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Re:ゾーフィゴの疑問点
投稿者:SANZOKU 投稿日:2017/08/22(火) 08:54:24 No.9227 [返信]
 GetWell さん。

 仰る通りだと思います。
それにしても製薬会社の薬剤の使用に関して、
「有効性及び安全性は確立しておりません。」
ひらったく言えば、「効くとも効かないとも確かめてないのやから、
安全かどうかも分からん」と言うことですね。
それにも関わらず、それを使用する場合は、
「リスク・ベネフィット評価を行った上で、慎重に投与を判断ください。」
などという紛らわしい書き方をするのは何故でしょうね・・・。
要するに有効性や安全性は自分で調べて判断して下さいという意味ですね・・・。

 国の認可を受けている薬剤が、このような記載で認可されるものなのでしょうか?
http://www.bayer-hv.jp/hv/files/pdf.php/xof_guide.pdf?id=19236c16a47b42904869e101d94fee642

 類似薬にストロンチウム(89Sr)というのがありますが、
こちらはβ線を放出し飛程は8mm程度と長いですが、
ラジウムとの比較で効果や副作用がどう違うのかも気になりますね。

 最近骨転移のある知人が、
この薬の使用に関して話しておられたので、
疑問に思った点を皆様にお聞きしました。
癌の転移
投稿者:漂流 投稿日:2017/08/21(月) 23:22:08 No.9226 [返信]
Nature 8月17号の論文について、8月18日に記載させて頂きましたが、原発癌細胞が増殖しながら、血管内に侵入し、循環し始め(circulating tumor cells; CTC)、さらに、血管から滲出し他の臓器に定着し、増殖することになります(転移)(下図)。この過程で、遺伝子変異が繰返し起こり、多様な転移癌となっていきます。従って、その転移癌に対する対応は、細胞腫によってかなり異なってくると推察され、試行錯誤になると思われます。それ故、先日も書きましたが、癌が限局している間に、100%抹殺することが必須です。
 これまで調べた限りでは、これにしっかり応えている手法は、論文で見る限り、滋賀医大の岡本らの手技だと言えると思います。この論文の概略は、びけの父さんSANZOKUさんが記載されています。私も記載しています。
ポイントは治療の段階で、既に遠隔転移している前立腺癌については、征圧出来ませんでしたが、前立腺内にある癌細胞、更には、骨盤内のリンパ節に転移している癌細胞は、完全に征圧することが出来ています。 つまり、遠隔転移がなければ、岡本らのこの治療法で、限局性前立腺癌、そして、たとえ、リンパ節転移があっても骨盤内であれば、完全に征圧(やっつける)ことが出来ることを示しています。

9226

Re:ゾーフィゴの疑問点
投稿者:GetWell 投稿日:2017/08/21(月) 23:06:55 No.9225 [返信]
SANZOKUさん

>抗癌剤との併用はできないとは書かれていません。

そもそも併用可能とも併用禁忌とも明記できるだけのエビデンスがありません。ゾーフィゴの医療関係者向けのページ「副作用とその対策」に、

「現時点において、骨髄抑制作用を有する抗悪性腫瘍剤との併用における有効性及び安全性は確立しておりません。骨髄抑制が強くあらわれるおそれがあるので、骨髄抑制作用を有する抗悪性腫瘍剤と併用する場合はリスク・ベネフィット評価を行った上で、慎重に投与を判断ください。」

と書かれています。併用試験もしていません。

もし、それでも抗がん剤と併用するのであれば、それは治療とは呼べず、エビデンスのないハイリスクな人体実験ということになります。まともな病院であれば、事前に薬剤部から疑義照会が入って併用中止になると思います。
Re:ゾーフィゴの疑問点
投稿者:SANZOKU 投稿日:2017/08/20(日) 22:39:26 No.9224 [返信]
 GetWellさん。コメントありがとうございます。

 確かに抗癌剤との併用はないようですが、
その理由として挙げられているのは骨髄抑制ということのようですね。
抗癌剤との併用はできないとは書かれていません。
http://www.bayer-hv.jp/hv/files/pdf.php/xof_guide.pdf?id=19236c16a47b42904869e101d94fee642

 また同じ資料に「内臓転移のある前立腺癌における
有効性及び安全性は確立していません。」とも書かれていました。
従ってこれも除外されるということになります。

 また「外科的又は内科的去勢術と併用しない場合の
有効性及び安全性は確立していません」と書かれています。
つまりホルモン治療を前提にした使用が想定されているということですね・・・。
ゾメタなどとの併用に関しては特に記述されていません。

 従って私が疑問に思っていたケースのあるものは、
そもそも治療対象ではなく、
その他はそれなりに効果はあるということなのですね・・・。
ただし、その効果の程については特に言及されていないので、
疑問点が解消されたとは言えません。
それはこれから治療を重ねていく中で分かってくることなのでしょうか?

 環境への影響に関してはあまり考えていなかったのですが、
確かに懸念はございます。
ただその安全性については専門家がそれなりに検討されているようです。
http://www.jsnm.org/system/files/radium_manual-2013-10-09_0.pdf

 α線は生体内では100ミクロン程しか飛程がないし、
空気中でも直ぐに減衰するのですが、
「ラジウム-223」は崩壊過程でγ線も僅かながら出すので心配なところもあります。
...(続きを読む)
Re:ゾーフィゴの疑問点
投稿者:GetWell 投稿日:2017/08/19(土) 17:43:50 No.9223 [返信]
SANZOKUさん

>ホルモン薬、抗癌剤、ゾメタなどの破骨抑制剤を併用していると効果が限定されると考えられます。

ゾーフィゴと抗癌剤の併用は、有効性や安全性が確認されていないのでありえません。破骨抑制剤との併用は、臨床データ等から有効とする見解が複数あります。

>何故なら盛んに骨再生が行われないと、ラジウムが取り込まれないからです。

破骨抑制剤の作用機序については、完全には解明されていませんが、破骨抑制剤によって骨再生能力が大きく低下してしまうわけではありませんし、むしろ骨密度は増加する傾向にあります。

通常、骨は破壊された分が再生され、バランスのとれた状態にあります。つまり、盛んに骨が再生されるには、盛んに骨が破壊されないといけません。そのような危険な状態をつくりだしてまで、ゾーフィゴの効能を高める必要性はありません。既にがんによって大きくバランスが崩れているわけですから、破骨抑制剤やゾーフィゴによってそれを取り戻し、あわよくばがんを死滅できれば十分です。

ゾーフィゴは疼痛緩和やQOLの向上だけでなく、生存期間の延長を謳っていますので、期待してしまうのは無理もありませんが、主に骨転移部への効果しかありませんから、劇的に病状を良くする薬ではありません。原理的には、逆に骨痛や関節痛等の副作用が出やすい薬ですから、患者への投与は慎重に検討すべきです。


ゾーフィゴの一番の問題点は、超高線量の放射性物質を家庭に持ち込んで、下水に流してしまうことです。この問題については、十分な議論がなされていません。病院ではゾーフィゴを厳しい規制に基づいて厳重に管理しているのに、投与された患者が一歩病院の外に出ると何も法律上の規制はありません。医療従事者は手袋を着用してゾーフィゴを慎重に取り扱っているのに、患者は超高線量の放射性物質を含んだ便を素手で取り扱っています。

以上のように指摘するときりがありませんが、少なくとも、排便時には使い捨て手袋を着用して尻を拭くこと、下着は使い捨てのものを着用することを推奨すべきです。
転移癌の実態
投稿者:漂流 投稿日:2017/08/18(金) 20:08:42 Home No.9222 [返信]
Nature 2017年8月17日号に米国のミシガン大学から出た論文に、転移癌での遺伝子の変異、発現の変異について記載されていましたので掲載します。
タイルトルはIntegrative clinical genomics of metastatic cancerです。訳すと「転移癌の統合的な臨床ゲノム解析」です。
その要旨は以下のようになっていました。
Metastasis is the primary cause of cancer-related deaths. Although The Cancer Genome Atlas has sequenced primary tumour types obtained from surgical resections, much less comprehensive molecular analysis is available from clinically acquired metastatic cancers. Here we perform whole-exome and -transcriptome sequencing of 500 adult patients with metastatic solid tumours of diverse lineage and biopsy site. The most prevalent genes somatically altered in metastatic cancer included TP53, CDKN2A, PTEN, PIK3CA, and RB1. Putative pathogenic germline variants were present in 12.2% of cases of which 75% were related to defects in DNA repair. RNA sequencing complemented DNA sequencing to identify gene fusions, pathway activation, and immune profiling. Our results show that integrative sequence analysis provides a clinically relevant, multi-dimensional view of the complex molecular landscape and microenvironment of metastatic cancers.

簡単には、
転移癌には、原発癌よりもさらに多くの遺伝子の変異が蓄積さていた。それらの代表的な変異はTP53, CDKN2A, PTEN, PIK3CA, RB1の各遺伝子にあった。その問題となる変異の12.2%は、すでに、その患者の生殖系列細胞(正常細胞)にも存在していることが分かった。 また、見つかった変異の75%はDNA複製時の修復に関わる遺伝子であった。また、RNA解析から、遺伝子融合なども明らかになり、転移先の環境等よる遺伝子発現の変化もあると書いてありました。
そして
We were able to delineate two distinct types of metastasis: proliferative and EMT-like. 転移癌は二つのタイプになると思われる。一つは増殖系 もう一つは上皮から間葉への遷移系

この記載はなんかサッパリかもしれませんが、 要は、癌が転移する過程で、原発癌が、遺伝子レベルで変異を繰り返し、元の癌とは全く別物で多様な癌細胞になってしまう ことが分かった。とのことです。もちろん、痕跡はありますが・・・   従って、この論文では、ここで得たテータは、転移癌の新たな治療法の検討に寄与するであろう としています。もう一つ、重要な事は、免疫系活性度が癌の臨床的改善に強く関連しているとしています。

このデータから、今、言えることは、転移する前に、癌細胞を抹殺することだと思います。そして、免疫力を高めることが、根治に繋がると思われます。
ホルモン治療による前立腺縮小
投稿者: 投稿日:2017/08/18(金) 15:58:47 Home No.9220 [返信]
漂流さんは2017年8月10日にホルモン治療と題して投稿され、弊害を5点あげ、唯一の利点として以下のように書いています。

ADTの治療は、前立腺の体積をある程度小さくして放射線治療を効率良くする。

この投稿に対して私はホルモン治療の利点として外照射に関してはホルモン治療との併用が治療効果をあげたというランダム化比較試験(RCT:Randomized Controlled Trial)があるということを示しました。

https://sen-you.boy.jp/bbs/main/?res=9202

小線源については併用に関してRCTはまだなく、日本の試験の結果待ちということを書きました。

https://sen-you.boy.jp/bbs/main/?res=9203

それはそれで、臨床ではどのように対応しているかはホルモン治療期間含め医師の判断によるところはあるかと思います。

ここでは、漂流さんのあげられた利点に関して、どの程度前立腺がホルモン治療で縮小するのかを示した論文をみいだしましたので、紹介します。

水野隆一他 密封小線源療法施行前内分泌療法による前立腺体積縮小効果 日本泌尿器科学会雑誌 Vol. 97 (2006) No. 7 P 835-838

東京医療センターの2003年9月より2005年3月に治療された患者110人が対象
結果 縮小率の平均を示します。
抗アンドロゲン剤単独群:83%
LHRHアゴニスト単独:63%
LHRHアゴニストと抗アンドロゲン剤の併用:60%

小線源で治療可といわれる40cc以下にするにはやはり大きさに限度あり、65cc以上では難しいところあるかと思われます。


ところで、この40cc を確認するために東京医療センターの前立腺癌に対するヨウ素(I-125)シード線源を用いた小線源療法の説明(2016年12月)をみてみました。

「VI 治療の適応」に以下のような興味あることが書かれています。

...(続きを読む)
ゾーフィゴの疑問点
投稿者:SANZOKU 投稿日:2017/08/18(金) 12:02:37 No.9219 [返信]
 ゾーフィゴは皆さんもご存じの通り、骨に転移した去勢抵抗性前立腺癌治療薬です。
「ラジウム-223」という化学的にカルシウムと似た性質を持つ放射性物質を注入し、
破骨と骨再生が盛んに行われている部位に
カルシウムと間違って大量のラジウムを取り込ませ、
そこで崩壊したラジウムが出すα線で
その周囲にはびこる癌細胞を破壊するという機序らしいです。

 そこで疑問ですが、前立腺癌の骨転移には増骨性のものが多いですが、
中には溶骨性のものもあります。
その場合は効き目が悪いと思うのですが如何なんでしょうか?

 また増骨性であっても、
ホルモン薬、抗癌剤、ゾメタなどの破骨抑制剤を併用していると
効果が限定されると考えられます。
何故なら盛んに骨再生が行われないと、ラジウムが取り込まれないからです。
ところが実際の治療ではこれら治療を併用しているケースが見受けられますね・・・。
これは一体何故でしょう??

 もちろん、これら治療は癌抑制に欠かせない治療ですから、
併用されるのかもしれませんが、
ゾーフィゴの効能という点から見ると
「二兎を追う者は一兎をも得ず」になってはいないでしょうか??

 癌は骨転移部位以外に前立腺本体や、
場合によっては内臓転移を有しているわけですから、
そちらの治療を止めるわけにはいかないという事情も察せられますが、
だとするとそれはゾーフィゴの弱点ということになりますね・・・。

 ゾーフィゴはホルモン治療を行っていても
急速に骨転移が増殖してきた患者に用いる治療薬だと思いますが、
その外に無治療の状態で骨転移が見つかった患者などが
...(続きを読む)
9/9(土)前立腺がんセミナーのお知らせ
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2017/08/17(木) 15:41:06 No.9217 [返信]
「もっと話そう前立腺がん転移のこと」 ~くらしをまもる早期対応のすすめ~

共 催:キャンサーネットジャパン、腺友倶楽部、バイエル薬品
日 時:2017年9月9日(土)15時から (開場14時半)
場 所:ウィンクあいち 1102
    http://www.winc-aichi.jp/access/
定 員:100名(無料:要予約)

講演1:佐藤威文前立腺クリニック 院長 佐藤 威文先生
    「もっと知ってほしい前立腺がん転移のこと」

講演2:名古屋大学医学部附属病院 講師 加藤 真史先生
    「もっと話そう前立腺がん転移のこと」 ~こんな時どう対処すればいい?~

講演3:川﨑 陽二氏(前立腺がん骨転移経験者)
    「治療と向き合う上で大切なこと」   ~骨転移を体験して~

チラシ(PDFファイル)のダウンロードはこちらから
    http://pc-pc.org/img/zenritsu_170803.pdf

お申込みはこちらから http://www.cancernet.jp/20963

                                                                                                                                                                                                                                             

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じゆんじゆんさん
投稿者:たつき 投稿日:2017/08/17(木) 14:37:03 No.9216 [返信]
治療待ちの期間をどう過ごすかは、大切ですね。不安におののいても、忘れて楽しく過ごしてもその日はやって来ます。ならば毎日大切に過ごしたほうが得ですね。私もあと数ヶ月で放射線治療が始まります、1週間の入院と2週間の通院です。先日子供も独立したので、この年で初めての一人暮らしを満喫?してます。お盆休みには家族で旅行に行って来ました、毎日を楽しく有意義に過ごしたいと思うようになりました.

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じゅんじゅんさん
投稿者:kimimiki 投稿日:2017/08/16(水) 22:24:07 No.9214 [返信]
素晴らしい ご心境ですね!
どうぞ お大事になさってくださいませ。

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光免疫療法
投稿者:Ted 投稿日:2017/08/16(水) 20:44:55 No.9212 [返信]
ひげの父さん

やはり期待できそうですよね。
羽鳥さんのモーニングショウのたまたま総研でだいぶ前に一度紹介され
さらに先般フォロー取材の解説をやっていました。
掲示板では今までどなたも触れておられないので放送当日どや!と知ったかぶり
で書いたのですが。。。



https://sen-you.boy.jp/bbs/main/?res=8996

リツイートも無くなんか寂しかったのです。(笑)

もしこれ本物だったらノーベル賞ですね。
じゅんじゅんさん
投稿者:totomod 投稿日:2017/08/16(水) 06:37:37 No.9211 [返信]
再検査お疲れ様でした。

GSはほぼ判定の変化はなしということですね。また、小線源治療予定日もきまり、一安心ですね。

私もそうですが、プレプランの尿道カテーテル挿入、本番の下半身麻酔は気になりますよね。
こんな時、SANZOKUさんなど先輩の経験談が非常に有効ですね。

安心できる治療を受けるに至ったことに感謝し、がんを克服するために通らなければいけない道と思い、少しの我慢であると考えています。
じゅんじゅんさん
投稿者:SANZOKU 投稿日:2017/08/15(火) 23:17:05 No.9210 [返信]
 個人差があるので何とも言えませんが、
それほど心配なさることはないと思います。

 私の場合、カテーテル挿入は気持ち悪い感触でしたが、
記憶に残るほどの痛みはありませんでした。
大したことなかったのでしょう・・・。

 下半身麻酔は脊髄に注射するので少し痛いですが、
うっと1回唸れば直ぐに麻酔が効いて何も感じなくなります。
当然下半身は物体の如く動かなくなります。

 それよりも術後と翌日までは、頭を上げないようにしてください。
さもないと麻酔液が頭にまわって退院できなくなります。
または這々の体で帰宅する羽目になります。
麻酔液は脊髄液より軽いですからね。
東京女子医大の橋本 弥一郎氏の寡分割照射の論文
投稿者: 投稿日:2017/08/14(月) 19:27:41 Home No.9207 [返信]
今年は冷夏かもしれない。過ごしやすい日々、プルースト/著 高遠弘美/訳『失われた時を求めて』光文社 と青木理『日本会議の正体』平凡社新書を並行して読み続ける。

記憶を呼び起こすことは甘美とは限らない。ルサンチマンによる記述は明確ではない。


といった最近の動向と感懐はとりあえず、横におきます。

久しぶりにGoogle Scholarで2017年以降で検索し、東京女子医大の橋本 弥一郎氏の寡分割照射の論文をみつけました。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28758177

3 Gy を一日おきに照射し計66Gy照射という寡分割照射の結果を報告したものです。
表題は以下のとおり
The 5-year outcomes of moderately hypofractionated radiotherapy (66 Gy in 22 fractions, 3 fractions per week) for localized prostate cancer: a retrospective study.

期間:2005年5月から2011年12月
患者数:195人
内訳:
 低リスク 27人
 中間リスク 70人
 高リスク 98人
PSA再発 13人
5年PSA非再発率:92.4%

残念ながらリスク別のPSA非再発率はabstract には載っていません。
忘れなければ、12月に病院へ行った際、図書館で確認しようと思っています。

2005年から寡分割照射で治療を行い、良好な結果となっていると思います。

「がん光免疫療法」について
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2017/08/13(日) 11:38:30 No.9205 [返信]
「がん光免疫療法」は、米国立衛生研究所主任研究員の小林久隆先生がリーダーとなって進めている、今、最も注目を集めている次世代の治療法です。
がん細胞特有のタンパク質(抗原)と結びつく抗体にIR700という光感受性物質をくっつけて体内に注入、近赤外線を当てると、熱エネルギーの作用でがんの細胞膜に傷が付き、細胞内に水分が進入、がん細胞が膨れ上がり、僅か1~2分で細胞膜が破壊される(ナノ・ダイナマイト)。
細胞膜が破壊されたがん細胞は、免疫による攻撃対象となるので、転移がんに対しても有効だが(複数のがん巣を設けたラットに対し、一か所のみに近赤外線照射を行っても、すべてが治癒したとか)、がんの免疫抑制細胞に対しても同様のナノ・ダイナマイトをしかければ、さらに確実性が増す可能性も。
細胞膜の破壊という物理的な現象は、生物全般に共通していることなので、ラットの成果はほぼそのまま人間にも通用すると見込まれており、実際、2015年から米国で始まった頭頚部がんの臨床試験(現在は第Ⅱ層試験中)では、予想通りの好成績が出ているとか。
身体に毒を入れず、がん細胞だけを破壊するので、副作用もほとんどなく、この治療で免疫細胞を弱らせることもない。
がん特有のタンパク質(遺伝子)変異に対する抗体6~7種類と、がんの免疫抑制に関与する抗体2~3種類を特定できれば、大部分の固形がんの治療が可能になるという。
頭頚部がんに続いて、臨床試験の準備が進んでいるのは、大腸がん、すい臓がん、乳がん、悪性黒色腫など。
前立腺がんも動物(ラット)実験では、良い結果が出ているとか。
近年の新薬は怖ろしく高額であり、医療行政の破綻も危惧さえているが、これで歯止めのかかる可能性もあるという。この治療法は2011年に論文として発表され、
(この時には、このブログ「前立腺がんMEMO」でも紹介をさせていただきました
 http://higepapa.blogspot.jp/2011/11/blog-post.html )
翌年には、オバマ前アメリカ大統領も一般教書演説で取りあげています。
このライセンスを持つベンチャー企業には三木谷さん(楽天)が資金面での支援を行っており、できれば日米ほぼ同時の実用化を目指したいとか。
興味があれば、まずはこちらの動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=E3g1qVwNoZM
もう少し詳しく知りたい方には、近く発売予定のこちらの本が良さそうです。
「がん光免疫療法の登場」(永山悦子著)
迎え盆
投稿者:kimimiki 投稿日:2017/08/13(日) 08:44:47 No.9204 [返信]
皆様に ご先祖様のご加護が あります様に!

9204

小線源治療とホルモン治療の併用(ランダム化比較試験)
投稿者: 投稿日:2017/08/12(土) 20:04:12 Home No.9203 [返信]
先の投稿で、外照射に関してはホルモン治療を併用した場合、そうでない場合に関してランダム化比較試験(RCT:Randomized Controlled Trial)があることを書きました。
小線源に関してはホルモン併用とそうでない場合のRCTは存在していません。

日本において、高リスクではTRIP、中間リスクに関してはSHIPとよばれるRCTが実施中です。
そのことは随分早い時期(2014年11月)にしり、サイトに以下の記事を書きました。

小線源治療の論文
小線源治療の論文その2

TRIP は6か月のホルモン療法を行った後、小線源、外照射を行い、その後、2年のホルモン療法を行うのと行わない治療との間の評価を行うものです。

SHIPは3ヶ月間のLH-RHアゴニスト単独投与によるネオアジュバントホルモン療法と小線源療法後,さらに9ヶ月間のLH-RHアゴニスト単独投与を追加するアジュバントホルモン療法群と追加しない非アジュバントホルモン療法群とを比較検討するものです。

さらにもう一つの試験、J-POPS とSHIP、TRIPの3語を用い、俳句をつくってみました。

JーPOPS聞かぬふりして船の旅

もちろん、これは「プレバト!!」の夏井いつき先生にいわせれば、何をいっているか分からない句であり、才能ナシの句であり、点数としては20点あればいいものだろう。

TRIP試験参加病院についてはTRIP試験登録病院と題して、「泌尿器外科 28巻 8号」の論文より紹介しました。

論文で以下のように書かれています。

全国での参加登録施設は48施設。2010年10月より症例登録が開始されたが、
当初予定されていた症例の組入期間2年では目標症例に到達しなかったため、
登録期間が2013年3月までに延長された。最終的には、37施設から計349症例
が登録された。

参加登録して症例登録しなかった病院は11あります。
その理由としては以下のようなことが考えられます。
・高リスクの対応する患者が少なく適格な患者がいなかった
...(続きを読む)
外照射とホルモン治療の併用について
投稿者: 投稿日:2017/08/12(土) 18:55:00 Home No.9202 [返信]
思い出話
骨シンチ、MRI検査の前に生検の結果よりがんであることは分かっていて治療法を考える時間は与えられていました。2014年4月下旬、前立腺がんであることを最終的に宣告されました。(浸潤、骨転移はなし)
治療に関してはIMRT治療を希望することを主治医に伝えました。ただ、放射線治療治療装置の空き具合で治療は6ヵ月後ということでした。
私は当時、そう知識もなく、その間何の治療もないですかと動転してききました。

「ホルモン治療を行います」
「続けると再発したときに効きにくくなるのではないですか」と目をむいての質問。
「短期間ですので、特に問題ないです」という答え。

中間リスクに対するホルモン治療併用
サイトの海外情報に書きました「放射線療法+短期ホルモン療法併用の効果は、主に中間リスクの患者に対してみられる」というランダム化比較試験(RCT:Randomized Controlled Trial)の結果の記事を読み、特に主治医からは待ちの間のホルモン治療というだけで積極的な意味あいがあるということは言われなかったですが、ホルモン治療開始後、納得しました。

論文は以下のとおり
N Engl J Med. 2011 Jul 14;365(2):107-18.full text

今年の6月、日本泌尿器科学会/編『前立腺癌 診療ガイドライン 2016年版』メディカルレビュー社を借り出し、上記の N Engl J Med誌の論文が参照されていることを確認し、中間リスクに対する外照射+ホルモンという記事を書きました。
さらにの上記のRCTでは骨盤(前立腺およびリンパ節)に46.8Gy、前立腺に19.8Gy、総線量66.6Gy と高線量でない時代の結果ですので、同じく診療ガイドラインに載っている80Gy照射のRCTにについて中間リスクに対する外照射+ホルモン その2で紹介しました。
PSA非再発率においては外照射単独よりホルモン治療併用のほうがいいという結果になったということです。

ガイドラインのP.142には以下のように書かれています。

 CQ3 根治的外照射においてホルモン療法は根治成績を改善するか?
 また至適な併用のタイミング、薬剤、期間はどのようなものか?

 中間リスク症例に対しては、4~6カ月程度のホルモン療法(照射前±同時併用)
 が推奨される。 推奨グレードB

私は大して副作用もなく、ホルモン治療を終えることができ、まあRCTの結果で併用のほうがいいとのことなので、それはそれで、ホルモン治療を受けたことを納得しています。

高リスクに対するホルモン治療併用
高リスクに対して放射線治療後のホルモン治療の日米の推奨レベルが異なることを高リスクの場合の外照射とホルモン治療の併用についてで紹介しました。
...(続きを読む)
ホルモン治療
投稿者:漂流 投稿日:2017/08/10(木) 22:59:42 Home No.9201 [返信]
ホルモン治療(ADT)のメリット/デメリットについて、過去に、学術論文を調べた結果を纏めました。このまとめは、トリモダリティでのホルモン治療との関連で調べたものです。それらは、2017年3月7日投稿、そして、3月10日の投稿(その1 その2)したものです。治療は個々のケースで大きく異なります。例えば、体力的に、手術を受けられないなどです。また、ADTに用いる薬剤によって、更には、個人の体質によって作用/副作用がかなり異なると想定されます。従って、この纏めは、参考程度に考えて頂ければと思います。

詳細は省かせて頂きますが、ここに、再掲させて頂きます。

弊害
1. 6-12ヶ月のADTで、骨密度が下がり、骨折のリスクが出てくる
2. ADTにより、心臓血管系の原因による死亡リスクが上がる
3. ADTによる、糖尿病、心臓冠状血管病、そして、心臓による突然死のリスクの増加
4. 前立腺癌の早い時期からのADTは、前立腺癌患者のかなりの数で、臨床的進行が始まる前に去勢抵抗性前立腺癌細胞を生成させている。
5. ADTは認知症になるリスクを高める。


利点
1. ADTの治療は、前立腺の体積をある程度小さくして放射線治療を効率良くする。
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