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一流患者を目指して part2
投稿者:漂流 投稿日:2017/09/20(水) 23:33:00 No.9305 [返信]
我々患者には分かりにくいのですが、エビテンスを考慮しない研究論文が発表されています。こうした論文を根拠とした治療法で治療されれば、有害事象が多くして益のない治療結果をもたらすことになると思います。以下に、具体的な論文を挙げます。

論文のタイトルは「Late Toxicity and Outcomes in High-risk Prostate Cancer Patients Treated With Hypofractionated IMRT and Long-term Androgen Suppression Treatment」です。Am J Clin Oncol 2017;40:200–206 に掲載された論文で査読はされているのです。この論文はタイトルにあるように、高リスク前立腺癌に対して、IMRTで前立腺と近位精嚢に寡分割照射68Gy/25 fractions (2.7Gy/fraction) を行った。また、骨盤のリンパ節と遠位精嚢に45Gy/25fractions (1.8Gy/fraction)を照射したと書いて有りました。ADT(androgen deprivation therapy: ホルモン療法)を 図1(論文の図2に加筆)に示しましたように、~42ヶ月施したとありました。私が探した論文では、テストステロン回復にはADT治療期間の2倍かかると記載されていました。SANZOKUさんは、一倍、つまり、ADTの期間と同期間ではと言われています(https://sen-you.boy.jp/bbs/main/?res=8880)。図1に、テストステロン;男性ホルモン低値の推定期間を示しています。私の探した論文からの推定、更には、SANZOKUさん説でも、テストステロン回復は、患者の追跡期間終了よりずっと先になります。仮に、眞さん説でも、追跡終了時期とほぼ同じ時期からテストステロンの回復が始まることになります。
 この図1で60ヶ月での生化学的再発は8.33% (100-91.67)となっています。この時はまだ、虚勢状態にあると考えられますので、虚勢抵抗性癌細胞の増殖の結果だと思われます。そうすると、後の対応に苦慮することになるのではと思います。
 この論文では、長期ADTにも関わらず、他の論文で繰り返し述べられているADTの弊害(骨折のリスク; 心臓血管系の原因による死亡リスク; 糖尿病、心臓冠状血管病、そして、心臓による突然死のリスク; 臨床的進行が始まる前に去勢抵抗性前立腺癌細胞の生成; 認知症になるリスク )については、全く議論されていませんでした。

我々患者は、命がかかっている訳ですから、情報を密接に交換し、情報をキッチリと精査した上で、冷静に判断する必要があると思われます。

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