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RE:もっともっと情報拡散を
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2013/07/22(月) 12:05:17 No.3550 [返信]
 よんさん

限局がんで手術を受けた方の2~3割の方がPSA再発を体験されていますが、
同じ限局がんでもハイリスク(PSA20以上 or GS8以上)の場合は、
さらに多くの人が(ほぼ5割?)取り残し(断端陽性)や再発を体験されています。
バッサリやるのは清い決断のように思うのですが、胃がんや大腸がんであれば、
腫瘍位置からかなりの逃げ幅を見込んで切り取ることができるのですが、
前立腺の上部は直接膀胱とくっついているんですよね。
前立腺の下部は排尿をコントロールしている括約筋とくっついています。
きわどい切断になるので、排尿障害のことを考えると腫瘍を取り残すかどうかは実は紙一重。
血管束や勃起神経も側面にぴったりくっついており、手術としてはかなり難しい部類に属すると思うのです。
簡単に切って捨てればすべて解決と思いこむのは、間違いなんですが、こういう説明もほとんどされませんよね。
ハイリスクの場合は、手術よりも放射線治療にすべきだということは、
NCCN(米国)のガイドラインには、はっきり書かれていることなんですが、
日本ではこうした場合もおかまいなしで手術がやられています。

国立がん研究センターには手術を得意し、浸潤がんでも手術は可能とおっしゃる先生がおられますが、
どうやら、その考え方が、がん情報サービスの前立腺がん解説サイトにも色濃く反映されているようです。
がん情報のバイブルとまで言われている「がん情報サービス」なら、当然、専門医が智恵を絞ってまとめた
「前立腺がん診療ガイドライン」の見解が尊重されてしかるべきだと思うのですが、実は、
国立がん研究センターという一医療機関、もっと言えば、一人の専門医の意見がそのまま書かれているんですね。
「一人の専門医の意見」のエビデンスレベルは極めて低いと言われています。
はたしてこれで良いのでしょうか。

「がん情報センター」の治療法の解説では、T1・T2の前立腺がんでは、
強く勧められるのは手術であり、次に外照射、ブラキセラピーはあまり進められない(一応可能)となっています。
泌尿器科というシマの住民も、これはちょっと違うんじゃないかと思っている人が多いと思うのですが、
シマはピラミッド構造となっているので、なかなかこういうことをはっきりと言えないんですよね。
内容には他にも多くの疑問点があるのですが、キリがないのでこれ以上は触れないでおきましょう。

術後のリカバリー照射も効果がなかったのは残念ですね。
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