高リスクがん患者に対する小線源治療のホルモン治療の併用期間に関するランダム化比較試験、TRIP試験の結果について投稿しています。
https://sen-you.boy.jp/bbs/main/?res=14275
結論は以下のとおり。
「限局性高リスク前立腺がんにおいて、TRIPは、ブラキセラピーおよびEBRTと併用した場合、30ヵ月のADTと6ヵ月のADTの優越性を実証しなかった。これらのデータは、超高線量照射は生存期間を損なうことなくADTの短期コースと併用できることを示唆している。」
ただし、リスク分類はNCCNリスクではなく、以下のように定義されています。
「下記3因子のうち1つでも満たす症例を高リスク群とする
1 前治療CAB開始前のPSA値20 ng/mL超
2 臨床病期T2cまたはT3a
3 中央病理診断のグリソンスコア8以上」
外照射に関してはどうなのかいまでは少し古い資料ですが、以下の「前立腺癌診療ガイドライン 2016 年版 2018 年update対応済」をみてみます。
http://www.jsco-cpg.jp/prostate-cancer/
9 放射線療法(外照射)の次の項目を確認しました。
「CQ3 根治的外照射においてホルモン療法は治療成績を改善するか?
また至適な併用のタイミング,薬剤,期間はどのようなものか?
推奨グレード C1
高リスク症例に対してはアジュバント療法が推奨されるが,80Gy程度の高線量照射では,その有効性は不明確である。」
解説にはこう書かれています。
「高リスク症例に対して70Gy 程度までの照射に3年程度のアジュバントホルモン療法を併用することが長期予後を改善させることは明らかであるが,すでに実臨床で用いられている74Gy 以上の高線量照射を併用した場合の最適な併用期間は今後の課題である。」
最近の知見は詳細にはフォローしていませんが少し調べ、ブログに書いています。
...(続きを読む)
https://sen-you.boy.jp/bbs/main/?res=14275
結論は以下のとおり。
「限局性高リスク前立腺がんにおいて、TRIPは、ブラキセラピーおよびEBRTと併用した場合、30ヵ月のADTと6ヵ月のADTの優越性を実証しなかった。これらのデータは、超高線量照射は生存期間を損なうことなくADTの短期コースと併用できることを示唆している。」
ただし、リスク分類はNCCNリスクではなく、以下のように定義されています。
「下記3因子のうち1つでも満たす症例を高リスク群とする
1 前治療CAB開始前のPSA値20 ng/mL超
2 臨床病期T2cまたはT3a
3 中央病理診断のグリソンスコア8以上」
外照射に関してはどうなのかいまでは少し古い資料ですが、以下の「前立腺癌診療ガイドライン 2016 年版 2018 年update対応済」をみてみます。
http://www.jsco-cpg.jp/prostate-cancer/
9 放射線療法(外照射)の次の項目を確認しました。
「CQ3 根治的外照射においてホルモン療法は治療成績を改善するか?
また至適な併用のタイミング,薬剤,期間はどのようなものか?
推奨グレード C1
高リスク症例に対してはアジュバント療法が推奨されるが,80Gy程度の高線量照射では,その有効性は不明確である。」
解説にはこう書かれています。
「高リスク症例に対して70Gy 程度までの照射に3年程度のアジュバントホルモン療法を併用することが長期予後を改善させることは明らかであるが,すでに実臨床で用いられている74Gy 以上の高線量照射を併用した場合の最適な併用期間は今後の課題である。」
最近の知見は詳細にはフォローしていませんが少し調べ、ブログに書いています。
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