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眞さんへのお返事
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2018/04/04(水) 02:08:39 No.9887 [返信]
眞さんから、「前立腺がんガイドブック」の内容(『・・・』)について、次のようなご指摘を受けておりました。

『転移の位置や個数、がんの成長スピードなどの諸条件にもよりますが、 転移巣が少ない場合には、
 根治ないし長期延命を狙った放射線治療を試みる価値があると考えられるようになってきました。』

> 日本における根治を狙った放射線治療の例について具体的に教えていただけないでしょうか。
> できれば論文、あるいは学会発表でのご教示を。

照射の区分(根治狙いの照射、救済照射、緩和照射)としては、一応「根治狙いの照射」になると思われます。
溝脇先生(京大)が「前立腺がんセミナー2016大阪」で引用された資料にも
「骨盤リンパ節転移陽性例に対する根治的局所治療の意義」というスライドがありますが、
根治的局所治療という言葉が使われていますが、根治を狙うという意味に留まっていると思われます。
骨転移に対しても、リンパ節転移と同様の表現が可能かどうかは良く分かりません。
一段厳しくなるのはおそらく間違いないでしょう。
「はたしてこれで根治が狙えるのか、実績を論文等で示してほしい」と言われれば、
根治が可能という証明は、長期成績が出ていない現時点ではやはり難しいと思われます。
溝脇先生の学会発表(日本泌尿器腫瘍学会2015年「StageC/D1に対する放射線治療:全骨盤照射の意義」)よると、
D1期に対するSIB-IMRTの治療成績は いずれも2年間のホルモン療法併用ではあるものの、
6年非再発率は68%、6年原病生存率は92%となっています。
症例中に骨転移の含まれる比率は分かっておりません。
この発表では「全骨盤域のSIB-IMRTは安全に施工可能であり、中期治療成績も良好」となっていますが、
「本アプローチについてはさらなる知見の集積が必要と考えられる」と締められています。
6年非再発率が68%であるなら、長期的にも再発しない人が居るのではないかという予測はつくと思いますが、
もっと慎重にと言われればその通りであり、やや安易な表現に流れたかもしれません。
もう少し表現を考えてみます。(後日)
放射線腫瘍学会などでも、オリゴメタに触れた発表をいくつか聞いていますが、
すぐに報告できるような資料は持ち合わせておりません。
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