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ホルモン療法に伴う手指関節症状
投稿者:ぽんた 投稿日:2021/01/15(金) 19:46:10 No.72

Prevalence of hand joint symptoms in Androgen Deprivation Therapy among Japanese Patients with prostate cancer Urological Science 31:15-20, 2020.Shogo Inoue et al
邦題:日本人前立腺癌患者におけるホルモン療法に伴う手関節症状について

広島大学泌尿器科からの論文です。自分自身がホルモン療法によるばね指および関節症状に悩んでいるもので、なかなか論文が見つからず、やっと探し出した文献です。

ホルモン療法を受けた患者150人に関して、受けていない患者129人を対照として、手指の症状(関節痛、手指のしびれ、手指の筋力低下)の出現がどの程度差があるかを調べたものです。手指関節症状はホルモン治療を受けた患者の16.7%に見られ、受けていない患者より有意に多かったというのが結果の骨子です。著者も考察で述べていますが、患者側では、ばね指を含む関節症状はよく知られた副作用であるにも関わらず、医療者側ではそれほど問題となる症状との認識に乏しいようです。メカニズムの詳細は不明ですが、女性の乳がん治療で、エストロゲンを減らす治療(aromatase inhibitorと呼ばれる薬剤だそうですが)で、やはり手指の関節症状、こわばり感が出現し、こちらはよく知られているそうです。男女共に性ホルモンというのは筋・骨格・関節といった運動機能と密接に関連しているのは間違いがないようです。

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