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RE:前立腺導管癌の件
投稿者:SANZOKU 投稿日:2016/08/08(月) 12:28:34 No.7640 [返信]
シロウトチアリさん。
前立腺導管癌は珍しい癌のようですね。

以前O先生が仰っていたのは、自分のところで治療した場合、
高線量のため正常細胞も死んでしまいます。
従ってPSAは0.1を切って下がり続けますということでした。
まあこのような事が言えるのは、前立腺が生存に影響しない臓器だからです。

実は前立腺癌は、そもそも放射線がよく効くタイプの癌ではありません。
しかし上述の事情があるので放射線治療の良き適用例になっているのです。
前立腺癌が転化して?生じる神経内分泌性腫瘍などの小細胞癌、
前立腺導管癌などは珍しいケースです。そしてPSAの上昇も少なく難治とされています。
しかし前立腺に限局している限りは、O先生の高線量治療の前には無力です。
正常細胞も死に絶えてしまうくらいですから。
もちろん、これまでの報告からも分かるように安全性は充分担保されています。

小線源単独は低リスクの治療法という認識がありますが、
実は処方線量からみるとIMRTをはるかに凌ぐ高線量が処方されるのです(IMRT:160Gy 小線源:200Gy)。
従って前立腺周辺に癌が限局している限り、潜在的に高リスクに対応する能力が備わっています。
仮に精嚢まで浸潤しているケース(T3b)であっても、O先生は精嚢に小線源を施術できるので対応できるのです。
これらを越えて浸潤が疑われるケース(T4)には、外部照射の助けを借りることになります。

このように処方線量という観点から見ると、
外部照射単独(IMRTなど)とは、質的に異なる治療ということになります。
もちろんそれだけの高線量を安全確実に施術する技量が備わっていなければなりません。
これがなければ、トリモダリティという名を冠していても、高リスクに確実に対応できる治療とは言えません。


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