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滋賀医大岡本氏らの論文;抄録
投稿者:ひげの父さん 投稿日:2017/03/15(水) 01:28:32 No.55 [返信]
すでに漂流さんが訳されていますが、直訳気味で少し分かりにくいと思うので(失礼)、私の別訳も紹介しておきます。

目的:
高リスク前立腺癌に対する、低線量率ブラキセラピー(LDR)と外部照射(EBRT)および短期ホルモン療法(ADT)の組合せによる高線量放射線療法(生物学的等価線量:BED 220Gy以上)の成績を評価する。

対象と治療法:
2005年から2013年にかけて、高リスクおよび超高リスク前立腺癌患者143名が、LDR+EBRT+ADTの併用によるBED≧220 Gyの放射線量による治療を受けた。
高リスクの因子数は、1つだけが60例(42%)、2つが61例(43%)、3つとも高リスクであったのが22例(15%)であり、これには5人のリンパ節転移を有する疾患も含まれている。
外部照射の範囲は、疾患の広がりに応じて、前立腺および精嚢のみの場合と全骨盤域を含む場合がある。
生化学的再発はフェニックスの定義による。

結果:
6人が生化学的再発を発症し、5年生化学的非再発生存率(BFFS)95.2%が得られたが、生化学的再発(遠隔転移)を認められた6人の患者は、全て骨転移による臨床的再発を有しているため、5年臨床的非再発率(FFCF)は93.0%となる。
リンパ節転移のある症例については、いずれも生化学的再発には到らなかった。
死亡4名には前立腺癌特異的死亡も含まれており、疾患特異的生存率(CSS)は97.2%、全生存率(OS)は95.5%であった。

結論:
生物学的等価線量(BED)と生化学的非再発生存率(BFFS)との関係立証にはさらなる検証が必要だが、低線量率ブラキセラピー(LDR)と外部照射(EBRT)の併用による高線量(BED≧220Gy)放射線療法は、高リスクおよび超高リスク前立腺がんを対象とする5年生化学的非再発生存率(BFFS)において、優れた結果を示すことができた。
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