初心者さん
>断端陽性やリンパ節転移のあった方にはアジュバント放射線療法が有効ということですね。
と書かれていますが、私が掲示板への投稿及びブログ記事サルベージ放射線療法と術後アジュバント放射線療法の比較 その2で紹介した論文の対象は
「手術後、不利な病理学的特性(すなわち、pT3 および/または断端陽性)を持つ前立腺がん患者」です。
断端陽性、救済放射線治療、術後アジュバント療法で「前立腺癌診療ガイドライン 2016年版」より引用していますように以下のとおりです。
リンパ節転移陽性例に対しては,ホルモン療法(アンドロゲン遮断療法)が推奨される。 推奨グレード B
期待余命15年以上のpT3N0M0,特に精嚢浸潤例に対しては,術後アジュバント放射線療法が推奨される。 推奨グレード B
必ずしもガイドラインのとおりに治療が行われているかどうか不明ですが、日本泌尿器科学会のガイドラインではそうなっています。
pT3 および/または断端陽性の患者に対して米国のかなり有名な10の大学病院の1566人の連続した患者を対象として術後アジュバント放射線療法がサルベージ放射線療法より優位という結果がでたということで紹介したのです。
日本ですぐに断端陽性のみの患者に対して術後アジュバント放射線療法が行うことがどこの病院でも可とは思えません。(ガイドライン外ですし)
また、紹介しました日経メディカルの記事には2012年の状況ですが、以下のように書かれています。
海外においては、術後に予後不良因子のある前立腺癌患者に対し、術後
アジュバント放射線治療を検討するケースが増えている。一方、日本で
は術後アジュバント放射線治療を積極的に実施している施設は少なく、
その治療成績は明らかでない。
そこで、青木氏らは、日本における前立腺癌患者に対する術後アジュバント
放射線治療の治療成績と予後因子を検討した。
その後、日本において積極的に術後アジュバント放射線治療が行われるようになったかどうか、私はしりません。Google Scholar で検索したところ、あまりヒットしませんでした。
...(続きを読む)
>断端陽性やリンパ節転移のあった方にはアジュバント放射線療法が有効ということですね。
と書かれていますが、私が掲示板への投稿及びブログ記事サルベージ放射線療法と術後アジュバント放射線療法の比較 その2で紹介した論文の対象は
「手術後、不利な病理学的特性(すなわち、pT3 および/または断端陽性)を持つ前立腺がん患者」です。
断端陽性、救済放射線治療、術後アジュバント療法で「前立腺癌診療ガイドライン 2016年版」より引用していますように以下のとおりです。
リンパ節転移陽性例に対しては,ホルモン療法(アンドロゲン遮断療法)が推奨される。 推奨グレード B
期待余命15年以上のpT3N0M0,特に精嚢浸潤例に対しては,術後アジュバント放射線療法が推奨される。 推奨グレード B
必ずしもガイドラインのとおりに治療が行われているかどうか不明ですが、日本泌尿器科学会のガイドラインではそうなっています。
pT3 および/または断端陽性の患者に対して米国のかなり有名な10の大学病院の1566人の連続した患者を対象として術後アジュバント放射線療法がサルベージ放射線療法より優位という結果がでたということで紹介したのです。
日本ですぐに断端陽性のみの患者に対して術後アジュバント放射線療法が行うことがどこの病院でも可とは思えません。(ガイドライン外ですし)
また、紹介しました日経メディカルの記事には2012年の状況ですが、以下のように書かれています。
海外においては、術後に予後不良因子のある前立腺癌患者に対し、術後
アジュバント放射線治療を検討するケースが増えている。一方、日本で
は術後アジュバント放射線治療を積極的に実施している施設は少なく、
その治療成績は明らかでない。
そこで、青木氏らは、日本における前立腺癌患者に対する術後アジュバント
放射線治療の治療成績と予後因子を検討した。
その後、日本において積極的に術後アジュバント放射線治療が行われるようになったかどうか、私はしりません。Google Scholar で検索したところ、あまりヒットしませんでした。
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