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タニー さんへ 救済放射線治療について
投稿者: 投稿日:2017/01/25(水) 14:16:24 Home No.8272 [返信]
タニー さん
納得のいく治療をしたいということで、4点ほど質問されています。
その中の2つ目の質問、「0.2を超えた段階で放射線治療とホルモン療法のどちらが先がよいのか」について、質問に対する直接の回答ではないかと思いますが、書いてみます。参考になることあればいいなと思っております。

日本泌尿器科学会/編『前立腺癌 診療ガイドライン 2016年版』メディカルレビュー社が2016年10月20日に発行されています。
手術後、再発した場合の扱いが変更になっております。その詳細はブログ、救済放射線治療 ガイドライン 2016年版に書きました。それを転載すると煩わしくなりますので、控えますが、2012年版の以下の推奨は2016年版ではなくなっています。

PSA倍加時間10カ月以内またはGleasonスコア8~10の再発症例に対しては,
救済ホルモン療法が推奨される。 推奨グレード C1

いきなり、推奨グレードという言葉がでてきましたが、P.2に以下のように定義されています。

推奨グレードA 強い科学的根拠があり、行うよう強く勧められる。
推奨グレードB 科学的根拠があり、行うよう勧められる。
推奨グレードC1 科学的根拠はないが、行うよう勧められる。

2016年版のP.190にはこう書かれています。

CQ2 根治的前立腺全摘除術後の再発に対し、救済放射線療法は推奨されるか。

  根治的前立腺全摘除術後の生化学的再発に対する救済放射線療法(SRT)は
  有効な治療選択肢であり、PSA<0.5 ng/mLでの開始が望ましい。 推奨グレード B

従って、現在のガイドラインではホルモン治療かSRTかの選択の余地はなく、SRTということですね。もちろん、放射線治療のできない状況はあるかとは思いますが。

とこれだけでは何ですので、ブログにも書いていないことを以下に書きます。
私は去年の7月、2016年6月にLancet Oncology誌に掲載された論文についてホルモン併用救済放射線治療で紹介しました。
743人の患者によるホルモン併用救済放射線治療と救済放射線治療との比較を行ったRCTであり、結果としてホルモン併用の場合がPSA非再発率においてよかったということです。

2016年版のガイドラインの解説、P.191には以下のように書かれています。

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