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225Ac-PSMA-617での治療
投稿者:漂流 投稿日:2017/10/09(月) 21:45:11 No.9359 [返信]
nkyosi さん
 225Ac-PSMA-617での前立腺転移癌の治療は素晴らしいと思います(図は再掲しました)。昔は、欧米で治療法が確立されいても、日本に導入するには、前臨床試験を初めからやる必要がありました。従って、導入は5年ぐらい後になることが多かったです。その理由は、日本人と欧米人は違うので、投薬量を決め直すことが必要との考えでした。しかし、最近は、「医薬品の承認申請のための国際共通化」が進み、海外の前臨床の成績も利用することが出来る様になり、その期間は大幅に短縮されました。さらに短縮するためには、患者(会)の要請が必要です。

 現在は、転移癌に対しては、ホルモン療法と抗がん剤が主流ですが、根治には至りません。ホルモン療法では、骨折のリスク; 心臓血管系の原因による死亡リスク; 糖尿病、心臓冠状血管病、そして、心臓による突然死のリスク; 臨床的進行が始まる前に去勢抵抗性前立腺癌細胞の生成; 認知症になるリスク 等が高くなります。また、抗がん剤では、感染症、下痢、頭髪の脱落、倦怠感などが起こることが予想されます。また、癌の疼痛には麻薬系の鎮痛剤を使う事が多く、結果として、覚醒時のQOLが下がってしまいます。

 PSMA抗体を使う限り、涙腺、唾液腺への影響は避けられませんが、ドライアイは目薬で、また、ドライマウスは人工唾液で対応でき、遙かに、QOLの高い生活が送れるのではと思います。

まだ、225Ac-PSMA-617での前立腺転移癌の治療は始まったばかりで、PSMA蛋白質が癌細胞の表面にない前立腺転移癌もあるかもしれません。そうした癌には、効果がありませんが...

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