今まで何度か投稿させていただいているのですが、アドバイスをお聞きしたくて投稿させていただきました。
詳しい経過は、自己紹介スレッドに過去の経過投稿しておりますが、
今まで、全摘出手術→再発→救済放射線治療→経過観察中で
PSA値も測定限界以下が続き、放射線治療から約2年4ケ月が過ぎ、大学病院の主治医(泌尿器科)の先生からは、そろそろ紹介元の病院での経過観察にしましょうかと提案があったところです。
私は救済放射線治療で、強度変調放射線治療(IMRT) 66グレイの治療だったのですが、最初の治療で、全摘出でなくIMRTを選択した場合、78グレイ照射と聞きました。
私の認識では、全摘出手術後の場合、照射部位に手術ダメージがあるので、66グレイに制限していると思っているのですが、放射線科の先生からは、私の様なPSA再発でもPETCT等で画像に写らない程の再発したがん組織であれば、66グレイでもがん組織を死滅させることができるだろうと言われていました。
私の場合、病理検査で尖部断端陽性だったので骨盤底筋部分にも照射していただいたので効果があったと思っています。
(質問したいこと)
●78グレイと66グレイの設定の根拠はどこで調べられるのもでしょうか?
(ガイドラインで数字は見ますが、根拠まで見つけられていないのです。どうして66グレイ?)
●がん細胞の多さに対して放射線線量での効果の違いの様な何か情報はないものでしょうか?
(画像に写らない大きさなら、何グレイで効果があるとか)
(照射範囲にがん細胞数が少なければ、少ない線量でやっつけることができる様な感じはしますが。。)
●そもそもがん細胞にも強い・弱いがあって、強いがん細胞なら照射範囲内にがん細胞がいても線量78グレイでも死滅しないものがあり、78グレイでは、90%死滅できるけど、66グレイでは、75%しか死滅できないという様なもので細胞個数に関係のないものなのでしょうか?
どの程度信頼性があるのかわかりませんが、3個回答があり、既往治療の考慮というのがあり、設定の根拠としては納得できました。
残り2点の細胞数と線量の関係、細胞に強い弱いがあるのかについて調べてみたいと思います。
●治療目的の違い
根治的放射線治療はがんの完全な治癒を目指すため、高線量が必要です。一方、救済放射線治療は再発リスクを低減し、局所制御を図ることが主な目的であり、既に手術などの初回治療が行われているため、追加の放射線量は抑えられる傾向があります。
●正常組織への影響
高線量の放射線は周囲の正常組織、特に直腸や膀胱などに副作用を引き起こす可能性があります。救済放射線治療では、これらの副作用を最小限に抑えるため、線量が調整されます。
●既往治療の考慮
前立腺全摘除術後の患者は、手術による組織の変化や癒着などがあり、高線量の放射線を照射することで合併症のリスクが高まる可能性があります。そのため、救済放射線治療では線量が慎重に設定されます。
総線量が重要ではなく、1回あたりの線量とその回数が重要なようです。そこから求められるBED:生物学的等価線量で治療効果は決まるそうで、この掲示板でも何度か話題になりました。
NCCNガイドラインでは
1.8Gy x 45回 = 81Gy
3Gy x 20回 = 60Gy
7.25Gy x 5回 = 36.25Gy
のような例がいずれも同等だと示されています。
これらのBEDを計算すると、
1.8Gy x 45回 = 81Gy BED = 150Gy
3Gy x 20回 = 60Gy BED = 154Gy
7.25Gy x 5回 = 36.25Gy BED = 168Gy
のように総線量は2倍以上違ってもBEDは同じような値になっています。
救済放射線治療については、存在しない前立腺の部分に照射するのですから、照射線量と治療効果の関係を理論的に示すのは難しそうですね。
貴重なコメントありがとうございます。
「BED:生物学的等価線量」は聞いたことがありましたが、何のことやらわからなかったのですが、説明で何となく理解できました。このBEDについて自分でも調べてみようと思います。
救済放射線治療の場合はどの臓器に転移しているかでα/βが変わるので、BEDの計算が困難だと思います。
α/βついては、言われるように治療チーム毎に違ったりする様ですが、それとは別に低リスクの前立腺がんでは 1.5、より進行した腫瘍では 2を選択することもある様です。複雑ですね。
ちなみに今回作成されたグラフは、α/β=1.5とした場合です。
私の場合は、尖部断端陽性でしたので、救済放射線治療は、前立腺の組織断片が、切除部に残存していて、そこの前立腺組織に照射しているので効果があり、測定限界値にまでなったのだろうとと放射線科の先生が言われていました。
次回診察は4月ですが、放射線科の先生に今回のこと質問してみようと思います。
だとすると1.5も2.0も、元の出典が違うだけの話ですね。
転移しても前立腺由来のガンは前立腺由来のガンなので、転移先でBEDが変わるということはないでしょう。