前立腺癌の転移の検出と治療に使われるPSMA
投稿者:漂流 投稿日:2017/10/24(火) 21:52:05 No.9398
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前立腺癌の検出は、先ず、血液検査でPSA(prostate specific antigen, 前立腺特異的抗原)の値で判断します。この抗原(蛋白質)は分泌性蛋白質です。前立腺が癌化し、腺組織が壊れてくると、血液中に漏れ出てきます。この漏出したPSAの量を測定することにより、前立腺が正常組織からの逸脱、つまり、癌化の程度を推定します。しかし、PSAは分泌蛋白質であるため、いくらPSAが前立腺癌特異的であっても、癌細胞がどこに、どの程度あるかを調べることが出来ません。
最近、注目を集めているのが、PSMA(Prostate specific membrane antigen, 前立腺特異的細胞膜抗原)です。この蛋白質は、水溶性ではなく細胞膜に存在します。従って、この蛋白質を探せば、前立腺(癌)細胞に行き当たります。
Reviews in Urologyに掲載されたレビュ-(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1472940/)には、Studies have consistently demonstrated PSMA expression in all types of prostate tissue and increased PSMA expression in cancer tissue. Bostwick and colleagues described PSMA immunohistochemical expression in 184 prostate specimens examined, all of which had PSMA expression and demonstrated a correlation between this expression and severity of cancer. と記載されていました。簡単には、前立腺の全ての型の組織にPSMAが存在すること。そして、癌化した組織ではより多く存在すること。Bostwickらは184個の前立腺組織を調べましたが、その全てにPSMAが検出されたこと。 更には、癌が悪性化すると、その量が増加することです。(直訳ではありませんが)
こうしたエビデンスを基に、68Ga(ガリウム:γ線放出)をPSMA抗体にくっつけたものと PETで、癌の転移を正確且つ高感度に検出する方法が開発されました。更に、転移癌の治療には、225Ac-PSMA-617と呼ばれる、225Ac (アクネチウム:α線放出) をPSMA抗体にくっつけた抗体医薬を利用する方法が開発され、欧州で使われています。画像で見る限り転移癌は消失しています。
私の知人の泌尿器科医に聞いた話では、日本でも、臨床研究が始まっているそうです。従って、極めて近い将来、日本でもこの治療を受けることが可能になると思われます。
最近、注目を集めているのが、PSMA(Prostate specific membrane antigen, 前立腺特異的細胞膜抗原)です。この蛋白質は、水溶性ではなく細胞膜に存在します。従って、この蛋白質を探せば、前立腺(癌)細胞に行き当たります。
Reviews in Urologyに掲載されたレビュ-(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1472940/)には、Studies have consistently demonstrated PSMA expression in all types of prostate tissue and increased PSMA expression in cancer tissue. Bostwick and colleagues described PSMA immunohistochemical expression in 184 prostate specimens examined, all of which had PSMA expression and demonstrated a correlation between this expression and severity of cancer. と記載されていました。簡単には、前立腺の全ての型の組織にPSMAが存在すること。そして、癌化した組織ではより多く存在すること。Bostwickらは184個の前立腺組織を調べましたが、その全てにPSMAが検出されたこと。 更には、癌が悪性化すると、その量が増加することです。(直訳ではありませんが)
こうしたエビデンスを基に、68Ga(ガリウム:γ線放出)をPSMA抗体にくっつけたものと PETで、癌の転移を正確且つ高感度に検出する方法が開発されました。更に、転移癌の治療には、225Ac-PSMA-617と呼ばれる、225Ac (アクネチウム:α線放出) をPSMA抗体にくっつけた抗体医薬を利用する方法が開発され、欧州で使われています。画像で見る限り転移癌は消失しています。
私の知人の泌尿器科医に聞いた話では、日本でも、臨床研究が始まっているそうです。従って、極めて近い将来、日本でもこの治療を受けることが可能になると思われます。