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転移性去勢抵抗性前立腺癌の新たなガイドライン(ASCO他)
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2014/10/09(木) 23:58:43 No.4749 [返信]
mCRPC(転移性去勢抵抗性前立腺癌)の治療に関する新たなガイドラインが、2014年9月8日、
米国臨床腫瘍学会(ASCO)とキャンサー・ケア・オンタリオ(CCO)の連名で発表されました。
ガイドラインの主な推奨内容は次の通り。

・期限を設けずにアンドロゲン除去療法(内科的または外科的)を継続。
・アンドロゲン除去療法に加えて、
 アビラテロン+プレドニゾン、エンザルタミド、またはラジウム223(骨転移を有する患者)を投与。
 (生存期間の延長とQOLの向上、及び、リスクに劣らないベネフィットが期待できる。)
・化学療法を検討するなら、まずは ドセタキセル+プレドニゾン。(副作用に注意)
・次にカバジタキセル。(副作用に注意)
・症状がほとんどなければシプロイセルT(プロベンジ)
・効果は小さいが、ミトキサントロン。(副作用に注意)
・これも効果は小さいが、ケトコナゾールや抗アンドロゲン薬(ビカルタミド、フルタミド、ニルタミド)。
・ベバシズマブ、エストラムスチン、スニチニブは投与すべきではない。
・治療選択肢について話し合っている全ての患者に対して早期に緩和ケアを提供すべき。

さらに要約すると、効果がはっきり実証されているのは次の6つということになるだろう。
①アビラテロン+プレドニゾン、②エンザルタミド、③ラジウム223、④ドセタキセル+プレドニゾン、
⑤カバジタキセル、⑥シプロイセルT。ただし、我国では③と⑥は未承認。
効果が多少期待できるかも知れないのは、
⑦ケトコナゾール、⑧抗アンドロゲン薬(ビカルタミド、フルタミド、ニルタミド)
ただし、⑦ と ニルタミドは我国では使えない。
米国では、女性ホルモン系のエストラムスチン(エストラサイト)は投与すべきでないとされているが、
我国では心血管系の副作用が米国ほど多くないので、プロセキソールやエストラムスチンはしばしば用いられている。
我国では、べバシズマブ、スニチニブは前立腺がんでは使用が認められていない。
緩和ケアは(広義に解釈すれば)できるだけ早期からの提供が望まれる。

合同ガイドラインという割には、案外シンプルで、特に注目すべき点は見当たらない。
日米で使える薬が違うのも、今のところ止むを得ないかと。
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