ok さん
投稿、拝読しました。
私が自身が受けた治療法以外に関する情報を掲示板に投稿し続けていますのは、何人かに対して役立つことがあるかもしれないということからです。
将棋の米長邦雄氏は『米長流前立腺癌への最善手』「はじめに」の終わり(P.6)にこう書いています。 1)
私はこの本を出版すると同時に、たとえば「前立腺癌・友の会」(仮称)のようなものを立ち上げ、悩める仲間のために働きたい。
もちろん、米長さんにとって将棋のほうが大事で「悩める仲間のために働く」ということはありませんでした。しかし、病気をしたことにより、その経験を踏まえ、他者の役にたちたいというのはごく当たり前のことかと思います。
>いくつかある治療法から一つを選ばなければならない、それも早急に、その時の私にとって必要だったのは精緻な情報であり、根拠ない慰めや同情は無用でした。
これは「同情するなら金をくれ」に擬していうなら「同情するならエビデンスをくれ」ということでしょう。
>眞さん、術後10年と言わず没するまで(失礼)投稿してください。
術後10年と書きましたのはそのときは75歳で平均寿命には達していないですが、多分にその前後には前立腺がん以外の死を迎えるだろうとの気持ちがあるからの文でした。
米長さんはHDRで治療し、再発した後、はやくに亡くなったのどうしてなのか疑問でした。ホルモン治療が効果なかったのはどうしてなのかわからなかったのです。
ルテチウムPSMA療法が第Ⅱ相試験で転移性去勢抵抗性前立腺がんに高い効果 新しいLu-PSMA標的放射線治療の可能性 | がんサポートを読み、米長さんは当初よりアンドロゲン非依存性のがん細胞が多く、残念ながらホルモン治療の効果をえることができなかったのではないかという推測をしました。がんサポートにはこう書かれています。
ホルモン療法は全ての患者にとって有効な治療だ。
ところが、ホルモン療法が10年以上有効な患者もいる一方、早い患者では半年以内に効果が悪くなることがある。それは、多くの人に信じられているように「薬剤に耐性ができるため」ではなく、前立腺がん細胞の多様性のためと考えられている。
前立腺がんには様々なタイプのがん細胞が混在していて、必ずしもすべてがアンドロゲンの刺激で増殖する(アンドロゲン依存性)わけではなく、中にはアンドロゲン非依存性のがん細胞も含まれている。そして、ホルモン療法によりアンドロゲン依存性のがん細胞が死滅しても、非依存性のがん細胞が生き延び、増殖することで、ホルモン療法の効果が得られにくくなるのだ。
1)米長流治療法の選択に引用、紹介しています。