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ハイドロゲルスペーサー併用SBRT 臨床試験
投稿者: 投稿日:2019/10/02(水) 10:37:02 No.11512 [返信]
前立腺癌に対するハイドロゲルスペーサー併用定位放射線治療の第II相臨床試験の結果を報告する論文をみいだしました。
https://www.redjournal.org/article/S0360-3016(19)32686-0/fulltext

筆頭著者(first author)は 東京大学医学部附属病院 放射線科 放射線治療部門の扇田真美氏で、最終著者(last author)は同じ部門の中川 恵一氏です。

臨床試験の目的は以下のように書かれています。
「前立腺癌患者に対し、直腸と前立腺を離し直腸の被ばくを低減できるハイドロゲルスペーサーを併用した定位放射線治療を行い、線量分布改善と合併症の頻度を評価することにより、ハイドロゲルスペーサーの有効性と安全性を評価することを目的とする。」

論文は 2019 Annual Meeting of the American Society for Radiation Oncologyで発表されたものがInternational Journal of Radiation Oncology ? Biology ? PhysicsのSeptember 1, 2019Volume 105, Issue 1, Supplementの Pages E298-E299 に掲載されたものです。

2017年2月から2018年7月まで限局性前立腺がん患者40人が対象で以下のように書かれています。
「7人(18%)と18人の患者(45%)がそれぞれグレード2の急性胃腸および泌尿生殖器毒性を発症しました。グレード3の急性毒性は観察されませんでした。」 1)
「有害性は、有害事象の共通用語基準v4.03を使用して評価」

通常分割のVMATではどうだったか同じ東大病院での報告をした山本健太郎 氏の論文をみてみます。

直腸系有害事象については以下のように書かれています。

「急性期の grade 2 の有害事象は2名(0.7%、いずれも直腸炎)、grade 3 は1名(0.3%、重篤な下痢による脱水から急性腎不全を発症し入院)

尿路系有害事象については以下のように書かれています。
「急性期では、grade 2 以上の有害事象は41名(14.3%)で認められ、grade 3 以上は認められなかった。」

grade 3の患者はいなかったにせよハイドロゲルスペーサー併用VMAT によるSBRTは比較して少ないとは必ずしもいえないと思う。

扇田論文の結論はこう書かれています。
「ヒドロゲルスペーサーを備えたFFF-VMAT SBRTは、許容できる急性毒性で安全に投与できます。ハイドロゲルスペーサーの挿入により、直腸への線量が大幅に減少しました。」

扇田論文できになったのは患者のリスク分類での人数です。
「3人、25人、6人、および6人の患者は、National Comprehensive Cancer Network(NCCN)リスク分類によると、低リスク、中リスク、高リスク、および超高リスクの前立腺がん」

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