「前立腺癌のロボット支援と開腹手術に差はない」
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2016/08/23(火) 11:46:13 No.7696
[返信]
ロボット支援手術は世界的には婦人科で先導している国が多いのですが、
我国では、2012年に前立腺がんに保険適用が認められて以来、
泌尿器科医において、ロボット(ダ・ヴィンチ)の導入が急激に進んでいます。
ロボットは高額ゆえに導入した以上遊ばせておくわけにはいきませんので
患者誘導にも力が入っているようです。
(同じ問題は、粒子線治療にもみられます)
専門医の中には、セミナーで限局がんの治療法の大部分をロボットの説明に割き、
性機能の温存は2倍?、排尿機能の温存は3倍など、
思わず ほんまかいな、何を根拠に・・・と突っ込みたくなる説明をなさる方もおられます。
出血量が減るということは、CO2ガスによる気腹の効果が大きので、
これは理解出来るのですが(ただし、気腹は呼吸・循環系へのリスク要因でもある)、
ロボット導入による、性機能、排尿機能の評価は、日本でも医師によってまちまちです。
このたび、海外(豪州)ではありますが、
開腹手術とロボット支援手術の第Ⅲ相比較試験の結果(中間報告)がでてきました。
Lancet誌(WEB版2016年7月26日)
2010年8月23日、および2014年11月25日の間に、比較的健康な70歳未満の患者で、
PSAが20以下の限局がんを対象とする計326人を、
開腹手術とロボット手術に半数(163人)ずつランダムに振り分け、
術者によるばらつきを減らすため、いずれの手技も十分な経験を積んだ同じ医師によって試験が行われた。
切除断端陽性(がんの取り残し)については、開腹手術群(15人)のほうがロボット手術群(23人)より、
数字的には良かったものの、統計的評価としては、両群間に優越性は認められなかった。
手術に伴う痛みの評価は、初期はロボットのほうが優位だが、1週間以降の優位性は認められなかった。
12週後の不安や抑うつについては、開腹手術のほうが有意に強かった。
排尿機能にもほとんど差はなく、性機能スコア、国際勃起機能スコアをもちいた性機能に関する評価も
明らかな差は認められなかった。
細かく書くと長くなるので(^^; 興味のある方はこちら(日経メディカル)をご覧ください。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/lancet/201608/547962.html
...(続きを読む)
我国では、2012年に前立腺がんに保険適用が認められて以来、
泌尿器科医において、ロボット(ダ・ヴィンチ)の導入が急激に進んでいます。
ロボットは高額ゆえに導入した以上遊ばせておくわけにはいきませんので
患者誘導にも力が入っているようです。
(同じ問題は、粒子線治療にもみられます)
専門医の中には、セミナーで限局がんの治療法の大部分をロボットの説明に割き、
性機能の温存は2倍?、排尿機能の温存は3倍など、
思わず ほんまかいな、何を根拠に・・・と突っ込みたくなる説明をなさる方もおられます。
出血量が減るということは、CO2ガスによる気腹の効果が大きので、
これは理解出来るのですが(ただし、気腹は呼吸・循環系へのリスク要因でもある)、
ロボット導入による、性機能、排尿機能の評価は、日本でも医師によってまちまちです。
このたび、海外(豪州)ではありますが、
開腹手術とロボット支援手術の第Ⅲ相比較試験の結果(中間報告)がでてきました。
Lancet誌(WEB版2016年7月26日)
2010年8月23日、および2014年11月25日の間に、比較的健康な70歳未満の患者で、
PSAが20以下の限局がんを対象とする計326人を、
開腹手術とロボット手術に半数(163人)ずつランダムに振り分け、
術者によるばらつきを減らすため、いずれの手技も十分な経験を積んだ同じ医師によって試験が行われた。
切除断端陽性(がんの取り残し)については、開腹手術群(15人)のほうがロボット手術群(23人)より、
数字的には良かったものの、統計的評価としては、両群間に優越性は認められなかった。
手術に伴う痛みの評価は、初期はロボットのほうが優位だが、1週間以降の優位性は認められなかった。
12週後の不安や抑うつについては、開腹手術のほうが有意に強かった。
排尿機能にもほとんど差はなく、性機能スコア、国際勃起機能スコアをもちいた性機能に関する評価も
明らかな差は認められなかった。
細かく書くと長くなるので(^^; 興味のある方はこちら(日経メディカル)をご覧ください。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/lancet/201608/547962.html
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