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放射線治療前のPSAの下がり方のいい症例
投稿者:ぽんた 投稿日:2020/03/14(土) 20:50:13 No.66

Achieving PSA?<?0.2?ng/ml before Radiation Therapy Is a Strong Predictor of Treatment Success in Patients with High-Risk Locally Advanced Prostate Cancer
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6854218/

重粒子線治療前のネオアジュバントADT(アンドロゲン除去療法)として、ビカルタミドとリュープリンによる
治療を始めて約3か月、先日の検診でPSA値が0.08ng/mlと著明に低下しているのが嬉しくて、
今回の論文を紹介させていただきます。
このような論文の紹介を不快と思われる方もおられるかも知れませんが、ご容赦ねがいます。

筆頭著者は新潟大学泌尿器科、共著者に放射線科の先生が名前を連ねています。

ハイリスクの局所進行性前立腺癌に対する放射線治療(外照射)について、
治療前のホルモン療法でPSA値が0.2ng/ml以下になることが、
良好な予後を得るうえでの指標であったとの論文です。

<対象>
2005年から2010年の5年間で、PSA 20ng>ml または グリソンスコア 8以上
または 臨床病期 3a以上の204人のハイリスク患者204人に対して、ADT を併用した放射線治療を施行。
ネオアジュバントADTはLH-RHアゴニスト単独、または抗アンドロゲン剤との併用で、平均7か月、
トータルのADT期間の平均は27か月。放射線治療は3次元原体照射で70Gyを35分割で。
経過観察の平均は113か月

<結果>
PSA生化学的非再発率、がん特異的生存率、全生存率は5年で、84.1%, 98.5%, 93.6%
10年で67.9%, 91.2%, 78.1%という成績。
外照射前のPSA<0.2ng/ml でPSA生化学的非再発率、がん特異的生存率、全生存率が有意に良好。
多変量解析では(1)70歳以上(2)放射線治療前のPSA>0.2ng/mlが転帰不良の要因であった。
診断時のPSA, 臨床病期、グリソンスコア、ハイリスク要因の数、ADT期間は治療成績と相関せず。

<コメント>
この論文以外にも、ネオアジュバントATDによく反応してPSAの値の下がりがいい症例は
放射線治療の成績がいいとする論文は多いとのことです。

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