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抗がん剤に思う
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2014/04/15(火) 19:23:25 No.4168 [返信]
OZFPさんの広い視野から見た見識の高さにはいつも敬意を表しています。
おそらくわたしの知り得ないレベルで、抗がん剤に対する見解を確たるものにしておられるようにお見受けします。

私はと言えば、抗がん剤については、まだまだ悟りを開いておらず、あれこれ迷う事も多いのが現状です。
近藤先生のように一律否定するような気にもなれないし、
前立腺がんに限っても、ドセタキセルの延命効果もほんのわずかなので、
被るダメ―ジと比較すれば、それほどありがたみもなさそうに思えるのですが、
人によっては、たとえ寝た切りであろうと、数ヵ月でも長く生きられるほうを選びたいという人も
おられるやも知れません。
せいぜい1~3ヵ月という時間の長さをしっかり頭に入れた上で、それぞれの価値観に照らしながら
個別に考えるしかないのではと思っています。
がん全体を見渡した場合には、血液がんや固形がんのいくつかの種類においては、
かなり良好な結果や、延命が期待できるものもあるのは事実です。
副作用の違いは人によって差が大きいことを考えると、抗がん剤のベネフィットがリスクに優る人もおられるはずだし、
最近の分子標的薬では、抗がん剤=「毒薬」とばかりも言えなくなりつつあるのも確かなようです。

これまで、効かないと思われていた薬が「ある特定の遺伝子に特徴のあるグループでは思いのほか良く効く」
ということが判明するようなケースも出てきました。
治験でトーナメントに勝ち残った薬がエビデンスのある薬だとされていますが、これはどこかに
落とし穴がある考え方ではないかと思っています。
トーナメントで敗者となった薬も、適合グループを特定できなかっただけではないのか・・・
もし、そのようなマッチングをうまく見つけることができるなら、
我々はもっと抗がん剤の恩恵を被ることもできるのではないか・・・
漠然とそんなことも考えています。

人間と抗がん剤との適合の妙が少しずつ見えてきて、効く人、効かない人の見分け方がわかって来ると、
抗がん剤のイメージももう少し変わって行くように思うのですが、
ことによるとまだまだこれから数十年、あるいは百年以上という長いスパンが必要なのかも知れません。
だったら無駄や、というのも一つの見解ですが、それなりの限界を知りつつ、
わずかでも現在得られる恩恵にさずかろうというのも、患者の姿勢としては自然ではないかと思っています。
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