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泌尿器科学会の報告(1)
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2015/04/20(月) 17:37:28 No.5753 [返信]
「高リスク前立腺癌に対する治療戦略」というディベートセッションで
手術派と放射線治療派に分かれて、ディベートが行われました。
このような比較が行われること自体、いまさらなぜという気がしないでもないのですが、
手術を好む泌尿器科医の間では、高リスクの前立腺がんに対しても、
積極的に立ち向かうことが「善」であると信じられている節があり、
ポスター発表等を見ていても、高リスクの前立腺がんに対する拡大手術の結果報告というのはかなりの比率を占めています。
実際ここに登場された川島先生も、拡大手術という分野で驚くほどの好成績をあげておられます。
しかし、放射線治療を押す田中先生もさすがといいましょうか、合併症の少なさなど、
我々から見れば重要かつ決定的なポイントに、ほとんど触れないまま、
それでも対等以上の成績を披露しておられます。

<座長:頴川先生>
一般的には高リスクであれば断端陽性率が高く、リンパ節転移の頻度も増加するため、
完全摘出が難しく、多くの症例で追加治療を必要とし、合併症も増えるため、
手術よりホルモン療法併用の放射線治療が行われるほうが多いと思われるが、
はたしてその通りなのか。
争点を絞りやすくするため、このたびは、合併症などの比較などはとりあえず除外して、
治療成績を中心に議論を戦わせて欲しい。

<栃木がんS:川島先生>
手術単独で治療が完結すれば最もローコストな手法である。(ただしダヴィンチを除く)
正確な最終病理診断が得られる。
PSAが即時に低下するため、術後の診断やモニターが容易。
根治できなくとも、手術やホルモン療法による追加治療が可能で
解剖学的な理解も進んでおり、解剖学的拡大手術で根治可能な範囲をもっと広げることが期待できる。
現在の手術は、尿禁制や性機能を除けば十分低浸襲と言えるのではないか。
2006年以降の高リスク前立腺がん367例では、7年間非再発率は85%(T3a:82.5%、T3b:69.4%)に達している。

<奈良医大:田中先生>
「Radiation oncology 2014」に発表した小線源療法による非再発率の数字は次の通り。

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