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TAK-700 開発断念
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2014/06/30(月) 00:00:37 No.4338 [返信]
転移のある去勢抵抗性前立腺がん患者向けの薬として期待されていたTAK-700ですが、
武田薬品がその開発を断念したというニュース(2014/6/14)が流れています。
昨年7月、TAK-700(一般名:orteronel)の国際共同臨床第3相試験の中間解析結果が発表されましたが、
無増悪生存期間(rPFS)では改善が見られたものの、主要評価項目である全生存期間(OS)においては、
統計上有意な改善が見られず、開発の道は少し険しくなったと思われていました。
ASCO2014で発表された最新のデータでも、無増悪生存期間(rPFS)が30%改善したものの、
全生存期間(OS)の中央値における1.9ヶ月の改善に対しては、統計上の有意差が認められませんでした。
これら二つの第3相臨床試験の結果を踏まえて、武田薬品は自主的に開発中止と決定したとのこと。
第3相臨床試験は、2010年11月から始まっていたのですが、エンザルタミド、アビラテロンなどに
先を越されてしまい、断念せざるを得ない状態に追い込まれたものと思われます。
薬の開発と言うのは成功するほうが極めて稀で、TAK-700もよくぞここまで残ったと言っても良いと思います。
もっと初期の段階で消えて行く薬が数えきれないほどたくさんあるわけなので、
薬の研究者の努力にも感謝しなければなりませんね。
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