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治療法の選択に関して
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2017/05/14(日) 00:22:37 No.8688 [返信]
PCRSG(前立腺癌治療成績研究グループ)による、治療種別、リスク群別の治療成績が発表されました。
2000~2015年の論文で、治療成績に関するものをピックアップし、客観的な審査基準に基づいて分析したものです。
英語版はこれまでにもありましたが、このたびこちらで日本語版のPDFが見られるようになりました。
http://www.nmp.co.jp/seed/pcrsg/pdf/pcrsg.pdf

高リスクでも「10年非再発≒キャンサー・フリー」と言える人の割合が90%を超えているのは
「小線源+外照射±ホルモン療法」だけであり、「手術」は30~40%台に留まっています。
「外照射」の成績も良くありませんが、10年以上となると低線量の症例が多いので、
現在の実態からはおそらく過小評価でしょう。

現在、日本ではロボットを勧める泌尿器科医が増えていますが、非再発率(5年)のデータが出ているのは、
最も治療実績の多いT医科大学だけですが、その成績は、5年非再発率 30.3%。
5年時点で7割が再発しているのですから、これは世界の手術成績と比べても明らかに悪い方ですね。

しかし、泌尿器科の医師からは「限局がんだから切って取るのが一番確実」と言われた人も多いのではないでしょうか。
高リスクの患者に対しても「手術も他の治療法も大差はないので自分で選んでください」と言われることがほとんどです。
再発の経験というのは、その時の精神的ダメージだけでも相当なもの。
その後救済療法で救われる人も居るでしょうが、そうでなければ、一生薬物療法と縁が切れず、
ヘタをすると後遺症に悩まされながらの生活が延々と続きます。
「キャンサーフリー」と「再発」では、天と地ほどの違いがあると思うのですが、
多くの医師は「死亡率」でしか頭にないので「生きているなら皆おなじ」とルーズに考えてしまうのです。
前立腺がんは、死亡率の高いがんと違って、そのあたりは医師の緊張感のなさを感じてしまいます。
再発をいかに減らすかという前向きの緊張感を持っていただきたいと思うのですが・・・

トリモダリティあるいは高線量高精度照射にはほとんど触れないで(これらを知らない泌尿器科医も)
手術(近頃はロボットの誘導が多い)の優位性を説明するというのは、
「大吉」が9割のおみくじ箱(A)を背中に隠したまま、「凶」が7割のおみくじ箱(B)を、
「どれも一緒」と言いながら差し出しているのと同じこと。
(A)ならチャンスは一度きり、(B)ならチャンスは2度と言われて、多くの人が(B)に飛びついているのが現状です。
おまけに、始めに凶をつかんだ人が、2度目に引けるおみくじは「大吉」が9割の(A)ではありません。
「中吉」が5~6割のおみくじ(C)と、多くはだまって差し替えられるのですからたまったものではありません。
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