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前立腺がんの骨転移の検査
投稿者:漂流 投稿日:2017/10/05(木) 21:48:31 No.9346 [返信]
骨転移の過程で、骨で破壊と再生のバランスが崩れ、骨を作りすぎてしまったり(骨造成、骨硬化)、作らなかったり(骨吸収、溶骨)といった現象が起こります。「テクネチウム」という放射性物質を利用した骨シンチグラフィー検査はこの骨造成を反映する検査であり、がんが骨へ転移しているかどうかを検出するのに頻繁に利用されます。しかしながら、溶骨を伴った、前立腺がんの転移は、検出することが出来ません。加えて、この検査は、がん細胞そのものを見ているのではなく、がんの転移に付随して起こる骨の変異を見ている訳です。

 最近、直接、がん細胞そのものの動き(転移)を見ようとする試みがなされています。 前立腺/前立腺がん細胞に大量に存在し、他の臓器/組織の細胞には殆ど存在しない蛋白質が遺伝子発現解析で見つかって来ました。その蛋白質は、Folate Hydrolase 1 (葉酸加水分解酵素, 別名PSMA)です。http://www.genecards.org/cgi-bin/carddisp.pl?gene=FOLH1

 このPSMAに対する抗体を作り、この抗体に陽電子を放出するガリウムの放射性同位体をくっつけて、体内いれます。そうすると、放射性ガリウムを持った抗体が前立腺/前立腺がん細胞に結合します。この結合をPETという装置で検出し、高感度に且つ正確に転移の有無を調べることできるようになってきました。

日本では、臨床例が無いようですが、世界的には使われ始めています。 腺友倶楽部等の団体が声を上げれば、日本でも、使用可能になるのではないかとおもいます。
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