あけましておめでとうございます。
昨年は新型コロナの影響で、人の集まるイベント(セミナー等)はほとんど見送りとなり、
腺友倶楽部で唯一実施したのは、東京での「男性がん総合フォーラム2020」でしたが
これもオンライン配信が主体となりました。
昨年、前立腺がん関連で大きなでき事を振り返ると、
無転移の去勢抵抗性前立腺がんに対して、ダロルタミドが使えるようになったことでしょうか。
副作用も少なく、高い効果が望める薬なので、先の引き出しを少しでも多く残しておきたいなら
(アパルタミドは有転移にも使えるので)
まずはこれを考えてみても良いのではないでしょうか。
あと、全体的な流れとしては、アップフロント療法という考え方が、専門医の中では主流となってきて、
従来のヴィンテージ薬の交代療法は徐々に影が薄くなる印象があります。
手術の面では、国産ロボットが登場したこともあげられると思いますが、医療産業としては
TOPクラスのニュースかもしれませんが、患者への影響という意味ではさほどインパクトはないのかも。
新年の話題としては、おそらく今春には、進行前立腺がんで用いるオラパリブという新薬が承認されるとおもわれます。
これはPARP阻害薬と言って、遺伝子変異(BRCA1/2)が適合する患者には高い効果が望めるものです。
肺がんを筆頭に、すでに多くのがんでは、令和元年すなわち「がんゲノム医療」元年と言われていましたが、
前立腺がんでは、それが令和3年となりそうです。
レルゴリクスというLH-RHアンタゴニスト(経口剤)も、はやければ年末にも承認されるかもしれません。
PSAを急激に下げ、その回復も早いとか。
副作用も減るらしいので期待はできそうですが、進行前立腺がんが対象のようです。
ならば、CRPCに対してどの程度意味があるのか、私はまだよく理解できておりません。
PSMA-PETは早ければ年内にも承認される可能性がありますが、PSMA療法はまだ道筋が見えてきません。
光(近赤外線)免疫療法も、まだ先ではありますが、
...(続きを読む)
昨年は新型コロナの影響で、人の集まるイベント(セミナー等)はほとんど見送りとなり、
腺友倶楽部で唯一実施したのは、東京での「男性がん総合フォーラム2020」でしたが
これもオンライン配信が主体となりました。
昨年、前立腺がん関連で大きなでき事を振り返ると、
無転移の去勢抵抗性前立腺がんに対して、ダロルタミドが使えるようになったことでしょうか。
副作用も少なく、高い効果が望める薬なので、先の引き出しを少しでも多く残しておきたいなら
(アパルタミドは有転移にも使えるので)
まずはこれを考えてみても良いのではないでしょうか。
あと、全体的な流れとしては、アップフロント療法という考え方が、専門医の中では主流となってきて、
従来のヴィンテージ薬の交代療法は徐々に影が薄くなる印象があります。
手術の面では、国産ロボットが登場したこともあげられると思いますが、医療産業としては
TOPクラスのニュースかもしれませんが、患者への影響という意味ではさほどインパクトはないのかも。
新年の話題としては、おそらく今春には、進行前立腺がんで用いるオラパリブという新薬が承認されるとおもわれます。
これはPARP阻害薬と言って、遺伝子変異(BRCA1/2)が適合する患者には高い効果が望めるものです。
肺がんを筆頭に、すでに多くのがんでは、令和元年すなわち「がんゲノム医療」元年と言われていましたが、
前立腺がんでは、それが令和3年となりそうです。
レルゴリクスというLH-RHアンタゴニスト(経口剤)も、はやければ年末にも承認されるかもしれません。
PSAを急激に下げ、その回復も早いとか。
副作用も減るらしいので期待はできそうですが、進行前立腺がんが対象のようです。
ならば、CRPCに対してどの程度意味があるのか、私はまだよく理解できておりません。
PSMA-PETは早ければ年内にも承認される可能性がありますが、PSMA療法はまだ道筋が見えてきません。
光(近赤外線)免疫療法も、まだ先ではありますが、
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