コバトンさん
「居心地のよくないステージ(コバトン予想)に引っ張り出した」ということですが、サイトに書いたこと、掲示板で紹介した川島先生の論文を違った観点でみたこと、あるいは新たに検索し、北里大学の論文をみいだしたこと、それはそれで、意義あるものでした。
今回、提示されました図表に関して、少し長くなりますが、書きます。
(いつも長い投稿、いいかげんにしろという声はきこえないふりをします)
2015年2月11日の投稿で私は以下のように書きました。
「手術に関しては、日本の論文しか紹介していません。海外のものを読むつもりありません」
胃がんでは手術に関して海外と日本ではかなり治療成績が異なるとききます。(多分、勝俣先生の著書からの情報だと思いますが)もちろん、海外は胃がんの発生が少ないことがその要因だと思われますが、手技の力量の差ではないかという推定です。
すなわち、日本人のほうが器用。
前立腺がんでは胃がんほど顕著な差があるかどうかしりませんが、とりあえず、上記のように関心の範囲外です。
ロボット支援手術で手術の力量がいくらか平準化されるとしたら、海外の情報を参照するのもいいかなと思いますが、今のところ上記のスタンスです。
とはいえ、折角コバトンさんが提示していただいた論文をみてみました。
・Urology. 2007 Nov;70(5):931-5.
Johns Hopkins Medical Institutions の David J. Hernandez 氏を筆頭著者とする論文です。full text は有料ですので、確認はできません。
1984年から2005年までの6652人が対象
コバトンさんの書かれている1980年頃の手術というのは一等古い時期はあたっています。論文発表が2007年なので、その2年前の患者までが対象になっています。
論文の表題が "Contemporary evaluation of the D'amico risk classification of prostate cancer." となっていますので、D'amico のリスク分類の評価です。
ここではあまり情報として意味あるものではないですが、従前のとおりPSA非再発率を記します。
5年PSA非再発率
全体: 84.6%
...(続きを読む)
「居心地のよくないステージ(コバトン予想)に引っ張り出した」ということですが、サイトに書いたこと、掲示板で紹介した川島先生の論文を違った観点でみたこと、あるいは新たに検索し、北里大学の論文をみいだしたこと、それはそれで、意義あるものでした。
今回、提示されました図表に関して、少し長くなりますが、書きます。
(いつも長い投稿、いいかげんにしろという声はきこえないふりをします)
2015年2月11日の投稿で私は以下のように書きました。
「手術に関しては、日本の論文しか紹介していません。海外のものを読むつもりありません」
胃がんでは手術に関して海外と日本ではかなり治療成績が異なるとききます。(多分、勝俣先生の著書からの情報だと思いますが)もちろん、海外は胃がんの発生が少ないことがその要因だと思われますが、手技の力量の差ではないかという推定です。
すなわち、日本人のほうが器用。
前立腺がんでは胃がんほど顕著な差があるかどうかしりませんが、とりあえず、上記のように関心の範囲外です。
ロボット支援手術で手術の力量がいくらか平準化されるとしたら、海外の情報を参照するのもいいかなと思いますが、今のところ上記のスタンスです。
とはいえ、折角コバトンさんが提示していただいた論文をみてみました。
・Urology. 2007 Nov;70(5):931-5.
Johns Hopkins Medical Institutions の David J. Hernandez 氏を筆頭著者とする論文です。full text は有料ですので、確認はできません。
1984年から2005年までの6652人が対象
コバトンさんの書かれている1980年頃の手術というのは一等古い時期はあたっています。論文発表が2007年なので、その2年前の患者までが対象になっています。
論文の表題が "Contemporary evaluation of the D'amico risk classification of prostate cancer." となっていますので、D'amico のリスク分類の評価です。
ここではあまり情報として意味あるものではないですが、従前のとおりPSA非再発率を記します。
5年PSA非再発率
全体: 84.6%
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