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りんごさんの質問に対して遅い返事
投稿者: 投稿日:2016/07/14(木) 09:51:17 Home No.7551 [返信]
もう一年近く前になりますが、りんごさんは治療法の選択は 投稿日:2015年 9月16日という投稿で以下のように書かれています。

(3)ここでは賛同者が少なそうな全摘出ですが、その一因は摘出単独での
非再発率の低さにあるように思います。しかしサルベージ照射や前後の
ホルモン療法を加えた非再発率でみれば意外に高いのではないか、と
思ったりしますが、いかがでしょうか。
この点は特に眞さんにお聞きできればと存じます。

りんごさんは「小線源の治療を先週終えて8月の外照射まち」という状況なので、上記の質問の回答は時期的にはまったく遅いのですが、質問自体はずっと気になっていました。
お返事になっていないかもしれませんが、書いてみます。

ホルモン併用救済放射線治療で紹介したフランスでのランダム化比較試験の結果、サルベージ放射線治療を開始する時よりホルモン治療(6ヵ月)を併用すると5年PSA非再発率が80%となるというデータをみるとこの方式で実行すると手術のPSA非再発率が特に高リスクにおいて低いことはあまり気にすることでないかもしれません。

放射線とホルモン治療を併用するというのは外照射においてある程度リスク分類上高い場合は通常行われていることなので、PSA再発したことを契機として、併用の治療を開始するというのは合理的だと思われます。

あるいはこういった捉え方もできるかと思います。

PSA再発しない場合は、手術単独治療で終わりであり、
PSA再発を契機としてトリモダリティ治療(手術+外照射+ホルモン)が開始となる。

もちろんこのような考え方は何ら医学的な根拠があるものではなく、ものごとをどうみなすかということだけのことですが。


かつて日本におけるサルベージ放射線治療ということでいくつか調べました。
ひとつは京都大学の溝脇氏がJapanese Radiation Oncology Study Group (JROSG)のデータによる論文、Mizowaki T et al. J Radiat Res. 2015 Jul;56(4):750-6full textです。
38施設での371 人 に対してサルベージ放射線治療単独の186人が対象であり、5年PSA非再発率は50.1% だったということです。
ホルモン治療併用した151人(40.7%)は除かれたということで、ホルモン治療併用の患者の治療成績をしることはできません。


上記のフランスのランダム化比較試験の結果より、日本においてこのような短期のホルモン治療を併用する方式が一般化するかどうか分りませんが、以下の数値の違いはかなり大きいもので試す価値は多いにあるかと思います。

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