たつきさんの2017年1月10日(火)の投稿を契機として、ブログにPSA検査、サイトに生検の合併症の比率という文を書きました。
さつきさんの投稿に対する返信ということで、掲示板にも上記の私の記事を少し整理し、さらに追記ということで、本投稿とします。
PSA検査
たつきさんは上記の投稿で「厚労省のPSA検査は無意味との発表も気になります」と書かれていますが、「無意味という」ことはいっていないと思います。
厚労省研究班におけるがん検診有効性評価ガイドラインの前立腺がんはがん検診ガイドライン 前立腺がんで公開されています。
研究班構成をみますと厚生労働省のがん研究助成金により実施されたもので、国立がんセンターの濱島ちさと氏を主任研究者とするものです。
その有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン 本文によりますと前立腺がんの検診のPSA検査は以下のようになっています。
推奨グレードI:証拠不十分であり、対策型検診は「推奨しない」
任意型検診(自己負担の人間ドック)に関しては「個人の判断に基づく受診は妨げない」
・前立腺がん検診ガイドライン・ガイドブック
社団法人 日本泌尿器科学会のPSA検査に対する見解は以下のとおり
・ PSA検査を用いた前立腺がん検診に関する見解
米国予防医学作業部会(US Preventive Services Task Force:USPSTF)の勧告案は(D recommendation)、すなわち、「不利益が利益を上回る」です。
これは、たつきさんのいわれる「PSA検査は無意味」よりもっときつい表現かもしれません。
日本泌尿器科学会の見解は以下のとおり。
・米国PSTFの勧告に対する見解
ガイドライン案の段階で新聞報道され、それに対する見解として参考になるのは木村医師の前立腺がん集団検診でPSA検査は勧められぬです。以下のように書かれています。
集団全体の死亡率を下げることを目的としている対策型検診と、
個人の死亡リスクを下げることを目的としている任意型検診と
は別物です。
...(続きを読む)
さつきさんの投稿に対する返信ということで、掲示板にも上記の私の記事を少し整理し、さらに追記ということで、本投稿とします。
PSA検査
たつきさんは上記の投稿で「厚労省のPSA検査は無意味との発表も気になります」と書かれていますが、「無意味という」ことはいっていないと思います。
厚労省研究班におけるがん検診有効性評価ガイドラインの前立腺がんはがん検診ガイドライン 前立腺がんで公開されています。
研究班構成をみますと厚生労働省のがん研究助成金により実施されたもので、国立がんセンターの濱島ちさと氏を主任研究者とするものです。
その有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン 本文によりますと前立腺がんの検診のPSA検査は以下のようになっています。
推奨グレードI:証拠不十分であり、対策型検診は「推奨しない」
任意型検診(自己負担の人間ドック)に関しては「個人の判断に基づく受診は妨げない」
・前立腺がん検診ガイドライン・ガイドブック
社団法人 日本泌尿器科学会のPSA検査に対する見解は以下のとおり
・ PSA検査を用いた前立腺がん検診に関する見解
米国予防医学作業部会(US Preventive Services Task Force:USPSTF)の勧告案は(D recommendation)、すなわち、「不利益が利益を上回る」です。
これは、たつきさんのいわれる「PSA検査は無意味」よりもっときつい表現かもしれません。
日本泌尿器科学会の見解は以下のとおり。
・米国PSTFの勧告に対する見解
ガイドライン案の段階で新聞報道され、それに対する見解として参考になるのは木村医師の前立腺がん集団検診でPSA検査は勧められぬです。以下のように書かれています。
集団全体の死亡率を下げることを目的としている対策型検診と、
個人の死亡リスクを下げることを目的としている任意型検診と
は別物です。
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