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治療を終えて
投稿者:#732 投稿日:2014/09/06(土) 07:56:26 No.4545 [返信]
ひげの父さん、皆様 はじめまして。
この掲示板にたびたび登場しておりますS医大でのトリモダリティの治療を終えましたので、報告させていただきます(まだホルモン治療が半年残っておりますが)。なお、私もS医大まで車で片道4時間かかるところに住んでおります。以下、経過を記載します。

2011年末(51歳)人間ドックでPSA 7.25 要精密検査との指摘があったのですが、この数年前に尿管結石の治療を受け、前立腺肥大を指摘されていたこともあり、軽く考えて放置(毎年、人間ドックは受診していましたが、前年までの病院ではPSAが検査項目になく、これが初回の検出。また、この時、生検を受けて、癌が検出されていれば、あまり調べることもないまま、場合によっては全摘手術など、今とは違った経緯をたどっていたかもしれません)。自覚症状はほとんどありませんでした。

2013年始め、同じく人間ドックでPSA 12.1となり、6月に生検を受けました。結果、左9箇所中6箇所、右8箇所中1箇所がヒット、GS 4+5との診断でした。引き続き、骨シンチ/CTを実施、画像上の転移は見当たらないということで、担当医から、病期はT1cN0M0、ホルモン療法を半年行い、その後、IMRTによる放射線治療とのスケジュールが提示されました。まったく知識もありませんでしたので、すぐに承諾し、年末までということでゴナックス/カソデクスによる治療が始まりました。

その後、IMRTの治療が迫る中、遅ればせながらいろいろ調べ、藤野邦夫氏の書籍等からトリモダリティはどうだろう、と思い始め、S医大のO先生にメールで問い合わせたところ、丁寧な返信を頂き、それまでのデータを持って2014年始めにS医大受診となりました。この時点ではPSAは0.027まで下がっていました。ここで判明した問題点は、ホルモン開始前のMRIを撮っていないこと。このため精嚢浸潤の有無がハッキリしない。もうひとつは生検時に検出された位置がまったく記録されておらず、小線源シード時の位置決定に生かせないということ。いずれも、初期の診断時の病院のほうで行ってもらっていないため、私のほうではすでに如何ともしがたいものでした。このあたりはO先生も言っておられましたが、泌尿器科医の意識の問題かと思われます。ともあれ、小線源治療時にどちらもケアする形で対応可能、また転移がなければ(こればかりは画像に出てこない微小な転移等もありうるのでなんとも言えないが)十分完治が期待できると言っていただき、IMRTの治療は見送り、ここでの治療をお願いすることにしました。
やはり順番待ちがありますので、小線源の埋め込みは6/10となり、ホルモン治療はそのまま継続。3泊4日の入院、使用線源数は58個。実施日の夜に若干の発熱がありましたが翌朝にはすでに落ち着いており、そのほか痛みなどを感じることなく、なんの問題もありませんでした。若いころの骨折の手術時など、何度か尿道カテーテルを経験しており、大嫌いなのですが、これも術後から翌夕まで、不思議と痛み・不快感はありませんでした。プレプラン時もそうでしたので、このあたりも先生の技量によるところでしょうか。退院日はバス、電車を乗りつぎで、病院をでてから自宅まで10時間ほどかかっています。トイレ近くの席の確保等、いろいろ心配したのですが、これもまったく心配無用で、問題なく一人で帰宅できました。全摘手術などでは考えられないことかと思います。

次に、放射線の外照射ですが、遠地ということもあり、地元病院も少し考えましたが、やはり同じ病院で対応していただくのが安心と考え、また、入院も可能とのことでしたので、引き続きS医大放射線科のK先生に対応いただくことにしました。

小線源後1週間の診察、および、1ヵ月後の泌尿器科/放射線科の診察(CT/MRI)を経て、7/28より8/29まで、外照射25回の治療のため入院しました。平日、8時半から10時くらいの間で(外来でリニアックの治療を受けられる患者さんとのスケジューリングの関係で若干幅があります)病棟に呼び出しがかかり、毎日、正味10分程度の治療、あとは特にすることもなくすごす、という生活で、院内図書室には大変お世話になりました。私の場合、リンパのほうにも少し放射線をあてたいとのことで、骨盤内に広く照射したためか、放射線性腸炎(?)で下痢気味となり、3週間目あたりから整腸剤のお世話になりました。これは今も続いておりますが、そのうち治まるでしょう。そんなこともあって、入院中に京都やら琵琶湖やらの見物などと考えておりましたが、ほとんど病棟でおとなしく過ごすことになりました。

小線源治療の選択が良かったかどうかは今後の経過次第ですが、自身でできる限りの情報を収集して選んだ最良の治療方法であり、この先、どのような経過をたどったとしても、後悔することはないと思います。またS医大O先生、K先生には患者視点で治療を考えていただき、放射線治療室のスタッフの皆さん、病棟の看護師の皆さんの対応も大変暖かく感激しました。余談ですが、この掲示板でのO先生の高名と違って、看護師さん方からは、なんでわざわざこんなところまで治療に、となんども聞かれました。
長文になりましたが、今後、治療を受けられる方に少しでもお役に立てれば幸いです。細かい点など直メールいただければできるだけ対応いたします。

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