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内分泌療法の期間
投稿者:ぽんた 投稿日:2020/08/20(木) 09:06:53 No.68 [返信]
Duration of Androgen Deprivation Therapy in High-risk Prostate Cancer: A Randomized Phase III Trial

Eur Urol. 2018 Oct;74(4):432-441. doi: 10.1016/j.eururo.2018.06.018.

高リスク前立腺癌患者における内分泌療法(ADT)の期間:無作為割り付け試験(第三相試験)

*重粒子線治療後、ADTを継続しているものですが、なるべく早く内分泌療法をやめていただけるよう論文をいろいろ当たっています。

<抄録>
背景:局所限局性の高リスク前立腺癌に対しては、長期のADTに放射線治療を組み合わせるのが標準的治療であるが、ADTの至適期間については一定のコンセンサスはない。
目的:放射線治療に加えてADTをそれぞれ36か月、18か月施行した2群の治療成績を比較し、ADTの必要期間について検討。
方法:2000年から2008年まで、630例の高リスク局所限局前立腺癌患者を2群に割り付け。骨盤、前立腺照射+36か月のADTを施行する310例(long arm)と同様の放射線照射に18か月のADTを行う320例(short arm)で検討した。
予後判定:全生存(overall survival OS)及び生存の質(quality of life QOL)を指標とした。
結果:平均9.4年の経過観察で、290人が死亡した(long arm 147人、short arm143人)
5年OSはlong arm91% short arm86%で統計的有意差はなかった。QOLではshort armが有意に優った。
結論:局所限局高リスク前立腺癌に対する放射線治療とADTの組み合わせでは、36か月間のADTは18か月のADTに対して有意な上乗せ効果はなかった。症例を選べば、ADTを18か月に短縮し、QOLを落とすことなく同等の成績を得ることが可能と思われた。

<コメント>読んだのは抄録のみで、高リスク群の具体的な内容、放射線治療の内容が不明なこと、かなり以前の治療例であることなどが、マイナスポイントですが、いたずらに長くホルモン治療をするのが必ずしもいいわけではないとする報告と理解。
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