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外照射とホルモン治療の併用について
投稿者: 投稿日:2017/08/12(土) 18:55:00 Home No.9202 [返信]
思い出話
骨シンチ、MRI検査の前に生検の結果よりがんであることは分かっていて治療法を考える時間は与えられていました。2014年4月下旬、前立腺がんであることを最終的に宣告されました。(浸潤、骨転移はなし)
治療に関してはIMRT治療を希望することを主治医に伝えました。ただ、放射線治療治療装置の空き具合で治療は6ヵ月後ということでした。
私は当時、そう知識もなく、その間何の治療もないですかと動転してききました。

「ホルモン治療を行います」
「続けると再発したときに効きにくくなるのではないですか」と目をむいての質問。
「短期間ですので、特に問題ないです」という答え。

中間リスクに対するホルモン治療併用
サイトの海外情報に書きました「放射線療法+短期ホルモン療法併用の効果は、主に中間リスクの患者に対してみられる」というランダム化比較試験(RCT:Randomized Controlled Trial)の結果の記事を読み、特に主治医からは待ちの間のホルモン治療というだけで積極的な意味あいがあるということは言われなかったですが、ホルモン治療開始後、納得しました。

論文は以下のとおり
N Engl J Med. 2011 Jul 14;365(2):107-18.full text

今年の6月、日本泌尿器科学会/編『前立腺癌 診療ガイドライン 2016年版』メディカルレビュー社を借り出し、上記の N Engl J Med誌の論文が参照されていることを確認し、中間リスクに対する外照射+ホルモンという記事を書きました。
さらにの上記のRCTでは骨盤(前立腺およびリンパ節)に46.8Gy、前立腺に19.8Gy、総線量66.6Gy と高線量でない時代の結果ですので、同じく診療ガイドラインに載っている80Gy照射のRCTにについて中間リスクに対する外照射+ホルモン その2で紹介しました。
PSA非再発率においては外照射単独よりホルモン治療併用のほうがいいという結果になったということです。

ガイドラインのP.142には以下のように書かれています。

 CQ3 根治的外照射においてホルモン療法は根治成績を改善するか?
 また至適な併用のタイミング、薬剤、期間はどのようなものか?

 中間リスク症例に対しては、4~6カ月程度のホルモン療法(照射前±同時併用)
 が推奨される。 推奨グレードB

私は大して副作用もなく、ホルモン治療を終えることができ、まあRCTの結果で併用のほうがいいとのことなので、それはそれで、ホルモン治療を受けたことを納得しています。

高リスクに対するホルモン治療併用
高リスクに対して放射線治療後のホルモン治療の日米の推奨レベルが異なることを高リスクの場合の外照射とホルモン治療の併用についてで紹介しました。
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