おなまえ
Eメール
タイトル
コメント
参照URL
添付File

暗証キー (英数字8文字以内)(あとで修正・削除する場合は要入力)
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
文字色
監視療法(active surveillance)
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2010/02/10(水) 00:29:36 No.1894 [返信]
改訂されたNCCNの前立腺癌治療ガイドラインでは監視療法(active surveillance)の重視を医師に求めている。
監視療法は、以前には「待機療法(watchful waiting, expectant management)」と呼ばれていた。
監視療法ではPSA検査と直腸診(DRE)、必要に応じ生検が行われ、PSA値の急激な上昇、腫瘍の増大、悪性度の上昇などが認められた時は、
手術や放射線療法などの根治療法が行われる。

NCCNの新しいガイドラインによると、監視療法が適用されるのは以下のケース。
1)期待余命が10年未満:低リスク前立腺癌の場合
2)期待余命が20年未満:低リスク前立腺癌で、生検サンプルの陽性コアが3本以内かつ各コアのがん細胞が50%未満の場合

(注1:低リスク前立腺癌とはステージT2a以下、グリソンスコア6以下、PSA10未満のすべてに該当する場合)
(注2:比較的健康な人の場合、「期待余命が10年未満」とは米国では70歳以上が目安になるが日本では75歳以上と考えることが多い)
(注3:比較的健康な人の場合、「期待余命が20年未満」とは米国では60歳以上が目安になるが日本では65歳以上と考えることが多い)

昨年発表された前立腺癌検診についての2つの大規模臨床試験の結果、発見されなければ問題とならなかったであろう癌に対して、
重大な過剰診断と過剰治療があったことが明らかになり、改訂を進める原動力になったと前立腺癌治療委員会の議長は述べた。
「自分に前立腺癌があるとわかったほとんどの男性は癌がなくなることを望みます」
「多くの男性が治療の副作用に苦しんでおり、それらのうち多くの治療が不必要なのです」

米国では、2009年に診断された192,000例以上の前立腺癌のうち、約半数が低リスクがんの可能性があるとされ、
1986年以降2009年秋までに100万人もの男性が不必要な根治的治療を受けたと推定される。
過剰治療に対する懸念や監視療法の普及への要請があるが、それでも治療の選択は、最終的には各患者の意志による。
監視療法は適した患者には明確な利益があるが、この治療方法を選ぶ過程や決定は容易なことではないと、ガイドライン委員会は指摘した。

低リスク患者において、監視療法を行い、根治的治療を遅らせることは妥当であり、
監視療法を選択した男性と、迅速な根治的治療を受けた男性とでは長期の癌死亡率も変わらない。
ただ、患者にはまだ迅速に根治的治療を行いたい意識が根強く、この推奨が「治療の傾向を大きく変える」かどうかはまだ不確定要素が多い。

NCIキャンサーブレティン 2010年1月12日号より
http://www.cancerit.jp/recommendation_file_pdf/Cancer_Bulletin_PDF/100112.pdf
処理 記事No 暗証キー

- JoyfulNote 改 -