学会発表3:PSA15以上は、高リスク群と同等?
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2013/11/08(金) 22:39:52 No.3835
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東北4施設(東北大・弘前大・秋田大・宮城県立がんセンター)の前立腺全摘患者データベースに基づき、
2001年から2009 年の間に前立腺全摘術を受けた患者1268例を対象として、D'Amico分類による中間リスク症例の
PSA再発に関与するリスク因子を調査した。(秋田大学腎泌尿器科学講座 成田伸太郎氏)
症例数 222例 664例 382例
術前(臨床学的リスク因子) 低リスク 中間リスク 高リスク群
年齢中央値 64.7歳、 65.9歳、 66.9歳
PSA中央値 6.4ng/mL 8.3ng/mL 14.6ng/mL
GS 6以下 97.3 17.6 19.4%、
7(3+4) 2.7 59.3 15.7%
4+3を超える 0 23 64.9%
術後(病理学的リスク因子)低リスク 中間リスク 高リスク群
GS 6以下 34.2 9.9 11.8%、
7(3+4) 39.6 43.5 18.3%
4+3を超える 26.1 46.5 69.9%
断端陽性 19.8 25.6 30.6%
被膜浸潤陽性 15.8 27.6 43.5%
精嚢浸潤 1.4 4.8 14.9%
リンパ節転移 0.35 1.1 6.0%
限局がん(臨床病期)と言えども、断端陽性、被膜外浸潤が思いのほか多いと思いませんか?
術前の臨床病期は、全体としてT1c(53.7%)、T2(39.7%)であったが、
術後の病理病期では、ほぼ全例がT2(68.5%)、T3(30%)であった。
これらのデータを分析したところ、次のような事が判明した。PSA再発に関連するリスク因子は、
術前因子では、PSA値≧15ng/mL、PSAD(PSA密度)≧0.7、治療時期。
術後因子では、Gleasonスコア、断端陽性、被膜浸潤、精嚢浸潤、リンパ節転移。
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2001年から2009 年の間に前立腺全摘術を受けた患者1268例を対象として、D'Amico分類による中間リスク症例の
PSA再発に関与するリスク因子を調査した。(秋田大学腎泌尿器科学講座 成田伸太郎氏)
症例数 222例 664例 382例
術前(臨床学的リスク因子) 低リスク 中間リスク 高リスク群
年齢中央値 64.7歳、 65.9歳、 66.9歳
PSA中央値 6.4ng/mL 8.3ng/mL 14.6ng/mL
GS 6以下 97.3 17.6 19.4%、
7(3+4) 2.7 59.3 15.7%
4+3を超える 0 23 64.9%
術後(病理学的リスク因子)低リスク 中間リスク 高リスク群
GS 6以下 34.2 9.9 11.8%、
7(3+4) 39.6 43.5 18.3%
4+3を超える 26.1 46.5 69.9%
断端陽性 19.8 25.6 30.6%
被膜浸潤陽性 15.8 27.6 43.5%
精嚢浸潤 1.4 4.8 14.9%
リンパ節転移 0.35 1.1 6.0%
限局がん(臨床病期)と言えども、断端陽性、被膜外浸潤が思いのほか多いと思いませんか?
術前の臨床病期は、全体としてT1c(53.7%)、T2(39.7%)であったが、
術後の病理病期では、ほぼ全例がT2(68.5%)、T3(30%)であった。
これらのデータを分析したところ、次のような事が判明した。PSA再発に関連するリスク因子は、
術前因子では、PSA値≧15ng/mL、PSAD(PSA密度)≧0.7、治療時期。
術後因子では、Gleasonスコア、断端陽性、被膜浸潤、精嚢浸潤、リンパ節転移。
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