これまでの調査から、放射線治療で、(治療の段階で、遠隔転移が無ければ)、中リスクでBEDが200以上、そして、高、超高リスクの患者では、最短のADTと合わせて、BEDが220以上であれば、前立腺内にある癌細胞、更には、骨盤内のリンパ節に転移している癌細胞を完全に征圧することが出来ます。
我々、前立腺癌患者は、こうした治療が出来る施設を探すことだと思います。また、そうした治療施設が増えることが望まれます。
ところがなかなかそうは成らないような気がします。ひとつは、この放射線治療は、泌尿器科(外科系)と放射線治療科(内科系)とのコラボで成り立ちます。もともと、我が国では、外科系と内科系の連携は難しいのです。加えて、各診療科の独立性(縦割り診療)があり、なかなか本当の意味での連携はかなり難しいと思われます。
加えて、これを更に難しくしている因子として、病院経営です。病院も会社と同じですから、赤字ばかり出している訳にはいきません。そこで、これに密接に関係しているのが、医療行為に対する、収入、つまり、保険点数です。
医療行為の健康保険点数が多いと、それにかかる費用が多いと言うことです。病院はこの点数に10を掛けた数字、例えば、 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(ダビンチ等の内視鏡手術用支援機器を用いるもの)95,280点x10=952,800円を医療費として請求できます。患者はその3割を負担し、残りは、健康保険機構が負担することになります。
下に治療の種類と保険点数を示します。
保険点数 (平成28年度)
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(ダビンチ等の内視鏡手術用支援機器を用いるもの)
95,280点
K843-2 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術
77,430点
K843-3 腹腔鏡下小切開前立腺悪性腫瘍手術
59,780点
K843 前立腺悪性腫瘍手術 (一般的開腹手術)
41,080点
M004 密封小線源治療(一連につき)
イ) 前立腺癌に対する永久挿入療法(LDR)
48,600点
ロ) 高線量率イリジウム照射を行った場合又は新型コバルト小線源治療装置を用いた場合(HDR)
23,000点
...(続きを読む)
我々、前立腺癌患者は、こうした治療が出来る施設を探すことだと思います。また、そうした治療施設が増えることが望まれます。
ところがなかなかそうは成らないような気がします。ひとつは、この放射線治療は、泌尿器科(外科系)と放射線治療科(内科系)とのコラボで成り立ちます。もともと、我が国では、外科系と内科系の連携は難しいのです。加えて、各診療科の独立性(縦割り診療)があり、なかなか本当の意味での連携はかなり難しいと思われます。
加えて、これを更に難しくしている因子として、病院経営です。病院も会社と同じですから、赤字ばかり出している訳にはいきません。そこで、これに密接に関係しているのが、医療行為に対する、収入、つまり、保険点数です。
医療行為の健康保険点数が多いと、それにかかる費用が多いと言うことです。病院はこの点数に10を掛けた数字、例えば、 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(ダビンチ等の内視鏡手術用支援機器を用いるもの)95,280点x10=952,800円を医療費として請求できます。患者はその3割を負担し、残りは、健康保険機構が負担することになります。
下に治療の種類と保険点数を示します。
保険点数 (平成28年度)
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(ダビンチ等の内視鏡手術用支援機器を用いるもの)
95,280点
K843-2 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術
77,430点
K843-3 腹腔鏡下小切開前立腺悪性腫瘍手術
59,780点
K843 前立腺悪性腫瘍手術 (一般的開腹手術)
41,080点
M004 密封小線源治療(一連につき)
イ) 前立腺癌に対する永久挿入療法(LDR)
48,600点
ロ) 高線量率イリジウム照射を行った場合又は新型コバルト小線源治療装置を用いた場合(HDR)
23,000点
...(続きを読む)