私は2018年12月25日の投稿で「PSA非再発率の値といってもある信頼区間内の値であるから数パーセントの違いに拘っても仕方がない」と書きました。そうして特異な私の経験を書き、PSA非再発率に関する私のスタンスを示しました。
2018年12月23日の投稿で信頼区間の値の例としてした京都大学、溝脇尚志氏の論文に載っている値を示しました。
2018年も終わろうとしている日、久々にサイトを更新しました。
・HDRとトモセラピーの比較
京都府立医科大学の山崎秀哉氏を筆頭著者とする論文であり、HDR単独療法(HDR-BT)と画像誘導 強度変調放射線療法(IG-IMRT):トモセラピーを比較したものです。
リスク毎の詳しいPSA非再発率は煩雑になりますので、ここには書きませんが、もうひとつ信頼区間の値を明記したものとして紹介します。
全体のPSA非再発率
HDR-BT 92.9% (95% confidential interval (CI) = 90.1-95.6%)
IG-IMRT 89.2% (95% CI = 85.9-92.9%)
さらに注目したのはabstract の次の文です。
HDR-BT and IG-IMRT showed equivalent outcomes in low-, intermediate-, and very-high-risk groups. For high-risk patients, HDR-BT showed potential to improve prostate-specific antigen (PSA) control rate compared to IG-IMRT.
高リスクの5年PSA非再発率、HDR-BT 90.4%、IG-IMRT 84.9%で、この場合は違いがあり「HDR-BTがIG-IMRTよりPSA管理率を改善する可能性を示した」ということで、私のいう数パーセントの違いはあまり意味ない(equivalent outcomes)という一つの証かと思いました。
もちろん、これは上記論文での統計上のはなしであり、5%ならば違いありといちがいにはいえないかと思います。
PSA非再発率のグラフ
(a) total population; (b) low-risk group; (c) intermediate-risk group; (d) high-risk group; (e) very-high-risk group.
2018年12月23日の投稿で信頼区間の値の例としてした京都大学、溝脇尚志氏の論文に載っている値を示しました。
2018年も終わろうとしている日、久々にサイトを更新しました。
・HDRとトモセラピーの比較
京都府立医科大学の山崎秀哉氏を筆頭著者とする論文であり、HDR単独療法(HDR-BT)と画像誘導 強度変調放射線療法(IG-IMRT):トモセラピーを比較したものです。
リスク毎の詳しいPSA非再発率は煩雑になりますので、ここには書きませんが、もうひとつ信頼区間の値を明記したものとして紹介します。
全体のPSA非再発率
HDR-BT 92.9% (95% confidential interval (CI) = 90.1-95.6%)
IG-IMRT 89.2% (95% CI = 85.9-92.9%)
さらに注目したのはabstract の次の文です。
HDR-BT and IG-IMRT showed equivalent outcomes in low-, intermediate-, and very-high-risk groups. For high-risk patients, HDR-BT showed potential to improve prostate-specific antigen (PSA) control rate compared to IG-IMRT.
高リスクの5年PSA非再発率、HDR-BT 90.4%、IG-IMRT 84.9%で、この場合は違いがあり「HDR-BTがIG-IMRTよりPSA管理率を改善する可能性を示した」ということで、私のいう数パーセントの違いはあまり意味ない(equivalent outcomes)という一つの証かと思いました。
もちろん、これは上記論文での統計上のはなしであり、5%ならば違いありといちがいにはいえないかと思います。
PSA非再発率のグラフ
(a) total population; (b) low-risk group; (c) intermediate-risk group; (d) high-risk group; (e) very-high-risk group.