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シーベルト(Sv)とグレイ(Gy)
投稿者:山川 投稿日:2018/03/07(水) 12:28:33 No.9770 [返信]
山川です。
たしかにグレイとシーベルトはわかりにくいです。
グレイは放射線のエネルギーをどれだけ、組織が重さ(厳密には質量)
あたり吸収したかをあらわす量です。1kgあたり0.24カロリーのエネルギーを
がんの組織が受け取った場合の放射線量が1グレイです。195グレイの照射をしたのですから、
1kgあたり約50カロリーのエネルギーを受けたことになります。 これは痛くも痒くもないエネルギーの量です。
シーベルトはグレイをもとにして決められた量ですが、おなじ量のエネルギーを与えられても、
組織によってその影響の大きさが違うので、その違いを考え、モデルとなる人体について、
計算により求められた被ばく線量の単位です。これは、放射線防護のためだけに使われる量であり、一人ひとりの放射線影響をあらわすものではなく、放射線治療の場合には使われません。
 ガンマ線の外部全身被ばくのような場合ですと、1Gyは約1Svになります。
国際放射線防護委員会の勧告では、前立腺の場合、受けた線量(Gy)に0.05をかけたものが
Svとなりますので、仮に前立腺以外の被ばくがゼロだとすると、195×0.05=約10Svということになります。これだけの被ばくを全身で受けていれば、命にかかわっていたでしょうが、
前立腺だけをやっつけたのですから、外部放射線による全身被ばくのような状態を心配される必要は全くないと思います。
なお、小線源治療の場合の線量計算は、線源の減衰も含めて計算されていて、
195Gyの中には治療終了後に残った放射能による線量も含まれている(あるいは無視できる)と
思います。                       草々
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