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「前立腺ガン治療革命」を読んで
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2013/02/04(月) 13:17:53 No.3116 [返信]
「前立腺ガン治療革命」という本を読みました。数年前に出版された本で、筆者は藤野邦夫さん。
翻訳家としてがん関連の本も多数著しておられ、(この方の「がん医療・抗がん剤のすべて」も手元にあります)
ご自身も小線源療法が国内で始まったばかりのころに、その治療を受けて前立腺がんを治癒させておられます。
「ブラキセラピーを受けたいと申し出ても、医師はその治療法を知らなかった」・・・そうでしょうね。
私も病院を数件尋ねたけれど、泌尿器科医はだれも「IMRT」という治療法があることを教えてくれませんでした。
我国では外科医の世界(アカデミズム)では、伝統的に手術に重きを置いているわけですが、
藤野さんは、限局前立腺がんの非再発率(治る確率)では、放射線治療が手術をはるかに上回る、と明言されています。
浸潤がんでは、すでに手術は問題外、IMRTもしくは「外照射+小線源療法」にホルモン療法の組合せを考えるほうが良い、
というのは私の考え方とも一致しています。
治療法の個々の説明も、肩書ばかり大げさな先生の解説書よりもよほど的を得ているのではないでしょうか。

あとがきに「名前は明かせないが、多くの医師や製薬会社の人にお世話になった」という意味のことを書いておられますが、
なるほどそうだろうと思います。
アカデミズムの世界では、手術神話?が今も生き続け、それを苦々しく思う立場の医療者も少なくないと思うのですが、
内部に居てはなかなかそれを指摘しにくいという事情があります。

「切って捨てる」というある種の潔さから「手術」を選ぶ方も多いと思いますが、
それも生き方であり、考え方の一つだと思うのですが、
できればこの本を読んで、前立腺がん治療の概要だけでも一通りご理解いただいてから、
もういちどじっくり考えていただきたいものですね。
私が「前立腺がんガイドライン」をまとめた趣旨も、
患者さんが入手しにくい治療情報をなんとかお届けすることはできないかという一念でしたが、
こちらは他の解説との客観性・整合性にも配慮し、かなり控えめな表現に留めています。

しかし、藤野さんがここまでおっしゃるなら、私も普段から思っていることをもう少しハッキリ出してもいいような気がしてきました。
国立がん研究センターの「がん情報サービス」は、がん患者のいわばバイブルのよう言われていますが、
これには大きな疑問を持っています。
国立がん研究センターの治療方針の特徴は、浸潤がんでも手術は可能というもので、
もろもろある医療機関の中でも特に手術に対する執着心が強いと思います。
我々が中学・高校の頃は「校則」により、男子は「丸刈り」というのが半強制的でしたが、
その後、徐々に「丸刈り」は減り、今は野球部など?一部を除いてほとんど見られなくなってきました。
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