おなまえ
Eメール
タイトル
コメント
参照URL
添付File

暗証キー (英数字8文字以内)(あとで修正・削除する場合は要入力)
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
文字色
小線源治療 治療効果の限界
投稿者: 投稿日:2015/03/29(日) 10:12:52 Home No.5654 [返信]
読売新聞2015年2月1日朝刊の「主な医療機関の前立腺がん治療(2013年実績)」に基づくデータを整理しているときに、表に載っていない小線源治療を行っている病院を探すということで、大学病院を網羅的にアクセスしました。その際、興味ある文章をみつけましたので、紹介します。

それは高知大学、東北大学、徳島大学の泌尿器科のページで、題名は同じで、特に、高知大学と東北大学はほぼ、文言同じという不思議なことです。まさかどちらかがどちらかの文をコピペしたとは考えられませんが、米国のシアトルの論文の引用も論文自体が幾分か古いものであり、多分、そうホームページの内容は更新していないものと思われます。

「癌細胞の中には放射線を照射しても死滅しないものがある可能性がある」ということは5年、6年先、死滅しなかった癌細胞が徐々に増殖を始めるというイメージをもち、外照射による治療を受けた身としてはちょっと怖いかなと思いました。

なお、3大学の2007年、2013年の小線源治療数は以下のとおりです。2007年、2013年の順に件数を記載。

高知大学 20 32
東北大学 45 -  手術数の関係で新聞紙上は記載無し
徳島大学 40 63


高知大学医学部泌尿器科学教室 ヨウ素125シード線源永久留置による密封小線源治療

■治療効果の限界
アメリカでは10年の経過を見た後の治療成績が発表になっていますが、そこでは、この治療の成績は全摘手術や外照射療法とほぼ同等とされています。しかし、癌細胞の中には放射線を照射しても死滅しないものがある可能性があり、小線源療法による治癒率は手術以上ではあり得ないと考えています。小線源療法で治療する際、解剖学的な理由と、尿道の線量を過剰にしない配慮から尿道前面には線源を留置しません。そのためその領域の照射線量が多少低くなる傾向にあります。前立腺の中において、その部分が最も癌の発生しにくい部位ですのであまり問題にはならないのですが、たまたまその部分に癌があると治療効果が不十分なこともあり得ます。

小線源療法(シード埋込み)を受けられる方へ 東北大学 泌尿器科

2. 治療効果の限界
アメリカでは10年の経過を見た後の治療成績が発表になっていますが、そこではこの治療の成績は全摘手術や外照射療法とほぼ同等とされています。具体的な数字は「アメリカでの治療成績」の項で述べます。しかし、癌細胞の中には放射線を照射しても死滅しないものがある可能性があり、小線源療法による治癒率は手術以上ではあり得ないと考えています。
小線源療法で治癒する際、解剖学的な理由と、尿道の線量を過剰にしない配慮から尿道前面には線源を留置していません。そのためその領域の照射線量が多少低くなる傾向があります。前立腺の中において、その部分が最も癌の発生しにくい部位ですのであまり問題にはならないのですが、たまたまその部分に癌があると治療効果が不十分なこともあり得ます。

泌尿器科の病気、治療について |徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部 泌尿器科学分野


1)治療効果の限界

アメリカ小線源療法学会は、低リスク群(PSA 10ng/mL未満、グリソンスコア―6未満、病期T2aまで)は小線源療法単独、高リスク群(PSA 20ng/mL以上、グリソンスコア―8以上、病期T2c)では外照射の併用を推奨しています。放射線治療では死滅しない癌細胞がある可能性があり、小線源療法による治癒率は手術を上回るものではありません。
小線源療法では、精嚢(せいのう:精子をためるふくろ)への広い範囲の浸潤や、リンパ節転移を有する症例には治療効果が不十分となることもあります。また、高リスク群では治療効果がやや低下することが知られています。
...(続きを読む)
処理 記事No 暗証キー

- JoyfulNote 改 -