初心者さん。
私も近藤先生の本を、この病気治療の入院中に図書館で借りて読みました。
近藤先生については賛否両論の評価が入り乱れていますが、
本を読む限りは、なるほどと思わせる物があります。
特に一昔前の化学療法については、
そのように言われても仕方ないような面もあったと思います。
ところで癌治療を考える上で、
その話がどの程度の確率で真実かを見極める必要があります。
というのは、癌治療の話は厳密に述べれば、
黒白を明らかに付けられない事が多いからです。
たとえば生検を受けると癌が拡散するという話ですが、
これは全くの間違いとは言い切れません。
しかしよく考えていただければ分かることですが、
それが非常に多ければ、これほど多くの方が治療を受けて治る訳がないのです。
厳密に言えば、デメリットはあるが、
こちらの方が良さそうだという判断で治療を進めているのです。
生検の例で言えば、拡散の危険性はないとは言えないが、
もし癌であった場合、それを放置して手遅れで見つかる危険性の方がはるかに大きい
と考えて生検を受けるのです。
あまり根拠のない話ですが、生検を勧められる状況で癌である確率が30%だとすると
それを放置して根治が極めて難しい状態で見つかる確率は
少なくとも20%越えると考えられます。
一方、生検による癌拡散の可能性は多く見積もって0.1%とすると
最終的にどちらが合理的な選択かという判断になります。
実際にはもっと差が開いていると思いますが・・・。
...(続きを読む)
私も近藤先生の本を、この病気治療の入院中に図書館で借りて読みました。
近藤先生については賛否両論の評価が入り乱れていますが、
本を読む限りは、なるほどと思わせる物があります。
特に一昔前の化学療法については、
そのように言われても仕方ないような面もあったと思います。
ところで癌治療を考える上で、
その話がどの程度の確率で真実かを見極める必要があります。
というのは、癌治療の話は厳密に述べれば、
黒白を明らかに付けられない事が多いからです。
たとえば生検を受けると癌が拡散するという話ですが、
これは全くの間違いとは言い切れません。
しかしよく考えていただければ分かることですが、
それが非常に多ければ、これほど多くの方が治療を受けて治る訳がないのです。
厳密に言えば、デメリットはあるが、
こちらの方が良さそうだという判断で治療を進めているのです。
生検の例で言えば、拡散の危険性はないとは言えないが、
もし癌であった場合、それを放置して手遅れで見つかる危険性の方がはるかに大きい
と考えて生検を受けるのです。
あまり根拠のない話ですが、生検を勧められる状況で癌である確率が30%だとすると
それを放置して根治が極めて難しい状態で見つかる確率は
少なくとも20%越えると考えられます。
一方、生検による癌拡散の可能性は多く見積もって0.1%とすると
最終的にどちらが合理的な選択かという判断になります。
実際にはもっと差が開いていると思いますが・・・。
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