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ホルモン療法+外部照射 VS トリモダリテー
投稿者:漂流 投稿日:2017/03/18(土) 23:09:47 Home No.8453 [返信]
これまで、中高リスクのいろいろな報告などを検討してきました。その結果、施術者の技術力による差異は侵襲的治療には大きく影響するものの、前立腺の全摘出施術に比べて、放射線治療は優位であることは判りました。中高リスクでは、(ホルモン療法+外部照射)と(トリモダリテー)とどっちが患者に取ってよいのでしょうか。これまで、見た限りでは、トリモダリテーが優位のように見えます。しかし、殆ど報告では、どちらか一方を用いて、結果を出して、それぞれで生化学的再発率では優秀な成績を出しています。それらを比較するにしても、処置の方法、解析の方法が異なること、更には、患者集団が異なるなどから、正確な結論を導きだすことは出来ませんでした。

http://www.redjournal.org/article/S0360-3016(16)33484-8/abstract

ASCENDE-RT: AN ANALYSIS OF SURVIAL ENDPOINTS FOR A RANDOMIZED
TRIAL COMPARING A LOW-DOSE-RATE BRACHYTHERAPY BOOST TO A DOSEESCALATED
EXTERNAL BEAM BOOST FOR HIGH- AND INTERMEDIATE-RISK

前にも少し紹介しましたが、カナダの研究グループが中高リスク患者を無作為に二つに分け、一つはホルモン療法+外部照射治療、もう一つはトリモダリテー。どちらの治療もADT(ホルモン治療)は最短の12ヶ月です。ホルモン療法+外部照射治療は、全骨盤照射を2グレイ/回 23回 計46グレイ(BED=92.0)とDE-EBRTで2グレイ/回 16回 計32グレイ (BED=64.0) の照射 計78グレイで、BED=156。
一方、トリモダリテーは、骨盤照射を2グレイ/回 23回 計46グレイ(BED=92.0)と小線源治療はBED=119.6グレイ 計BED=211.6
biochemical progression free survival (b-PFS); 生化学的非再発はPSA値の最低値+2ng/mlを再発閾値とした。
 その結果、6.5年追跡中央値で、生化学的非再発は、トリモダリテーの方が(ホルモン療法+外部照射)と比べて2倍であった。 図は下に示した。赤線はトリモダリテー、黒線はホルモン療法+外部照射 最初の図は中間リスク  次の図は高リスク
このことから、ホルモン療法+外部照射とトリモダリテーを、厳密に条件を一定して比べた結果、生化学的非再発は、トリモダリテーの方が(ホルモン療法+外部照射)と比べて2倍よいことが明確に示されました。

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