咳すれば コロナ
予約していた週刊朝日MOOK『手術数でわかるいい病院 -全国&地方別ランキング-2019』朝日新聞出版が入ったので図書館にでかけました。COVID-19を恐れ不要不急の外出を控えているせいか、図書館にほとんど人はいなかったです。
いままで、週刊誌の病院へのアンケートの結果による治療数のデータを整理する記事はたくさん書いてきました。週刊朝日に関しては2016年の治療数については以下の記事。
前立腺がん治療全国ランキング
2016年 病院ごとの小線源治療数(週刊朝日データより)
もはやデータをまとめる元気はあまりありませんが、それでも継続ということで元気を奮い起こし2017年のデータに関し整理し書きました。
http://flot.blue.coocan.jp/cure/memo/2017EBRTRPBrno.html
治療数の総数の多い病院40の一覧が掲載されていてそれを外照射、手術、小線源別の治療数の多い順での一覧を作成しました。
手術が多いのは予想されたことで、MOOKに書かれている「手術、放射線ともに年間50例が目安」にそってみてみると病院の数は以下のとおり。
外照射 27
手術 36
小線源 9
地方別のランキングが上記のtop40のあとに掲載されていてそれより小線源の治療数をひろいだし、表をつくりました。2016年のときはすべてをピックアップしたのですが、今回は20以上ということで少し作業を軽減しました。
さらに小線源に関し2017年の表をベースに2016年から2017年の治療数の増減の値を計算しまとめた表をブログに公開しました。
http://inves.seesaa.net/article/473726877.html
2016年より総計217件減少しています。
東京医療センターの斎藤史郎氏の論文によると2014年は3014件であり、7.2%減です。もちろんこの値は上記のようにすべての治療数をあげての比較したものではないので不正確といえます。アンケートに答えなかった病院もありますので正確さをもとめても限界はあります。
いずれにしろ日本においては小線源治療は増加しているのではなく、減少しているのは事実でしょう。
治療期間が少なく治療成績も比較的いいのになぜ浸透しなかったのか私には分かりません。
ただいえることは件のS医科大事件において小線源治療を特殊な治療と報道で紹介せざるをえなかったのは小線源治療の位置づけを如実に示しているといえます。