私は救済放射線治療についていろいろ調べて書いてきました。これは手術を受けたわけではないですがその効果が実際どうなっているか関心があったからです。
ブログの前立腺がんindexを参照すると、まあそれなりに多いです。
改めて救済放射線治療 ガイドライン 2016年版を読んでみました。
「救済ホルモン療法(SHT)に関しては、「前立腺癌診療ガイドライン 2016年版」では解説に次のように書かれている。
SHTは、PSADT≤10ヵ月、Gleasonスコア 8〜10といった救済放射線治療(SRT)の有効性が期待しにくい場合の治療オプションとなる。」
私は米国のガイドラインとの比較もしていますが、概ね日本では救済ホルモン療法が推奨されがちということでしょう。
救済放射線治療の放射線量は最大でも70 Gy で根治放射線治療の副作用ほど気にする必要はないかと思われます。
副作用の詳細を書いたUCLAの"IMRT and You"を紹介したブログ記事
http://inves.seesaa.net/article/441508331.html
前立腺摘除床にmacroscopic local recurrence (MLR) 病変が可視化された患者のみを対象に72Gy以上の線量で照射して5年PSA非再発率が72.8%だったという論文を紹介した記事
http://inves.seesaa.net/article/501601042.html
微小転移があり、GSが9でも私ならばあえて救済放射線治療を行うだろうと書いたのは以下の佐藤 威文氏の講演動画でいうアブスコパル効果 abscopal effect が発現することも期待してのことです。
https://youtu.be/ACYDe_p2ZYA