再発の定義として、このサイト(http://minds.jcqhc.or.jp/n/medical_user_main.php)にも記載されていますが、放射線治療後の再発は、以前は、PSA値の”3点連続上昇を再発日”とするASTRO の定義が一般に使用されていました。現在は、この定義を補完する形でPhoenix 定義が提案され、現在使われています。その定義とは、”治療後のPSA最低値から2 ng/mL以上の上昇の場合”としています。再発日は判定当日としています。
一方、全摘手術の場合は、2週から4週あけて測定したPSA値が2回連続して0.2ng/mLを超えた場合、再発の疑いがあると考えられています。
このように、同じ治療法でも違った定義もあり、治療法が異なれば大きく異なった再発定義値があります。
ある前立腺癌患者さんを想定した場合、選んだ治療法が異なれば再発のPSA閾値が異なりますが、その患者さんの癌組織(細胞)は同じです。こう考えると、安心を手にするには、最も厳しい再発閾値である「2週から4週あけて測定したPSA値が2回連続して0.2ng/mL」を超えないことが良いと考えますが... このような疑問について、検討されて報告されています。その報告は、既に、眞さんが紹介されていますが(https://www.prostatebrachytherapy.org.uk/2016-presentations/J-Morris%20170516.pdf)、改めて図にして纏めてみました。これは、中高リスクの患者さんの場合です。図1には、外部照射+ホルモン そして、トリモダリティーを二つの再発閾値で検討しています。トリモダリティーは閾値によって有意差はありませんが、外部照射+ホルモンの場合は差異が見られます。つまり、トリモダリティー治療はどの閾値を用いても、生化学的非再発率は一定して、高い結果となっています。図2には、日本で最も症例数の多い、東京医大のロボット補助全摘手術の報告です。図1と図2は患者等の背景が違うこともあり、厳密には比べることは出来ませんが、手術での再発閾値でみると、外部照射+ホルモンとロボット補助全摘手術との間には大きな差異が無いように見えてしまいます。
一方、全摘手術の場合は、2週から4週あけて測定したPSA値が2回連続して0.2ng/mLを超えた場合、再発の疑いがあると考えられています。
このように、同じ治療法でも違った定義もあり、治療法が異なれば大きく異なった再発定義値があります。
ある前立腺癌患者さんを想定した場合、選んだ治療法が異なれば再発のPSA閾値が異なりますが、その患者さんの癌組織(細胞)は同じです。こう考えると、安心を手にするには、最も厳しい再発閾値である「2週から4週あけて測定したPSA値が2回連続して0.2ng/mL」を超えないことが良いと考えますが... このような疑問について、検討されて報告されています。その報告は、既に、眞さんが紹介されていますが(https://www.prostatebrachytherapy.org.uk/2016-presentations/J-Morris%20170516.pdf)、改めて図にして纏めてみました。これは、中高リスクの患者さんの場合です。図1には、外部照射+ホルモン そして、トリモダリティーを二つの再発閾値で検討しています。トリモダリティーは閾値によって有意差はありませんが、外部照射+ホルモンの場合は差異が見られます。つまり、トリモダリティー治療はどの閾値を用いても、生化学的非再発率は一定して、高い結果となっています。図2には、日本で最も症例数の多い、東京医大のロボット補助全摘手術の報告です。図1と図2は患者等の背景が違うこともあり、厳密には比べることは出来ませんが、手術での再発閾値でみると、外部照射+ホルモンとロボット補助全摘手術との間には大きな差異が無いように見えてしまいます。