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がん情報サービスのこと
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2017/07/05(水) 00:33:48 No.9023 [返信]
眞さんからのご要望も目は通しておりましたが、急がねばならない仕事を優先しておりました。
リレーフォーライフ神戸が一段落してから(まだ収支報告や報告書の作成は終わっておりません)7/15のセミナー(東京)の準備と、会報「第3号」(28ページ中 約半分は原稿起こしから)の編集と印刷発注を終え、今は、モーフェスタ2017の準備を急いでいるところです。
これについては、この後引き続きご協力のお願いを投稿させてもらいます。

さて、がん情報サービスについて、どう思うかとのことですが、最近は改めて目を通したことはほとんどありません。
全体をあれこれ述べる時間はありませんが、思うところを簡単に述べてみます。
2013年11月(3年半前)に改定後は、概ね無難な表記となり、明白なつっこみどころは減ったと思うのですが、
まだいくつか疑問に思う部分も残っていることは間違いないと思います。
改めて、じっくり見直す時間がないので、「治療の選択」に限定して言わせていただくと、
図4:前立腺がんのリスク分類と治療図 では、手術は低リスクで適応範囲とされていますが、
外部照射は低リスクでは適応外とされ、中間リスク以上が適切とされています。
普通、無難な説明としては、低リスクの選択肢としては、どちらも含む場合が多いと思います。
(ガイドラインでもそうなっているはずです)
もっと言うなら、手術では過剰治療の恐れがあるので、むしろこれは逆ではないかと言いたいぐらいです。
図5:前立腺がんの病期と治療 は、間違ってはいませんが、患者にとってはまったく意味のない表で、
これを見てどうしろというのか、医師の言う治療法を選べという意味なのか、
なんのための表なのか、理解に苦しみます。
ともかく当たり障りのない表現に留めておけば問題はないと言う姿勢が伺えますし、
誰のための解説かという視点が、まだまだ欠けていると思われます。

拡大手術については、当時はかなり違和感を覚えましたが、近年は学会発表でもこれが増えており、新しい傾向であるということは認めざるを得ません。
因果関係の詳しいことはわかりませんが、ガイドライン2016の改定においても、
手術のエビデンスレベルの評価があちこちで強まりました。
高リスクでも、少々の浸潤があっても、手術でカバーしたいという流れのようです。
トップクラスの先生なら判らないことはありませんが、ロボットをちょっとかじったぐらいの先生でも、
同じようなことを考えるのが、怖ろしい気がしないでもありません。
高リスクに対する手術は、画像上は限局がんと言えども、見えざる浸潤と、見えざるリンパ節転移との戦いですから、そう簡単なものではありません。
無理をせず、その分野は放射線治療など、他の専門医に任せたほうが良いと思ってしまうのですが、
泌尿器という外科分野においては、やはり手術でチャレンジをしたいと思うのが性なのでしょう。
高リスクの治療成績を少しでも上げようとすれば、広範なリンパ節郭清がかかせません。
名前の出ている藤元先生も、その分野では第一人者のお一人です。
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