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トリモダリティ治療の総本山、外部照射
投稿者:SANZOKU 投稿日:2015/08/11(火) 12:06:05 No.32

トリモダリティ

 トリモダリティとは3つ(トリ)の治療(モダリティ)を併用する治療である。小線源治療、外部照射、ホルモン療法を併用する。その特長は、前立腺のみならず、前立腺周囲まではみ出して治療が可能なことである。手術ではこれが容易ではない。しかも小線源による内部照射と外部照射の合わせ技で、他の放射線治療では得られない高線量を安全確実に得ることができる。その結果きわめて高確率で癌細胞を死滅させる。このことがハイリスク前立腺患者の優れた治療成績につながっている。もちろん確実な施術が行われることが前提ではある。
 *外部照射で使用するX線は硬X線と呼ばれる。また小線源治療で使用する線源が放射するX線はγ線と呼ばれる。共に人体を透過するが、前者は人体を貫通して作用するのに対し、後者は人体で急速に吸収され線源から数ミリ程度までしか作用を及ばさない。従って外部照射では貫通してくる正常細胞へのダメージを抑制するため、線量が限られてくる。小線源では線源近傍のダメージのみ抑制すればよいから比較的高線量を得やすい。現在、それぞれの治療で得られる最大線量は、外部照射(IMRT)160Gy、小線源のみ210Gy、両方併用230Gy程度になっている(BED換算)。

S医科大の外部照射治療

 6/22(月)~7/27(月)に渡り、入院にて1.8Gy×25回の外部照射治療を受けた。これは小線源治療に上乗せするものであるが、小線源治療が及ばない部分の癌を予防するのに必要な標準的線量でもある。そして私のトリモダリティ治療の総処方線量は以下である。これはマウント・サイナイのストーン先生が限局癌をコントロールするのに必要な処方線量とした、ハイリスク≧220Gy、低中リスク≧200Gyを余裕でクリアする値である。安全に照射できる範囲で、これ以上望むのは難しいらしい。同時に入院していた他の二人も、当然基準値をクリアしている。
 BED:231.3Gy (内 小線源線量はD90:139.0Gy、[右精嚢5本、前立腺43本、前立腺体積16cc])
 *BED:生物学的実行線量(異なる照射法でも比較可能な線量とするため、生物学的効果  を勘案して実効的線量に換算した量)
 *上記を外部照射と小線源に分けてBEDで表すと、それぞれ85.5Gy+145.8Gy=231.3Gyと  なる。次の眞さん紹介の計算がぴったり合致する。
  「外照射に関しては、他のサイトで調べた結果、以下の計算式でいいようです。
  「BEDの参考数値」で検算済。
   BED=nd(1+d/(α/β))
   n: 照射回数 d: 1回線量
   α/β=2」
  「D90 は前立腺体積の90%に照射されている線量とのことです。
   BED = (R/λ){1+[R/((μ+λ)(α/β))]}
   R=D90*λなので、上記の式は以下のようになります。
   BED = D90{1+[D90*λ/((μ+λ)(α/β))]} = D90+D90*D90*λ/((μ+λ)(α/β))
   ここで、次の値をいれます。
   D90 =120  λ= 0.693/60*24 (hに換算) μ= 0.693 α/β=2」

 照射装置はVARIAN 社製のNovalis TXというリニアック高エネルギーX線照射装置である。この装置はマルチコリメータ(絞り)を有し、IMRTも可能なものであるが、実際の照射は、身体の背面、右横、前面、左横の順に4方向から照射する3次元原体照射となる。照射時間はそれぞれ6s、8s、4s、7sといった具合だ。自分の場合、全骨盤照射と言って骨盤内のリンパ節転移をマージする照射である。同じトリモダリティでもリンパを照射しない場合もあり、その時は照射範囲が異なり副作用の及ぶ範囲も異なる。また小線源と外照射の照射比率に自由度が生じるので、照射回数も異なることがある。
 治療は朝一番になることが多いが、午後になることも時々あった。その場合は部屋で待機しなくてはならない。呼ばれそうな時間の前にT字帯を装着し、排尿と排便を済ませる。特にガス抜きは大切だ。その後は少し時間的余裕がないと患部の形状が安定しないらしい。もちろん治療前に位置をX線CTでチェックしているので、うまく排泄できていなくとも再度時間を置いて行うので心配は要らない。自分は一度も不合格にならなかった。治療室に呼ばれ、T字帯一丁になり、人型に横たわり、3次元3軸微動調整を入念におこない、照射を済ませても10分程度である。
 診察は毎月曜日に放射線科、また入院中に2度木曜日に泌尿器科で受ける。治療やスケジュールの説明と身体状況のチェックである。

外部照射の副作用

 何と言っても気になるのがこれであろう。これは個人差も大きいので何とも言えないが自分のケースを述べる。
① 排尿痛
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サンゾクさん、お元気そうで何よりです
投稿者:Yanbarukuina 投稿日:2015/08/11(火) 19:21:43 No.33
さすがサンゾクさん、投稿されている話しの内容が濃いのでビックリしています。
もしかして、O先生とk先生にサンゾクさんの投稿内容を監査してもらったの?僕の方は放射線治療で受けた大腸と前立腺への
ダメージもほぼ原状回復しています。今週の木曜日に放射線治療後一ヶ月検診で滋賀詣に参ります。
今回の滋賀詣では日帰りで行きます。朝の4時に家を出て、夜の10時頃の帰宅と少し強行軍となりますが、それから2日後にはタイに戻らなくてはならないので仕方がないです。
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