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トリモダリティー治療
投稿者:漂流 投稿日:2017/04/12(水) 22:23:06 No.8523 [返信]
トリモダリティー治療
 この前、施設、患者集団等ほぼ同じ条件での、ホルモン療法+外部照射 VS トリモダリティーについて考察させて頂きましたが、その中で、中・高リスクには、トリモダリティー治療が優位であることが判りました。また、この過程で、BED(生物学的実効線量)で、治療例を比較できることが判りました。
 放射線治療で、どれくらいの線量が必要かを調べた研究では、トリモダリティー治療で、BEDで200以上、もし可能であれば、BEDで220以上があれば良いことが明らかになりました。
 そこで、カナダのグループと滋賀医大の岡本らのトリモダリティー治療を比較してみました。カナダのグル-プのトリモダリティー治療でのBED値は、211でした。一方、滋賀医大では220以上を確保しています。高リスク患者の治療結果を下図に示しました。滋賀医大では。生化学的非再発率が95.2%で、カナダのグループよりもかなり非再発率が高いことが判ります。前にも書きましたが、滋賀医大での生化学的再発をした6人は、骨転移という臨床的再発となったと記載されています。この生化学的再発した6人は、前立腺内での癌の再発は認められなかったのです。つまり、滋賀医大の治療は、非転移性前立腺癌であれば、根治できています。

ここからは私の考えですが、単にBED220以上だけで、このような画期的な治療成果が出るとは思えません。放射線という物理的要素に加えて、施術者(医師)の技術力によるところが大きいと思います(匠の世界だと思います)。例えば、線量不足の場所(cold spots)を作らない技術。

次は、再発について考えてみたいと思います。

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