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Re: 初めまして岡山の三宅と申します
投稿者: 投稿日:2019/11/30(土) 18:56:30 Home No.11661 [返信]

三宅さん
私は5年前にIMRTで治療したものです。治療の概要はブログの以下のページに書いています。
http://inves.seesaa.net/article/431910328.html

中間リスクでIMRT治療前に6か月半のホルモン治療を受けました。
「どなたかアドバイスいただけるようでしたら幸いです」と書かれていますが、これから書くことがアドバイスになるか甚だ心もとないですがしっていること、それから投稿を読んで調べたことを以下に書きます。

外照射に関するホルモン治療に関しては前立腺癌診療ガイドライン 2016年版 P.142に以下のように書かれています。

CQ3 根治的外照射においてホルモン療法は治療成績を改善するか?また至適な併用のタイミング,薬剤,期間はどのようなものか?
中間リスク症例に対しては,4~6カ月程度のホルモン療法(照射前±同時併用)が推奨される。 推奨グレード B

陽子線治療に関しては必ずしもこのガイドラインが適用されるかどうかはしりません。また、ホルモン治療を併用することがメリットがあるというエビデンスがあるかどうか特に調べていませんので分かりません。

2019年10月28日の投稿で先進医療会議第33回 2015年8月6日の資料を紹介しました。
陽子線治療に関して改めてみてみました。
「64 陽子線治療および重粒子線治療による前立腺癌に対する治療成績のまとめ」の表の「高木 沖本 2001-2014 1375人(249人(低リスク)/602人(中間リスク)/524人(高リスク))」に着目しました。
中間リスクの場合治療前のホルモン治療は44%、治療後のホルモン治療は0%でした。

本日、検索し、この治療成績は札幌禎心会病院、兵庫県立粒子線医療センターの髙木 克氏を筆頭著者とする論文にまとめられていることが分かりました。
髙木氏は札幌禎心会病院に移籍されたようだ。

会議の資料とは異なり高リスクと超高リスクに分類されています。PSA非再発率を主とした論文の概要は以下のとおり

対象 (後述のグラフより)
低リスク  249人
中間リスク 602人
高リスク  449人
超高リスク 75人

5年PSA非再発率
低リスク  99%
中間リスク 91%
高リスク  86%
超高リスク 66%

グラフ

日本全国、陽子線治療のできる病院はそう多くはないですが、髙木氏の移籍をみるとわかりますが、結構流動的なようです。というより新しく設備ができた病院は経験のある医師を招聘しているのでしょう。

津山の副センター長に関して山陽新聞の記事をみつけました。
http://medica.sanyonews.jp/article/10273/

副センター長も兵庫県立粒子線医療センターから移られたとのことです。
さらに上記の記事ではこう書かれています。

現在は、スキャニング法を応用した「強度変調陽子線治療」(Intensity modulated proton therapy=IMPT)を導入しています(図2参照)。従来法と比べ、前立腺周囲にある正常臓器の被ばくを大幅に低減しながら、前立腺にはしっかり照射できるというメリットがあり、より理想に近い治療が可能となっています。

今後、1回あたりの照射線量をさらに上げ、治療期間をさらに短くしたいと考えています。そのために18年12月からゲルスペーサー留置(図3参照)を開始しました。金マーカーを留置する際に、前立腺と直腸の間に吸収性ゲルを注入することで、直腸の被ばくをさらに低減させることが可能となり、より安全な治療が提供できるようになりました。

3年前にできたセンターということで実績の面で三宅さんは心配されていますが、設備は最新となり、方式も新しいものを採用ということでメリットはあるかと思います。
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