいたしかねます。
もし、病状が落ち着いてからということであれば(PSAの上昇は、直接の関係はなさそうに思います)
パッド以外にも、外部装着型の収尿器が数種類あるので、それを試してみてもよろしいのでは。
会員さんには、そのような試作品の無料モニターのご紹介もさせていただきました。
再発の確認もしないまま(PSAが0.2を越えない時点で)、早々とホルモン療法と救済照射を行っています。
もう少し様子をみてからでも良かったように思いますし、はたしてこの時点で
ホルモン療法をする必要があったのか・・・これでは救済照射をやっても結果はまったく闇の中、
効果のほどは読めませんから。
担当医は、PSAが下がり切らないことにおそらく心当たりがあってのことでしょう。
70Gyの照射と言えば、救済照射としては線量が多いほうなので、IMRTなどの手法を用いて、
照射に弱い臓器を避ける必要があり、かなり自信のある施設でないとやらないと思うのですが・・・
手術と放射線が重なると、どうしても副作用は強めに出てしまうことが多いようです。
安定状態でもそうなりますから、炎症、痛み、尿漏れが残っている状態のまま放射線を照射すれば、
症状の悪化が懸念されるし、事実、そのような流れになっているようです。
しかし、現時点ではそのような経緯を振り返ってもしかたがありません。
500ccの尿漏れというのは、そうとう多量であり(いわゆるゆるゆる状態)尿道括約筋がその機能を果たしておりません。
手術時のダメージと思われますが、これでは骨盤底筋の強化運動などは焼け石に水でしょう。
対処法としては、人口尿道括約筋ぐらいしかなさそうですが、(他に名案は思い浮かびません)
これについては普段から人口尿道括約筋を扱い慣れている医師に聞いて見るのが一番ではないでしょうか。
現時点ですぐに装着可能かどうかの判断はいたしかねます。
もし、病状が落ち着いてからということであれば(PSAの上昇は、直接の関係はなさそうに思います)
パッド以外にも、外部装着型の収尿器が数種類あるので、それを試してみてもよろしいのでは。
会員さんには、そのような試作品の無料モニターのご紹介もさせていただきました。
ジャシーさん 質問させてください
投稿者:漂流 投稿日:2017/03/11(土) 02:07:16 No.8391
[返信]
ジャシーさん
大変な状況ですね。前向きに頑張って下さい。一つ質問があるのですが、それは、手術で前立腺を摘出して、ないわけですよね。 次に、70グレイの照射は、恐らくIMRTと考えられますが、どこをターゲットにされたのでしょうか もし、救済的にやるのであれば、散らばっている可能性も想定して、全骨盤照射になるのではと思いますが...そうだとすると、もっと低い線量では???
大変な状況ですね。前向きに頑張って下さい。一つ質問があるのですが、それは、手術で前立腺を摘出して、ないわけですよね。 次に、70グレイの照射は、恐らくIMRTと考えられますが、どこをターゲットにされたのでしょうか もし、救済的にやるのであれば、散らばっている可能性も想定して、全骨盤照射になるのではと思いますが...そうだとすると、もっと低い線量では???
ADT アポプトーシス
投稿者:漂流 投稿日:2017/03/10(金) 23:38:07 No.8390
[返信]
眞様
情報有り難うございました。ご紹介頂いた論文を読み、検討してみました。その結果を下に記載させて頂きました。
その記載の前に、ADT (Androgen deprivation therapy:ホルモン治療)の害と利についてもう一度纏めました。
弊害
1. 6-12ヶ月のADTで、骨密度が下がり、骨折のリスクが出てくる
2. ADTにより、心臓血管系の原因による死亡リスクが上がる
3. ADTによる、糖尿病、心臓冠状血管病、そして、心臓による突然死のリスクの増加
4. 立腺癌の早い時期からのADTは、前立腺癌患者のかなりの数で、臨床的進行が始まる前に去勢抵抗性前立腺癌細胞を生成させている。
5. ADTは認知症になるリスクを高める。
6. Cancer Letters Review に「ADTは、治療をデッドエンドに導く つまり、ADTにより、何の治療法もなくなる」
利点
1. ADTの治療は、前立腺の体積をある程度小さくして放射線治療を効率良くする。
-―――――眞さんの記載――――――――――――
PubMed での検索結果より以下の論文を紹介します。
・Int J Biol Sci. 2014 Jun 1;10(6):588-95.
Abstract の一部を引用します。
Huggins more than 70 years ago, androgen deprivation therapy
(ADT) has been the principal treatment for advanced prostate
cancer. Initially, ADT induces apoptosis of androgen-dependent
prostate cancer epithelial cells and regression of androgen-dependent
tumors.
Google翻訳
ハギンズは70年以上前、アンドロゲン枯渇療法(ADT)が進行した前立腺癌
の主な治療法でした。 最初に、ADTは、アンドロゲン依存性前立腺癌上皮
細胞のアポトーシスおよびアンドロゲン依存性腫瘍の退行を誘導する。
―――――――――――――――――――――――
...(続きを読む)
情報有り難うございました。ご紹介頂いた論文を読み、検討してみました。その結果を下に記載させて頂きました。
その記載の前に、ADT (Androgen deprivation therapy:ホルモン治療)の害と利についてもう一度纏めました。
弊害
1. 6-12ヶ月のADTで、骨密度が下がり、骨折のリスクが出てくる
2. ADTにより、心臓血管系の原因による死亡リスクが上がる
3. ADTによる、糖尿病、心臓冠状血管病、そして、心臓による突然死のリスクの増加
4. 立腺癌の早い時期からのADTは、前立腺癌患者のかなりの数で、臨床的進行が始まる前に去勢抵抗性前立腺癌細胞を生成させている。
5. ADTは認知症になるリスクを高める。
6. Cancer Letters Review に「ADTは、治療をデッドエンドに導く つまり、ADTにより、何の治療法もなくなる」
利点
1. ADTの治療は、前立腺の体積をある程度小さくして放射線治療を効率良くする。
-―――――眞さんの記載――――――――――――
PubMed での検索結果より以下の論文を紹介します。
・Int J Biol Sci. 2014 Jun 1;10(6):588-95.
Abstract の一部を引用します。
Huggins more than 70 years ago, androgen deprivation therapy
(ADT) has been the principal treatment for advanced prostate
cancer. Initially, ADT induces apoptosis of androgen-dependent
prostate cancer epithelial cells and regression of androgen-dependent
tumors.
Google翻訳
ハギンズは70年以上前、アンドロゲン枯渇療法(ADT)が進行した前立腺癌
の主な治療法でした。 最初に、ADTは、アンドロゲン依存性前立腺癌上皮
細胞のアポトーシスおよびアンドロゲン依存性腫瘍の退行を誘導する。
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ジャシーさん、大門です、詳しい経過を拝見しました、
- -まとめてみると- -
高リスク前立腺がん、腹腔鏡により全摘したが、PSAが下がりきらなかったため、
手術から2ヶ月半後に、放射線外照射治療を追加、70Gy(短期ホルモン併用)
外照射終了後4ヶ月、尿閉、その後も4度の尿閉を繰り返す、
外照射終了後6ヶ月、尿道狭窄のため入院吻合部を切開、削取、その後再狭窄でブジー
外照射終了後9ヶ月、PSA0.03 上昇し始める
外照射終了後1年5ヶ月、PSA 0.14
2015/ 1/ 生検 陽性率4/12 GS4+4=8 T1cNOMO PSA22.9
2015/ 4/24 腹腔鏡により全摘。手術後の病理診断はGS4+5=9
2015/ 5/12 退院(肛門、尿道部の痛みあり CRP最大29.72
2015/ 5/26 PSA 0.12 肛門の痛み。尿漏れも少々
2015/ 6/30 PSA 0.08 ホルモン剤投与を勧められる(カソデックス65日分)
2015/ 7/29 放射線治療開始(70Gy)、
2015/ 9/ 1 PSA 0.01 頻尿に苦しむが、散歩、水泳ゴルフ等する。
2015/ 9/17 放射線治療終了。
2015/10/14 PSA 0.01 カソデックス12日分処方される。
2015/11/27 突然全く尿閉し、緊急外来にてカテーテル挿入、そのまま留置。
2015/12/ 1 PSA 0.02
2015/12/ 2 尿閉し、カテーテル挿入し留置。肛門・尿道部痛、一時歩行困難。
2016/ 1/14 PSA 0.02 肛門尿道の痛みはずっと続く。
2016/ 2/21 尿閉し、カテーテル挿入留置
2016/ 3/ 8 尿閉し、カッテーテル挿入留置。
2016/ 3/16 尿道狭窄のため入院し、内視鏡により石灰化した吻合部を切開、削取る。尿漏大
2016/ 3/24 PSA 0.02
2016/ 3/25 退院。尿漏れひどく、肛門の痛み大。
2016/ 5/10 PSA 0.03 尿道痛、歩行困難、再狭窄でブジーによる施術。
2016/ 5/24 尿道・肛門痛について、感染症を疑い検査入院。点滴治療予定。
2016/ 6/21 PSA 0.03
2016/ 9/16 PSA 0.05
...(続きを読む)
- -まとめてみると- -
高リスク前立腺がん、腹腔鏡により全摘したが、PSAが下がりきらなかったため、
手術から2ヶ月半後に、放射線外照射治療を追加、70Gy(短期ホルモン併用)
外照射終了後4ヶ月、尿閉、その後も4度の尿閉を繰り返す、
外照射終了後6ヶ月、尿道狭窄のため入院吻合部を切開、削取、その後再狭窄でブジー
外照射終了後9ヶ月、PSA0.03 上昇し始める
外照射終了後1年5ヶ月、PSA 0.14
2015/ 1/ 生検 陽性率4/12 GS4+4=8 T1cNOMO PSA22.9
2015/ 4/24 腹腔鏡により全摘。手術後の病理診断はGS4+5=9
2015/ 5/12 退院(肛門、尿道部の痛みあり CRP最大29.72
2015/ 5/26 PSA 0.12 肛門の痛み。尿漏れも少々
2015/ 6/30 PSA 0.08 ホルモン剤投与を勧められる(カソデックス65日分)
2015/ 7/29 放射線治療開始(70Gy)、
2015/ 9/ 1 PSA 0.01 頻尿に苦しむが、散歩、水泳ゴルフ等する。
2015/ 9/17 放射線治療終了。
2015/10/14 PSA 0.01 カソデックス12日分処方される。
2015/11/27 突然全く尿閉し、緊急外来にてカテーテル挿入、そのまま留置。
2015/12/ 1 PSA 0.02
2015/12/ 2 尿閉し、カテーテル挿入し留置。肛門・尿道部痛、一時歩行困難。
2016/ 1/14 PSA 0.02 肛門尿道の痛みはずっと続く。
2016/ 2/21 尿閉し、カテーテル挿入留置
2016/ 3/ 8 尿閉し、カッテーテル挿入留置。
2016/ 3/16 尿道狭窄のため入院し、内視鏡により石灰化した吻合部を切開、削取る。尿漏大
2016/ 3/24 PSA 0.02
2016/ 3/25 退院。尿漏れひどく、肛門の痛み大。
2016/ 5/10 PSA 0.03 尿道痛、歩行困難、再狭窄でブジーによる施術。
2016/ 5/24 尿道・肛門痛について、感染症を疑い検査入院。点滴治療予定。
2016/ 6/21 PSA 0.03
2016/ 9/16 PSA 0.05
...(続きを読む)
さっそく投稿いただきありがとうございます。
少し詳しい病歴を書きますので、お読みいただき、アドバイスいただけるとありがたいです。
12月に70歳になりました。左側の日時は病院に通院等の日時です。
2014/12 一般健康診断時、オプションで付けた前立腺血液検査で要再検査となる。PSA22.9
2015/1 生検4/12 GS4+4 T1cNOMO PSA22.9
2015/4/24 腹腔鏡により、全摘。 GS4+5
2015/5/12 退院(肛門、尿道部の痛みあり。CRP最大29.72(5月5日)
215/5/26~ 追加治療が必要か様子をみることになる。肛門の痛み。尿漏れも少々あるが、ジョ
ギング(10㎞程)水泳等ジム通いを再開する。PSA0.12
2015/6/30 浸潤の疑いがあるということで、放射線外照射(70GY)とホルモン剤(カソデックス
65日分)投与を同時に勧められる。PSA0.08
2015/7/29 放射線治療開始
2015/9/1 頻尿に苦しむが、散歩、水泳ゴルフ等する。PSA0.01
2015/9/17 放射線治療終了。
2015/10/14 カソデックス12日分処方される。PSA0.01
2015/11/27 突然全く尿閉し、緊急外来にてカテーテル挿入、そのまま留置。
2015/12/1 カテーテル抜去。PSA0.02
2015/12/2 また、尿閉し、カテーテル挿入し留置。肛門・尿道部痛、一時歩行困難。
2016/1/14 PSA0.02 肛門尿道の痛みはずっと続く。
2016/2/18 カテーテル抜去。
2016/2/21 尿閉し、カテーテル挿入留置
2016/3/4 カテーテル抜去。
2016/3/8 尿閉し、カッテーテル挿入留置。
2016/3/16 尿道狭窄のため入院し、内視鏡により石灰化した吻合部を切開、削取る。尿漏大
2016/3/18 カテーテル抜去。
2016/3/24 PSA0.02
2016/3/25 退院。尿漏れひどく、肛門の痛み大。
2016/5/10 尿道痛、歩行困難、再狭窄でブジーによる施術。PSA0.03
2016/5/24 尿道・肛門痛について、感染症を疑い検査入院。点滴治療予定。
2016/5/27 感染症の疑い無いため、退院。
2016/6/21 少しずつ痛みが楽になっては来る。PSA0.03
...(続きを読む)
少し詳しい病歴を書きますので、お読みいただき、アドバイスいただけるとありがたいです。
12月に70歳になりました。左側の日時は病院に通院等の日時です。
2014/12 一般健康診断時、オプションで付けた前立腺血液検査で要再検査となる。PSA22.9
2015/1 生検4/12 GS4+4 T1cNOMO PSA22.9
2015/4/24 腹腔鏡により、全摘。 GS4+5
2015/5/12 退院(肛門、尿道部の痛みあり。CRP最大29.72(5月5日)
215/5/26~ 追加治療が必要か様子をみることになる。肛門の痛み。尿漏れも少々あるが、ジョ
ギング(10㎞程)水泳等ジム通いを再開する。PSA0.12
2015/6/30 浸潤の疑いがあるということで、放射線外照射(70GY)とホルモン剤(カソデックス
65日分)投与を同時に勧められる。PSA0.08
2015/7/29 放射線治療開始
2015/9/1 頻尿に苦しむが、散歩、水泳ゴルフ等する。PSA0.01
2015/9/17 放射線治療終了。
2015/10/14 カソデックス12日分処方される。PSA0.01
2015/11/27 突然全く尿閉し、緊急外来にてカテーテル挿入、そのまま留置。
2015/12/1 カテーテル抜去。PSA0.02
2015/12/2 また、尿閉し、カテーテル挿入し留置。肛門・尿道部痛、一時歩行困難。
2016/1/14 PSA0.02 肛門尿道の痛みはずっと続く。
2016/2/18 カテーテル抜去。
2016/2/21 尿閉し、カテーテル挿入留置
2016/3/4 カテーテル抜去。
2016/3/8 尿閉し、カッテーテル挿入留置。
2016/3/16 尿道狭窄のため入院し、内視鏡により石灰化した吻合部を切開、削取る。尿漏大
2016/3/18 カテーテル抜去。
2016/3/24 PSA0.02
2016/3/25 退院。尿漏れひどく、肛門の痛み大。
2016/5/10 尿道痛、歩行困難、再狭窄でブジーによる施術。PSA0.03
2016/5/24 尿道・肛門痛について、感染症を疑い検査入院。点滴治療予定。
2016/5/27 感染症の疑い無いため、退院。
2016/6/21 少しずつ痛みが楽になっては来る。PSA0.03
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お知らせ(前立腺がん学習会・相談会)
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2017/03/10(金) 14:23:09 No.8385
[返信]
漂流さんへ ADTの前立腺がん細胞のアポプトーシスに関する検索結果
投稿者:眞 投稿日:2017/03/10(金) 11:00:30 No.8384
[返信]
漂流さんは2017年3月10日でこう書かれています。
ADTが前立腺がん細胞のアポプトーシスを誘発とする論文をPubMed
(米国NIHの論文データベース)で調べましたが、調べた限りでは、
見つかりませんでした。
そこで、PubMedで以下の二つの検索式で検索してみました。
A apoptotic induction ADT prostate
B apoptosis ADT prostate
検索結果
A 0件
B 41件
ちなみにGoogle Scholarでの検索結果は以下のとおり
A 3,990 件
B 4,300 件
PubMed での検索結果より以下の論文を紹介します。
・Int J Biol Sci. 2014 Jun 1;10(6):588-95.
Abstract の一部を引用します。
Huggins more than 70 years ago, androgen deprivation therapy
(ADT) has been the principal treatment for advanced prostate
cancer. Initially, ADT induces apoptosis of androgen-dependent
prostate cancer epithelial cells and regression of androgen-dependent
tumors.
Google翻訳
...(続きを読む)
ADTが前立腺がん細胞のアポプトーシスを誘発とする論文をPubMed
(米国NIHの論文データベース)で調べましたが、調べた限りでは、
見つかりませんでした。
そこで、PubMedで以下の二つの検索式で検索してみました。
A apoptotic induction ADT prostate
B apoptosis ADT prostate
検索結果
A 0件
B 41件
ちなみにGoogle Scholarでの検索結果は以下のとおり
A 3,990 件
B 4,300 件
PubMed での検索結果より以下の論文を紹介します。
・Int J Biol Sci. 2014 Jun 1;10(6):588-95.
Abstract の一部を引用します。
Huggins more than 70 years ago, androgen deprivation therapy
(ADT) has been the principal treatment for advanced prostate
cancer. Initially, ADT induces apoptosis of androgen-dependent
prostate cancer epithelial cells and regression of androgen-dependent
tumors.
Google翻訳
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ホルモン治療-つづきー
投稿者:漂流 投稿日:2017/03/10(金) 00:14:27 No.8383
[返信]
眞様が指摘されていた、ADTが前立腺がん細胞のアポプトーシスを誘発とする論文をPubMed(米国NIHの論文データベース)で調べましたが、調べた限りでは、見つかりませんでした。ご報告まで
それはさておき、ADT (Androgen deprivation therapy:ホルモン治療)の「百害あって一利だけ」の続きです。
前回は
1. 6-12ヶ月のADTで、骨密度が下がり、骨折のリスクが出てくる
2. ADTにより、心臓血管系の原因による死亡リスクが上がる
3. ADTによる、糖尿病、心臓冠状血管病、そして、心臓による突然死のリスクの増加
4. 前立腺癌の早い時期からのADTは、前立腺癌患者のかなりの数で、臨床的進行が始まる前に去勢抵抗性前立腺癌細胞を生成させている。
もう少し、検索してみました。
https://www.hindawi.com/journals/pc/2016/2420786/#B24
A recent Canadian randomized trial [23] including 630 high-risk patients has suggested that ADT duration can potentially be reduced from 36 months to 18 months in this population with no significant difference in overall or disease-specific survival.
この論文には、ハイリスクの患者で、ADT (Androgen deprivation therapy:ホルモン治療)期間を36ヶ月から18ヶ月にしても、全体の生存率、疾病特異的生存率には有意差がなかった と書いて有ります
http://www.medscape.com/viewarticle/870216
Androgen deprivation therapy (ADT) is an important component of prostate cancer treatment, but a new analysis suggests an association with dementia.
The observational study found more than twice the incidence of dementia among ADT users compared to nonusers. The absolute increased risk of developing dementia was 4.4% at 5 years, with a rate of 7.9% among ADT users vs 3.5% among nonusers.
The findings were published online October 13 in JAMA Oncology.
簡単には、2016年10月13日号のJAMA Oncologyにおいて、前立腺がん治療でADTは確かに、重要な要素ではあるが(1利)、しかし、新たな解析から、ADTは認知症になるリスクを高める(百害の一つ) と記載されています。
ADTに付いて記載している論文について、調べているうちに、下に記載した究極のレビュ-を発見しました。レビューは一般にその道の大家が、最近の成果を網羅して考察し、さらなる方向性を示すものです。このレビューは、Cancer Lettersと呼ばれる雑誌に載った物です。 タイトルをみてびっくりです。訳すと
「ADTは、治療をデッドエンドに導く つまり、ADTにより、何の治療法もなくなる」
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0304383515004401
タイトルAndrogen deprivation of prostate cancer: Leading to a therapeutic dead end
Androgen deprivation therapy (ADT) is considered as the standard therapy for men with de novo or recurrent metastatic prostate cancer. ADT commonly leads to initial biochemical and clinical responses. However, several months after the beginning of treatment, tumors become castration-resistant and virtually all patients show disease progression. At this stage, tumors are no longer curable and cancer treatment options are only palliative.
初期の或いは再発の前立腺がん治療の標準治療としてADTが考えられている。しかし、ADT治療を開始してから数ヶ月のうちに、がん細胞は、去勢抵抗性になり、殆ど全ての患者はがんが進行する。この時点で、がんは根治不可能になり、がん治療の選択肢しては、緩和治療しかない。
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それはさておき、ADT (Androgen deprivation therapy:ホルモン治療)の「百害あって一利だけ」の続きです。
前回は
1. 6-12ヶ月のADTで、骨密度が下がり、骨折のリスクが出てくる
2. ADTにより、心臓血管系の原因による死亡リスクが上がる
3. ADTによる、糖尿病、心臓冠状血管病、そして、心臓による突然死のリスクの増加
4. 前立腺癌の早い時期からのADTは、前立腺癌患者のかなりの数で、臨床的進行が始まる前に去勢抵抗性前立腺癌細胞を生成させている。
もう少し、検索してみました。
https://www.hindawi.com/journals/pc/2016/2420786/#B24
A recent Canadian randomized trial [23] including 630 high-risk patients has suggested that ADT duration can potentially be reduced from 36 months to 18 months in this population with no significant difference in overall or disease-specific survival.
この論文には、ハイリスクの患者で、ADT (Androgen deprivation therapy:ホルモン治療)期間を36ヶ月から18ヶ月にしても、全体の生存率、疾病特異的生存率には有意差がなかった と書いて有ります
http://www.medscape.com/viewarticle/870216
Androgen deprivation therapy (ADT) is an important component of prostate cancer treatment, but a new analysis suggests an association with dementia.
The observational study found more than twice the incidence of dementia among ADT users compared to nonusers. The absolute increased risk of developing dementia was 4.4% at 5 years, with a rate of 7.9% among ADT users vs 3.5% among nonusers.
The findings were published online October 13 in JAMA Oncology.
簡単には、2016年10月13日号のJAMA Oncologyにおいて、前立腺がん治療でADTは確かに、重要な要素ではあるが(1利)、しかし、新たな解析から、ADTは認知症になるリスクを高める(百害の一つ) と記載されています。
ADTに付いて記載している論文について、調べているうちに、下に記載した究極のレビュ-を発見しました。レビューは一般にその道の大家が、最近の成果を網羅して考察し、さらなる方向性を示すものです。このレビューは、Cancer Lettersと呼ばれる雑誌に載った物です。 タイトルをみてびっくりです。訳すと
「ADTは、治療をデッドエンドに導く つまり、ADTにより、何の治療法もなくなる」
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0304383515004401
タイトルAndrogen deprivation of prostate cancer: Leading to a therapeutic dead end
Androgen deprivation therapy (ADT) is considered as the standard therapy for men with de novo or recurrent metastatic prostate cancer. ADT commonly leads to initial biochemical and clinical responses. However, several months after the beginning of treatment, tumors become castration-resistant and virtually all patients show disease progression. At this stage, tumors are no longer curable and cancer treatment options are only palliative.
初期の或いは再発の前立腺がん治療の標準治療としてADTが考えられている。しかし、ADT治療を開始してから数ヶ月のうちに、がん細胞は、去勢抵抗性になり、殆ど全ての患者はがんが進行する。この時点で、がんは根治不可能になり、がん治療の選択肢しては、緩和治療しかない。
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眞さん、いつもクールな分析の提示、適切なフォローに感謝しています。
漂流さん、専門的なページを紹介、ありがとうございます。
高リスク以上の患者に対しては、放射線療法に併用し合計2~3年間のADTを受けるべきとされる。
そのガイドライン通り長期ADTを実施しておけば、当面のPSA再発はないので問題は起きにくい。しかし、高リスクに長期ADTを実施すれば、CRPCの出現もあるかもしれないし、治療後男性ホルモンが正常レベルに復帰できるかどうかも、やや危ういラインだと思う。しかし、それが問題視される様子はない。40代、50代の患者だっている。いや、60代70台にとっても問題だ。
パルさん、お父様の病状を考えると、ホルモン療法の休止を担当医に相談することに賛成します。
漂流さん、専門的なページを紹介、ありがとうございます。
高リスク以上の患者に対しては、放射線療法に併用し合計2~3年間のADTを受けるべきとされる。
そのガイドライン通り長期ADTを実施しておけば、当面のPSA再発はないので問題は起きにくい。しかし、高リスクに長期ADTを実施すれば、CRPCの出現もあるかもしれないし、治療後男性ホルモンが正常レベルに復帰できるかどうかも、やや危ういラインだと思う。しかし、それが問題視される様子はない。40代、50代の患者だっている。いや、60代70台にとっても問題だ。
パルさん、お父様の病状を考えると、ホルモン療法の休止を担当医に相談することに賛成します。
アポトーシスを記載した論文などのご質問ですが、私自身、基礎医学に関してそう興味はなく、また基礎的な知識もないので、しいて検索して論文を読むなどはしていません。
ただ、去勢抵抗性(CRPC)の発症メカニズムには関心があり、医学誌、「泌尿器外科」の関連記事を治療を受けている病院の図書館でコピーしていました。
再度、読んでみました。先の投稿で言及しました金沢大学の溝上氏のものです。
http://www.de-hon.ne.jp/digital/bin/product.asp?sku=2000003332854000500P
立ち読みで1ページだけ読むことができます。
1301~302 に以下の記述があります。
アンドロゲン除去によりAR(Androgen Receptor)の活性が低下すると、
その影響でARの標的のセカンドメッセンジャー、サードメッセンジャー
などの増殖に関与するタンパク質の発現が変化し、増殖が低下し、
アポトーシスが誘導される(増殖抑制期)。やがて増殖と細胞死が平衡化
した後(増殖平衡期)、CRPCとなり、PSAが再上昇していく(CRPC期)。
この文は日本語としては理解できてもARの基礎知識、メッセンジャーの基礎知識がないのでまったく理解できません。
このような領域に私は分け入ろうととても思いません。
漂流さん
基礎医学に関することも原論文提示ではなく、分かりやすく「論文・詳細スレッド」に書いて紹介してください。
-----以下投稿後の追記
溝上論文には前立腺癌がCRPCに移行する機序に関する論文として3つの論文が参考文献としてあげられています。
1) https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11900250
2) https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15604294
...(続きを読む)
ただ、去勢抵抗性(CRPC)の発症メカニズムには関心があり、医学誌、「泌尿器外科」の関連記事を治療を受けている病院の図書館でコピーしていました。
再度、読んでみました。先の投稿で言及しました金沢大学の溝上氏のものです。
http://www.de-hon.ne.jp/digital/bin/product.asp?sku=2000003332854000500P
立ち読みで1ページだけ読むことができます。
1301~302 に以下の記述があります。
アンドロゲン除去によりAR(Androgen Receptor)の活性が低下すると、
その影響でARの標的のセカンドメッセンジャー、サードメッセンジャー
などの増殖に関与するタンパク質の発現が変化し、増殖が低下し、
アポトーシスが誘導される(増殖抑制期)。やがて増殖と細胞死が平衡化
した後(増殖平衡期)、CRPCとなり、PSAが再上昇していく(CRPC期)。
この文は日本語としては理解できてもARの基礎知識、メッセンジャーの基礎知識がないのでまったく理解できません。
このような領域に私は分け入ろうととても思いません。
漂流さん
基礎医学に関することも原論文提示ではなく、分かりやすく「論文・詳細スレッド」に書いて紹介してください。
-----以下投稿後の追記
溝上論文には前立腺癌がCRPCに移行する機序に関する論文として3つの論文が参考文献としてあげられています。
1) https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11900250
2) https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15604294
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2015年4月前立腺全摘。後放射線・ホルモン治療をしその後尿閉~尿道切開し、引き続き尿漏れが多く(500ml以上/1日)QOLが保持出来ずウオーキングもままなりません。PSAが0.1と再発の0.2にちかく、検診の度に上昇しており主治医はPSAが上昇している状況では尿漏れの処置(人口尿道括約筋手術等)は出来ないと言っており、他に方法はないものか、情報が御座いましたらお教え下さい。現在スピロペントを1か月程飲んでいますが状況は変わりません。(4回に渡る尿閉の恐ろしさで服用が今になりました)
kimimiki様 眞様
投稿者:パル 投稿日:2017/03/09(木) 10:33:03 No.8376
[返信]
ご丁寧なご教授ありがとうございます。
父は1年前から、標準ホルモン療法(リュープリン)を行っています。
主治医は、放射線終了後は、2年間は続けたいようなことを言っておりました。
トモセラピー終了後、状況によっては、ホルモン療法を行わなくてもいいケースがあるのですね。
何しろ父の場合、血管炎がらみで、腎臓機能の9割近くが潰れてしまい、末期の腎不全で、人工透析も時間の問題です。
そんな状況ですので、トモセラピーで根治を目指し、後は体に負担を掛けないで断薬を少しでも進めたい希望を持っています。
皆様のご意見、とても参考になりました。
ありがとうございました。
父は1年前から、標準ホルモン療法(リュープリン)を行っています。
主治医は、放射線終了後は、2年間は続けたいようなことを言っておりました。
トモセラピー終了後、状況によっては、ホルモン療法を行わなくてもいいケースがあるのですね。
何しろ父の場合、血管炎がらみで、腎臓機能の9割近くが潰れてしまい、末期の腎不全で、人工透析も時間の問題です。
そんな状況ですので、トモセラピーで根治を目指し、後は体に負担を掛けないで断薬を少しでも進めたい希望を持っています。
皆様のご意見、とても参考になりました。
ありがとうございました。